• 2022年11月2日
  • 2023年4月7日

看護師の在宅ワーク事情|メリット・デメリットとおすすめの副業を紹介

 

近年は働き方改革の推進に伴って、在宅ワークができる業種・職場が広がりを見せています。実は病院・クリニックなどの施設内で働くことが多い看護師も、在宅ワークができる業種の1つです。

在宅ワークには、本業で行う在宅ワークと副業で行う在宅ワークの2種類が存在します。看護師として在宅ワークを行いたい方は、職場が自分の希望する在宅ワークに対応しているかを把握することが重要です。

当記事では看護師が在宅ワークをできる理由を説明し、在宅ワークをするメリットデメリットや在宅ワーク可能な仕事を具体的に紹介します。

看護師は在宅ワークができる?

看護師は患者さんに看護を提供することが基本的な仕事内容であり、在宅ワークができるイメージを持っていない方は多いでしょう。しかし、実際には看護師も職場や働き方次第では在宅ワークができます。

内閣府では、「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」を実施しています。2022年に公表した調査結果によると、医療・福祉業種全体のテレワーク実施率は12.4%でした。過去に行われた2021年の調査結果では、同業種のテレワーク実施率は10.8%であり、やや減少したことが分かります。しかし、2020年の調査開始時は同業種のテレワーク実施率が9.8%であったことを考えると、コロナ禍においてテレワークを導入する職場が増加したとも考えられます。

全業種の在宅ワーク実施率は30%程度で、2021年から2022年まで大きな変化は見られません。テレワークの実施が難しい業種もあるなかで、医療・福祉業種の働き方は少しずつ変化しています。

特に訪問看護の現場や一般企業では、看護師が在宅ワークを行えることがあります。実際の求人でも、在宅ワークOKと明記されているものが複数存在しており、看護師は在宅ワークができる職場を選べる状況です。

以下では看護師が在宅ワークをするメリットとデメリットを解説します。
(出典:内閣府「第3回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」
(出典:内閣府「第4回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」
(出典:内閣府「第5回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

看護師が在宅ワークをするメリット

在宅ワークは数多くのメリットがある働き方であり、なかでも看護師さんにとって嬉しいポイントが3つあります。

・ワークライフバランスの実現

在宅ワークは通勤時や業務中の移動時間がなく、業務にかかる時間を減らしてプライベートにより多くの時間を振り分けられます。生活と仕事のバランスを保つワークライフバランスが実現できるため、在宅ワークを取り入れた仕事は無理なく働けることが大きなメリットです。

・生産性の向上

在宅ワークは身体的・精神的な負担が発生しにくい働き方であり、生産性の向上が期待できます。また、在宅ワークでは集中できる環境で事務仕事などを行えるだけでなく、報告書のデジタル化によって情報共有の時間も短縮し、業務の効率化が図れます。

・看護スキルの長期的な活用が可能

在宅ワークは職場に出勤する必要がなく、ワークライフバランスを重視できるため、ライフステージが変わっても同じ職場で働き続けられます。結婚、妊娠、育児などの理由で看護師を辞める必要がなくなり、看護スキルを活用して長く働けます。

看護師が離職しにくくなる点は、本人だけでなく勤務先の医療機関、企業側にとっても大きなメリットです。看護師の離職率が下がることで、業界全体の人手不足解消を図れます。

看護師が在宅ワークをするデメリット

在宅ワークを検討する場合は、在宅ワークにはデメリットがある点も留意しましょう。看護師が在宅ワークをするときに気をつけるべきデメリットを3つ紹介します。

・看護の質が落ちる可能性がある

在宅ワークの1つの例として、オンライン診療があります。しかし、看護師がオンラインで診察の補助や患者さんの体調確認を行うと、細かな病状の変化に気づけない恐れがあります。在宅ワークで行う看護業務には限界があることは留意しておきましょう。

また、看護業務のなかにはどうしてもオンラインでは行えないものも存在します。看護師が在宅ワークを取り入れるときは、何を在宅ワークで行い、何を対面で行うかの取捨選択が重要です。

