• 2022年12月7日
  • 2022年12月6日

郷に入ったら郷に従うべき?前の職場とのギャップにモヤモヤ

 

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短期雇用契約のトラベルナースは職場のやり方に口出しすべきじゃない? 郷に入ったら郷に従うべき? このお悩みに人気ブロガーのDJあおいさん、作家の尾石晴さん、ロリータモデル兼看護師の青木美沙子さんらスペシャリスト3人がアドバイスします!

イラスト:菜々子

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

郷に入ったら郷に従うべき?前の職場とのギャップにモヤモヤ

相談者

短期雇用契約のトラベルナース(いわゆるフリーランス看護師)として、今の職場に入職したものの、作業の進め方が非効率すぎて戸惑っています。


もちろん職場によってやり方が異なるのは経験済みですが、効率が悪いなら改善した方がいいですよね? 

でも6ヶ月間限定の雇用形態の私が、これまでとは違うやり方を提案しても受け入れてもらえるのか……ちょっと勇気が入ります。

契約満了まで、多少非効率なやり方でも職場のやり方に合わせてやるべきでしょうか?

出典:マイナビ看護師

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スペシャリスト3人のアドバイスは?

人気ブロガー
DJあおいさん

市場が小さく終身雇用が当たり前だった昭和の時代ならともかく、今やグローバルという巨大市場の中でダイバーシティという数多の選択肢が尊重される時代郷に入れば郷に従えという理由で無条件に従う必要はないですね。

「疑いを持つことは知ろうとすること」ですから、疑問点があったら遠慮しないでどんどん理由を聞くべきです。その理由を聞いて納得できれば従えばいいし、改善できる知恵があるのならどんどん発言すべきだと思います。

真面目な人ばかりの環境だと、どうしても疑うことをせず、ただただ慣習に従ってしまいがちで、意味もわからずその慣習が「そういうものだから」という理由で下へ下へと受け継がれてしまうことも多いです。

“怠惰を求めて勤勉に行き着く”という言葉があるように、効率化って不真面目な人の得意分野なんですよね。真面目な人たちには苦手な分野なので、真面目な人が集まるお堅い職場だと効率化が盲点になっているケースが多いのですよ(by DJあおいさん)。

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作家
oishi haru/尾石晴さん

作業の進め方が非効率な点に気がつくなんて、相談者さまは優秀な方なんですね。これはいろんな職場を渡り歩いてきたからこそ、客観的な視点を持ち合わせている相談者さんならではの強みだと思います。

さて、ご質問の「効率の悪さを改善するべきか?」ですが、私が相談者さんなら「こうしたら効率いいですけど、どうですか?」と言ってみます。

もし改善すれば、残りの期間は快適に仕事ができますし、改善されなくても6ヶ月の雇用期間です。「そういう職場なんだな」と割り切って、任期終了後にさっさと次に向かえばいいのです。

注意点は“その非効率なやり方で得をしている人がいないか”の事前チェックです。

たとえば、「非効率であるがゆえに人員が増やされている」「非効率な時間が休憩時間になっている」などがあります。そういう場合は、「あえて」の非効率を、職場の人達でやっている可能性があります。そうなると、「余計なことをしてくれるな!」と面倒なことになるかもしれません。

そのあたりは様子見しながら進言されることをおすすめします。でも、どうせ決まった雇用期間ですから!(by oishi haru/尾石晴さん)。


ロリータモデル・看護師
青木美沙子さん

私もトラベルナース経験者です!

同じような経験をした事がありますが、言えずに終わってしまいました。

雇用形態が特殊で働く期限があるので、提案するのに勇気がいりますよね。「偉そうに思われたら……」「言った後働きにくくなったらどうしよう」などいろいろ考えてしまいました。

ただ、外部からしか見えない部分も絶対あると思います! 自分の意見を押し付けるのではなく、提案ベースで意見してみるのもありかと思います。

「前の職場ではこうしてました」のような言い方だとあまり良い印象を与えないので、「こうすると効率的になりそうなのですが、いかがでしょうか?」といった提案する形が1番角が立たない言い方なのではないかと思います。

前の職場とやり方を比べたり、上から目線でものを言ったりするのではなく、一つの意見として伝えるのはいかがでしょうか?

トラベルナースとはいえ、ただその場のやり方で働いているだけではやりがいを感じにくいと思います。働きやすい環境作りは大切だと思うので、ぜひ勇気を持って相談してみてください(by青木美沙子さん)。


三者三様のアドバイス、いかがでしたか? いろんな職場でたくさんの経験をしてきた相談者さんだからこそ、効率のいいやり方が分かっているはず。もしかしたら、職場の看護師さんたちも実は相談者さんに教えてほしいと思っているかもしれませんよ。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。

企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)

DJあおいさん
月間600万PV!の大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人の人気を誇る謎の主婦。女性誌やサイトで連載多数。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。

oishi haru/尾石晴さん
作家・Voicyトップパーソナリティ・兼業大学院生・オンラインヨガ『ポスパム』代表。
ワンオペ育児の合間に、会社員以外での収入経路を複数確保し現在に至る。2020年4月退職。音声メディア「Voicy」では4,000万回再生超えのトップパーソナリティ。SNSの総フォロワー数は16万人超え。2児の母。著書に『ワーママはるのライフシフト習慣術』など。

青木美沙子さん
ロリータファッションモデル / 看護師 / 日本ロリータ協会会長
雑誌『KERA』『姉ageha』でロリータモデルをしつつ正看護師としても働く。2009年、外務省任命カワイイ大使として25カ国45都市以上の国を歴訪。2013年、日本ロリータ協会を設立。ロリータファッションBOOKの発売やプロデュース業も行うなど、精力的に活動している。

著者プロフィール