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新人看護師がプリセプターと仲良くなるには? 作家のワタナベ薫さん、ロリータモデル兼看護師の青木美沙子さん、産業医ブロガーの井上智介DJあおいさんらスペシャリスト3人がアドバイスします!
イラスト:菜々子
今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち
新人看護師がプリセプターと仲良くなるには?距離の縮め方教えて!
Z世代の新人看護師です。
優しくて大好きなプリセプターと、もっと仲良くなるにはどうしたらいいでしょうか?
私のプリセプターは私とペアの時だけではなく、全体のリーダーの時にも「大丈夫?」「困ってない?」と気にかけてくださり、業務に対しても「いいね!」「早くなったね!」と、声をかけてくれます。
先日入院対応している時に、たくさん「いいじゃん〜」って声をかけてくれて本当に嬉しくて、女同士だけどキュンとしちゃいました……。
でも業務以外では関わりがないし、他の同期とプリセプターのようにLINEを交換したり、プライベートな話をしたりはしてないので、勝手に距離を感じちゃっています。
あくまでも仕事関係なので、プリセプターとプライベートまで仲良しこよしや、友達みたいな関係性は求めない方がいいような気もしますが、もっと仲良くなりたいです……。
出典:マイナビ看護師
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スペシャリスト3人のアドバイスは?
出会う人によって人生は大きく左右されますから、素敵なプリセプターさんに恵まれて本当によかったですね。
さて、本題ですが、人間関係やコミュニケーションの基本は、あれこれ悩むよりも本人に訊いてみることです。
例えばプリセプターに「私と一緒にご飯に行ってください」と伝えますと、それは“お願い”になり、相手がそれを望まない場合は負担をかけてしまいます。
ですから、“お願い”をする前に、まずは相手の状況やスタンスを確認しましょう。「○○さんは、院内の人とプライベートでご飯に行くことはあるんですか?」と聞いてみてください。それが分かれば、それに準じた行動をしたらいいと思います。
もし、「行くわよ」と言ったら、ご飯に一緒に行って今より仲を深められる可能性がありますよね。急に距離を詰められると嫌だと思う人もいますので、時間をかけて信頼を得るといいと思います(byワタナベ薫さん)。
プリセプターと相性が良いなんてステキですね!
新人時代は、慣れない仕事でストレスも多いので、憧れの先輩がいると仕事のモチベーションも上がると思います。
私がプリセプター時代は、新人看護師とLINE交換もしていましたし、夜勤明けにご飯も行っていました。仕事帰りの流れで一緒に行動するのは問題ないと思います。
休日にわざわざ時間を合わせて出かけるのは大変なので、勤務が一緒になった時に、気楽にご飯やお茶に誘って行くのはステキだと思います。
誘われたらプリセプターも喜ぶはずです!
私は、プリセプターとプライベートでも仲良くしても良いと感じます(by 青木美沙子さん)。
相談者さんの「プリセプターにもっと近づきたい」という“好意”は大切なものなので、応援したいです。
ただ、その好意は焦らずゆっくり大きくしていってください。そもそも世の中のありとあらゆるものは変化していくもの。それは人の気持ちも同様で、相談者さんの気持ちがいつどこで変わるか分かりません。
特に、プリセプターへの好意が『私を肯定してくれるから』『褒めてくれるから』という“条件つき”であるときには要注意です。その条件がなくなった瞬間に、一気に気持ちが冷めたり、時には相手への敵意にまで変化したりする人もいます。
もちろん、今以上に距離が近くなるのがダメというわけではありません。しかし、距離が近づきすぎると、お互いエネルギーを奪い合う可能性があるので、自分のなかでの線引きも大切にしてください。
同じ職場で働く以上、相手は友達ではなく“先輩”です。看護師や社会人の先輩として、尊敬できるところや真似したいところを掴むように付き合い方を意識することが、ひとつの線引きになるのではないでしょうか(by 井上智介さん)。
三者三様のアドバイス、いかがでしたか? お互いにとって心地の良い距離感を見つけることが大切なようです。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。
企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)
ワタナベ薫さん
株式会社WJプロダクツ代表取締役
メンタルコーチ、作家。国内最大級のオンラインサロン運営やコーチング養成スクール運営など。女性たちの悩みを解決すべく人生を謳歌する方法を発信している。自身がプロデュースした手帳『人生が変わる未来手帳』ほか、著書多数。
Twitter:https://twitter.com/wjproducts1
青木美沙子さん
ロリータファッションモデル / 看護師 / 日本ロリータ協会会長
雑誌『KERA』『姉ageha』でロリータモデルをしつつ正看護師としても働く。2009年、外務省任命カワイイ大使として25カ国45都市以上の国を歴訪。2013年、日本ロリータ協会を設立。ロリータファッションBOOKの発売やプロデュース業も行うなど、精力的に活動している。
Twitter:https://twitter.com/aokimisako
井上智介さん
産業医/精神科医/yahoo!ニュース公式コメンテーター
産業医・精神科医。大阪府在住。島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。すべての人に「大ざっぱ(rough)」に「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから「ラフドクター」と名乗り、赤縁の眼鏡、金色のアフロヘアと白衣姿でSNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを積極的に発信中。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)など。