・セキュリティ上の問題がある

看護師が在宅ワークを行う場合は、セキュリティ上のリスクがある点に注意が必要です。患者さんの名前や病名、症状などは個人情報のため、取り扱いには十分気をつけましょう。

また、医療業界には電子カルテ導入や医療情報のデジタル化などのICT化に課題が残る現場もあります。ICT化が遅れている現場ではセキュリティ環境が整備されていない可能性があるため、患者さんの個人情報を守るという観点から、在宅ワークをすることは危険だといえます。
(出典:厚生労働省「第2回未来投資会議 医療・介護分野におけるICT活用」

・オンオフの切り替えに工夫が必要

在宅ワークは仕事、生活の両方を自宅で行うため、仕事のオンオフを切り替えにくくなります。自宅に仕事用のスペースを作る、自分のなかでしっかり休憩時間や終業時間を決めるなどの工夫をし、メリハリをつけて働きましょう。

看護師×在宅ワークの募集が比較的見られる職種

看護師×在宅ワークの募集が比較的見られる職種

在宅ワークで働きたい看護師さんは、まずは求人情報などで在宅ワークを取り入れている勤務先をチェックしましょう。求人情報に記載されている業務内容を確認することで、働き方をイメージできます。

ここでは、在宅ワークができる求人が比較的見られる3つの職種を挙げて、主な業務内容や特徴を解説します。

訪問看護

訪問看護は、患者さんの自宅で看護を提供する仕事です。訪問看護の業務内容は大きく分けて下記の2種類があります。

(1)患者さんの自宅を訪問して看護・介護を提供する

(2)訪問後、書類作成やカンファレンスを行う

看護・介護の提供は在宅ワークで行えないものの、訪問後の仕事は在宅ワークを取り入れられます。行う場所によって書類作成やカンファレンスの質が大きく低下する可能性は低いため、ICT化が進んでいる訪問看護ステーションは在宅ワークを導入しています。

また、訪問看護ステーションのなかには、労働者自身が労働時間を決められるフレックスタイムを取り入れているところもあります。所定の労働時間に縛られないフレックスタイムはワークライフバランスを保ちやすく、在宅ワークにも相性がよい働き方です。

治験コーディネーター

治験コーディネーターはCRCとも呼ばれ、医薬品の治験業務に携わる仕事です。治験コーディネーターの業務内容は大きく分けて下記の4種類があります。

(1)被験者さんへの治験内容の説明や心理的なケア

(2)医師が行う治験業務のサポート

(3)依頼企業や治験関係部門との調整

(4)治験結果の書類作成サポート

在宅ワークで行える業務内容は(3)や(4)の業務です。被験者さんへの対応や医師のサポートは実際に対面で行う必要があります。

治験コーディネーターは被験者さんの検温や採血などを行うため、看護スキルが活かせる職種です。在宅ワークで行える治験結果の書類作成サポートについても、検査データを理解できる医学的知識があると業務を効率的に行えます。

治験コーディネーターの勤務先は治験施設支援機関(SMO)や医療機関があります。在宅ワークの治験コーディネーターとして働きたい方は、転職の際に在宅ワークができるかを確認しましょう。
(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「治験コーディネーター」

保健指導・特定保健指導

保健指導・特定保健指導は、特定健診を受診した方に電話や対面で保健指導を行う仕事です。健診結果のなかからメタボリックシンドロームになりやすい方を発見し、生活習慣病の予防と生活改善を支援します。

保健指導・特定保健指導の業務内容は大きく分けて下記の4種類です。

(1)健診結果の調査

(2)受診者さんへの健康に関する情報の提供

(3)受診者さんへの生活改善指導

(4)受診者さんのカウンセリングやコーチング

電話相談を行う場合もありますが、生活改善指導などで面談や訪問を行うこともあるため、仕事のすべてを在宅で行えるわけではありません。
(出典:全国健康保険協会「健診後の保健指導・健康相談」
(出典:厚生労働省「特定健診・特定保健指導について」

