• 2022年11月18日
  • 2022年11月17日

職場恋愛、このまま進めてもいい?メリット・デメリット踏まえて教えて!

 

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医師と看護師の恋愛ってリスク大きそう……。このまま関係性を進めていいのかな?このお悩みに対して、人気ブロガーのDJあおいさん、作家の尾石晴さん、産業医の井上智介さんらスペシャリスト3人がアドバイスします!

イラスト:菜々子

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

職場恋愛、このまま進めてもいい?メリット・デメリット踏まえて教えて!

相談者

医師はクセが強い人も多いため、職場内の看護師からは評判が悪いのですが、実は私の好きな人は医師で……。

職場恋愛といっても役割が違うからいつも一緒にいるわけでもないし、でも周りの目も気になるし、万が一別れたりしたら居づらくなります。

付き合えたとしても職場には内緒にしておかないといけないし、周りの看護師と接しているのを見てつらくなりそうだし、デメリットばかりが浮かぶのですが、それでもこの気持ちは大切にして進めていくべきでしょうか?

出典:マイナビ看護師

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スペシャリスト3人のアドバイスは?

人気ブロガー
DJあおいさん

職場での恋愛はリスクが大きいですよ。

別れた男が同じ建物の中にいるというだけでも地獄なのに、業務上とはいえ言葉を交わす機会から逃れることもできないわけですから、否が応でもメンタルはドムドムと重低音デスメタルを奏でます。

余程の鋼鉄メンタルでなければ仕事を続けることは難しいでしょう。かといって辞職したところで失恋と失業のツインショックでメンタル崩壊にブーストが掛かってしまいますからね。

職場での恋愛は「ちょっと気になる」程度の軽い気持ちでするものではありません。職場というのは生きていくための聖域ですから、本来なら聖域以外の場所で恋愛をする方がお利口です。

しかし、お互いがそのリスクを承知した上での恋愛なら、そのリスクが反転して二人の関係を結び付ける力になってくれます。

なにしろ恋愛と仕事が賭かっているわけですから、別の男性に軽はずみに頬を赤らめるようなことのないよう自制心がフル稼働してくれますし、男性も同様です。

お互いに「仕事」というものをいかに大切に思っているのか、それが同じ思いなら職場での恋愛は幸福に導いてくれるでしょう(by DJあおいさん)。

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作家
oishi haru/尾石晴さん

職場恋愛、悩みますよね。

職場恋愛は絶対ダメという主義の人もいれば、それも出会いの一つと考えている人もいます。こういった問題は宗教戦争と一緒で、どっちがいいとか悪いとかではないものです。あなたの信仰を他人が止める権利はない。

恋愛というのはそもそも論理的かつ条件では決められない。好きになろうと思って好きになるわけではないので、頭で色々考えず、好きな宗教を信仰をされたら良いと思います。

また、人間は「そっちに行くなよ」と言われるほど、行きたくなる生き物です。映画を見ていても、主人公は大人しくしておけばいいのに空き家にひとりで入るし、犯人の誘いにのってしまう。

周りがいくら言っても、好きになれば勝手に行動してしまう。そこを、自分がつらくなりそうだからやめておこうと思うのなら、そんなに好きじゃない可能性も高いのでは。相談者さんがどんな恋愛を選ぶかは、あなたの直感のままでいいですよ。応援しています(by oishi haru/尾石晴さん)。


産業医
井上智介さん

医師は評判が悪いですか(笑)。

それはさておき、ぜひ相談者さんには好きな人にアタックしてほしいですね。人を好きになることはとても素敵なことなので、ゆっくりでもいいので進めていってください。

恋愛というのは、相手の気持ちが分からないうちは憶病になってしまいますね。本当は傷つきたくないからこそ、これからの障壁を考えたりして自分で自分にブレーキをかけてしまうものです。

相談者さんの人生ですから、あなたの素直な気持ちを大切にしてください。周りからどう思われるかとかは気にしなくて大丈夫です。お付き合いが始まってから周りにバレないように二人で工夫していくのも、また恋が盛り上がる要素だったりします。

ただ、医師には白衣マジックというのがあって……。病院内でのかっこいい姿にほれぼれしていても、いざ外で会った時の私服姿に幻滅してしまうことはよくあるので、そこは割り引いてみてあげてください(by 井上智介さん)。


三者三様のアドバイス、いかがでしたか? リスクを承知の上、気持ちが止められないなら、無理に押し殺す必要はないのかもしれません。付き合えるかどうか、別れるかどうかは誰にも分からないのですから。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。

企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)

DJあおいさん
月間600万PV!の大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人の人気を誇る謎の主婦。女性誌やサイトで連載多数。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。

oishi haru/尾石晴さん
作家・Voicyトップパーソナリティ・兼業大学院生・オンラインヨガ『ポスパム』代表。
ワンオペ育児の合間に、会社員以外での収入経路を複数確保し現在に至る。2020年4月退職。音声メディア「Voicy」では4,000万回再生超えのトップパーソナリティ。SNSの総フォロワー数は16万人超え。2児の母。著書に『ワーママはるのライフシフト習慣術』など。

井上智介さん
産業医/精神科医/yahoo!ニュース公式コメンテーター

産業医・精神科医。大阪府在住。島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。すべての人に「大ざっぱ(rough)」に「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから「ラフドクター」と名乗り、赤縁の眼鏡、金色のアフロヘアと白衣姿でSNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを積極的に発信中。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)など。

著者プロフィール