なお、保健指導・特定保健指導を全面的に実施するためには、医師・保健師・管理栄養士のうちいずれかの資格が必要です。受診者さんが生活改善を自主的に取り組めるようサポートする「積極的支援」のみであれば、指定の研修を受講した看護師も行えます。
(出典:厚生労働省「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き」

看護師が在宅ワークするときに準備しておきたいもの

看護師が在宅ワークするときに準備しておきたいもの

在宅ワークをはじめようと考えている看護師さんは、快適に仕事が取り組めるように環境を整えておきましょう。

看護師さんが在宅ワークするときに準備しておきたいものとして、パソコンやインターネット環境、スマートフォンが挙げられます。

看護師さんが在宅ワークするときに準備しておきたいものは、以下の3つです。

  • パソコン
    在宅ワークにおいて、パソコンはほぼ必須といえるでしょう。在宅ワークの種類によるものの、看護師さんの場合は、ハイスペックすぎるパソコンは必要ないことが多く、WordやExcelなどのOfficeソフトがついて問題なく作業できるものであれば十分です。ビジネスチャットツールやWeb会議ツールなどの作業効率を高めるツールも数多くあるため、必要に応じて準備しておきましょう。
  • インターネット環境
    インターネット環境が不十分だと、在宅ワークに不便さを感じることがあります。固定回線の設置やモバイル回線の契約など、インターネット環境を整えることも大切です。

    ビデオ会議やデータのやり取りが多いときは、通信状態が安定する固定回線が適しています。

  • スマートフォン
    クライアントと連絡を取り合うために、スマートフォンは必須です。在宅ワークの種類によっては、パソコンがなくてもスマートフォンで対応できます。

    ただし、自分のスマートフォンを使うと電話料金や通信費が自己負担となるので注意が必要です。仕事用のスマートフォンを支給する勤務先もあるため、事前に確認しておきましょう。

ほかにも、パソコンのモニターやオフィスチェア、ヘッドセットなど便利なものはさまざまあります。一度に準備するとコストがかかるため、はじめは最低限必要なものを揃えておき、必要に応じて買い足すのがポイントです。

また、情報漏洩のリスクにも十分注意しましょう。安全なネットワークの利用やOS・ソフトの定期的な更新など、セキュリティ対策も必須です。

在宅ワークはどんな看護師に向いている?

在宅ワークはどんな看護師に向いている?

看護師さんも在宅ワークができると分かっても、実際に自分に向いているのか不安に感じる看護師さんもいるでしょう。

在宅ワークに向いている看護師さんの特徴は、以下の通りです。

  • スケジュール管理がしっかりできる
    スケジュール管理がしっかりできる看護師さんは、在宅ワークに向いています。在宅ワークは、困ったときにすぐに誰かに頼るのが難しい働き方です。スケジュール調整や問題が発生したときの対応など、ある程度自分で対処する能力が求められます。
  • 文章で円滑にコミュニケーションが図れる
    在宅ワークは、対面でコミュニケーションを図る機会が少なく、文章でのコミュニケーションが中心です。メールやチャットなど、文章で円滑にコミュニケーションを図る能力が必要となります。
  • 1人でも集中して作業に取り組める
    1人でも効率よく仕事を進められる方や孤独が気にならないという看護師さんは、在宅ワークに向いています。孤独が理由で仕事の効率が下がるときは、コワーキングスペースを利用するのも1つの方法です。

在宅ワークは、自分で考えて対応することが多い働き方です。自由度が高い反面、人によっては「自分には向いていない」「責任が重すぎる」と感じることもあります。在宅ワークへの一歩を踏み出すためにも、自分に在宅ワークが向いているかどうかチェックしておきましょう。

在宅ワークが「自分には向いていないかも」と感じる看護師さんは、対処法も把握したうえで在宅ワークを検討しましょう。

看護師は副業で在宅ワークを行える?

看護師が在宅ワークするときに準備しておきたいもの

本業は看護師として働きつつも副業で在宅ワークを行うことで、収入アップが可能です。いくつかの注意点を守れば、看護師も副業として在宅ワークを行えます。

在宅ワークの副業に興味がある看護師さんに向けて、副業するときの注意点と副業で在宅ワークを行うメリットを紹介します。

看護師が副業するときの注意点

看護師が副業するときは、以下に紹介する3つのポイントに注意しましょう。

・副業可の職場か確認する

職場によっては副業が禁止されているケースもあるため、副業が許可されているかどうかを必ず確認しましょう。特に勤務先が公立の病院である方は注意が必要です。公立の病院で働く看護師は公務員扱いとなり、就業規則にも副業の禁止が明記されています。

病院によっては特定分野の副業のみを認めるケースもあるため、副業を決める前に就業規則を必ず確認してください。副業禁止の職場では副業は行えません。どうしても副業をしたい場合は、副業可の職場に転職する必要があります。

・確定申告を行う

副業の年間収入が20万円を超えた場合は、確定申告をしなければなりません。確定申告をしないと脱税になるため注意してください。

また、副業の年間収入以外にも確定申告が必要なケースがあります。下記のどちらかに該当する方は、確定申告を必ず行いましょう。

  • 本業と副業を合わせた収入が年間で2,000万円を超えた場合
  • 医療費控除や住宅ローン控除などを利用する場合

(出典:日本FP協会「会社員の副業はいくらから確定申告が必要か?」

確定申告は必要書類の用意や手続きに手間がかかるため、早めの準備が大切です。

・本業がおろそかにならないようにする

看護師として働きながら副業を行う場合は、副業のせいで本業がおろそかにならないようにしてください。

副業で収入を得られても、あくまでも本業は看護師です。睡眠時間を削ってまで副業をする、副業に体力を使いすぎるなど、看護師の仕事に悪影響が出るような副業の仕方は控えましょう。副業には力を入れすぎず、本業を完璧に遂行したうえでの余力で行える程度にとどめておくのが大切です。

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看護師は副業できる? おすすめの仕事や注意点を解説

看護師が副業で在宅ワークを行うメリット

注意点を守って行えば、在宅ワークの副業には多くのメリットがあります。看護師が副業で在宅ワークを行うメリットは主に以下の3点です。

・時間を有効活用できる

在宅ワークは通勤時間が存在しないため、空いた時間に副業を行えます。夜勤などでまとまった自由時間を取りにくい看護師にとって、在宅ワークの副業は時間を有効活用できる点がメリットです。

また、在宅ワークの副業は基本的に座り仕事であり、動き回る必要がないため身体的負担もありません。体が疲れにくく、本業の看護業務に体力を残しておける点もメリットです。

・資格を活かした副業ができる

看護師資格は、看護や医療について専門的な知識を持つ国家資格です。専門的な知識が求められる仕事は需要が高く、時給や単価が高い副業が数多く存在します。看護師の資格を活かせる副業を選ぶことで、効率よく収入アップを目指せるでしょう。

・経験の幅が広がる

一般的な企業と比べると病院や介護施設は閉鎖的な空間であり、人間関係や働く環境に変化が起こりにくい傾向があります。副業を行うと、本業とは異なる人間関係を構築できるため、看護師としての視野や経験の幅を広げられるでしょう。

また、本業とは分野が異なる仕事を選ぶと、本業のみでは得られなかった知識や経験も身につきます。新たな知識や経験が患者さんへの応対や会話で活かせるなど、本業である看護師の仕事に副業がよい影響を与えることもあります。

看護師が副業で在宅ワークを行うデメリット

看護師として働きつつ副業で在宅ワークをするとなると、人によってはメリットよりもデメリットや注意点のほうが大きく感じられることもあります。

看護師さんが副業で在宅ワークを行うデメリットは、次の2つです。

はじめは稼ぎにくい

本業である看護師の仕事をしながら副業をする場合は、副業に使える時間がどうしても少なくなります。そのため、副業が軌道に乗るまでは稼ぎにくく、思うように収入が増えないケースがほとんどです。

はじめは稼ぎにくい副業の在宅ワークですが、時間の使い方や気持ちの切り替え方のコツを掴むことで、少しずつ収入アップを目指せます。

プライベートの時間を取りにくい

プライベートの時間を取りにくくなることも、副業で在宅ワークを行うデメリットの1つです。本業だけであれば、仕事がない時間をプライベートの時間として使えます。しかし、休みの日や仕事終わりの時間を使って副業をする場合は、オンとオフの切り替えが難しくなります。

副業をはじめるとリフレッシュする時間が確保できず、心の余裕がなくなるケースも少なくありません。本業と副業の在宅ワークを続けるなかで、自分の時間を十分に確保できるかどうかがポイントとなります。

副業で在宅ワークをするには、体力と気力を維持しつつ、バランスよく働く必要があります。はじめは想像より稼げないことも理解して、無理のない範囲でコツコツ続けましょう。

看護師さんでも在宅ワークができる副業の例

看護師スキルを活かして在宅ワークができる副業の例

看護師が副業で在宅ワークを行う場合は、看護師スキルが活かせる副業を選びましょう。看護師スキルを活かせる副業は一般的に報酬額がよいため、スキマ時間を有効活用して収入アップが期待できます。

在宅ワークの求人は求人サイトで検索する、クラウドソーシングを利用するなどで見つけられます。看護師スキルを活かせる在宅ワークの副業を5つ紹介し、それぞれの仕事内容や特徴を解説します。

コールセンター

コールセンターは電話を通して顧客対応や商品・サービス案内を行う仕事です。

コールセンター業務には円滑な対応ができるコミュニケーション力が必要であり、看護師は患者さんとのやり取りで鍛えられた対人スキルを発揮できます。受け答えの内容についてはマニュアルが用意されるため、コールセンター業務の経験がない方も安心です。

また、近年は医療機関や製薬会社の問い合わせ窓口が外注されるケースが増えています。医療業界のコールセンターは医学知識があったほうがマニュアルを理解しやすく、看護師のスキルを活かせる副業です。

ライター・イラストレーター

ライター・イラストレーターは、Webサイトなどに掲載する記事やイラストを作成する仕事です。

ライターが執筆する記事にはさまざまなジャンルがあります。なかでもスキルを活かせるジャンルは、医療系・健康系などの看護師の業務と関連性が深い記事です。医療系・健康系の記事は信憑性や情報の正確性が求められるため、看護師ライターを歓迎するライティング案件は多数存在します。

イラストを作成するイラストレーターについても、医療系・健康系ジャンルでの活躍を目指すとよいでしょう。医療系・健康系のイラストは正しい知識がなければ描けないことが多く、看護師の経験を活かせます。

スキルシェア

スキルシェアとは、自分が保有する知識や技術を提供して収入を得る仕事です。看護師が在宅でできるスキルシェアには、下記のような仕事内容があります。

  • 看護師資格取得を目指す方に、効率的な勉強方法を指導する
  • 健康相談に対して改善方法を提案する

スキルシェアの副業は、どのような知識・技術をいくらで販売するか自分で設定できるため、仕事内容や働くペースを自分自身で決められるのも嬉しいポイントです。

文字起こし

文字起こしとは、取材用テープやビデオに録音された音声を文字に起こす仕事です。文字起こしで収入を得るためには、録音された音声を聞き取り、正しい文字や文章表現で記述するスキルが求められます。

文字起こしの案件は、インタビュー、対談、座談会、講演などの音声を文字に起こすことがほとんどです。なかには看護や医療に関する案件の文字起こしもあり、医学用語を正確に聞き分けて文字に起こすために看護師スキルが必要とされます。

専門的な知識が求められる文字起こしの案件は単価が高い傾向にあるため、看護師スキルを活かして収入アップを目指せる副業です。

アフィリエイトブログ

アフィリエイトブログは、自身が運営するブログにアフィリエイト広告を掲載して収入を得る仕事です。アフィリエイトブログで安定して収入を得るためには、下記のポイントを押さえましょう。

  • ブログ訪問者が興味を持つ記事を掲載する
  • ブログ記事と掲載広告のジャンルを合わせる

看護師として副業でアフィリエイトブログを運営する場合は、専門性を発揮できる医療・看護のジャンルで記事と広告を選ぶとよいでしょう。医療・看護のジャンルに興味がある方がブログを訪問すれば、同一ジャンルの広告に反応してくれる可能性が高まり、収益を期待できます。

LINEスタンプ販売

LINEスタンプ販売は、LINEで使用できるスタンプを作って販売する仕事です。

公式ガイドラインに沿ってラインスタンプを作成し、審査に通過すれば制作したスタンプを販売できます。看護師・看護学生向けのスタンプ、子どもやペットをイラストにしたスタンプなど、個人の知識や経験を活かして稼げます。

イラストの作成やアカウント登録などの手間はかかりますが、絵を描くことやクリエイティブな作業が好きな方は楽しみながら取り組める副業です。

ただし、審査には時間がかかるため、早い段階で稼ぐことは難しいでしょう。実際に販売するまでの審査のハードルも高いため、事前に審査ガイドラインをチェックしておくことが大切です。
(参考:LINE Creators Market

動画編集

動画編集は、作成や編集した動画を依頼者に納品する仕事です。

動画編集では、YouTubeなどにアップされる動画コンテンツや結婚式ムービーなどを作成します。動画編集の案件は、動画に音楽やテロップをつける簡単な作業からクオリティを求められるものまでさまざまです。

動画編集の案件1つあたりの報酬相場は、1~20万円ほどで、スキルによって幅があります。そのため、編集スキルや受注本数によっては高収入も目指せるでしょう。現在は編集者が足りない分野であるため、未経験者でも稼げるチャンスは十分あります。

アンケートモニター

アンケートモニターは、企業のアンケート調査に協力して報酬を得る仕事です。

アンケート内容は商品やサービスの感想・使い勝手・品質などさまざまで、1件あたりにかかる時間は5分程度です。報酬はポイントとして付与され、電子マネーや商品券などに交換できます。

1件あたりの報酬は数百円程度と低いことが特徴です。なかには、長期間商品を利用してアンケートに答える案件や座談会に参加する案件など、1件あたりの報酬が3,000~5,000円と高く設定されている案件もあります。

アンケートモニターは大きく稼ぐことは難しいものの、特別なスキルが必要なく、手軽に副業をはじめたい方に向いています。

ハンドメイド作品販売

ハンドメイド作品販売は、自分で作った作品をインターネットで販売する仕事です。手や指を使う細かい作業が得意な方や、身体に負担がかかりにくい仕事をしたい看護師さんに人気があります。

ハンドメイド作品販売の具体例は、下記の通りです。

  • アクセサリー
  • 編み物
  • 小物ポーチ

ハンドメイド作品は、ハンドメイドに特化したクラウドソーシングやフリマサイトを利用することで簡単に販売ができます。

ハンドメイド作品の販売で稼ぐには、作り手のセンスがポイントとなります。クオリティが低いと売れないため、はじめる際は人気商品のクオリティもチェックしておきましょう。

まとめ

看護師の在宅ワークには、ワークライフバランスの実現や生産性向上、看護スキルを長期的に活用して働けるなどのメリットがあります。

在宅ワークで働きたい看護師さんは、まず本業と副業のどちらで在宅ワークをするかを決めましょう。看護師の在宅ワークでは訪問看護や治験コーディネーター、保健指導・特定保健指導の募集が比較的多く見られます。

マイナビ看護師では、看護職専門のキャリアアドバイザーが希望条件に沿った求人情報をご提案いたします。在宅ワークや副業ができる職場で働きたい看護師さんは、マイナビ看護師にぜひご相談ください。

※当記事は2023年3月時点の情報をもとに作成しています

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