• 2022年7月11日
  • 2022年7月14日

協働意識に欠ける後輩看護師とどう関わっていけばいい?

 

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自分の仕事しかせず、周りの看護師が困っていても知らん顔。無駄話も多くて、言われたこともできていない後輩看護師とどう関わっていけばいい……? このお悩みに対して、作家のoishi haru/尾石晴さん、ロリータモデル兼看護師の青木美沙子さん、産業医の井上智介さんのスペシャリスト3人がアドバイスします!

イラスト:菜々子

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

協働意識に欠ける後輩看護師とどう関わっていけばいい?

相談者

私もまあまあなゆとり世代ですが、それでも今一緒に働いている20代前半の子達が何を考えているか分からない時があります。

人によるとも思いますが、私の後輩は自分の仕事しかやらず、手が回らなくて頑張っている看護師がいるのに関係ない顔。「そんなに人数いらないよね?」というケアを仲良しの後輩同士で集まってやってるし、挙げ句の果てには無駄話……。

「仕事はおしゃべりしに来るところじゃないよ」と注意しても良くならないので、こっちも見て見ぬふり。私より先輩が後輩に何か頼んでもやった試しがないので、結局私たちが尻拭いする始末。

こんなのでいいのでしょうか?
どうやって関わっていけばいいでしょうか?

出典:カンゴトーク

スペシャリスト3人のアドバイスは?

作家
oishi haru/尾石晴さん

自分の仕事が終わったら「周りの仕事も手伝う」「無駄話はしない」、相談者さんはそうやってお仕事をされてきたのですね。そのおかげで、スキルも向上し重宝されているのだと思います。

後輩がやらない仕事が自分にくるのは困りますが、結局は質問者さんがやってくれるからでしょう。当事者からするとモヤッとしますよね。

では、頼まれてもやらないとするか?それはそれで「後輩」と同じことになる。これも「モヤッ」でしょう。

何が問題かを考えてみると、職務規定が曖昧であることが原因だと思います。

どこからどこまでが仕事か。本来の仕事は、職務規定がありそれ以上のことはやりません。それ以上はサービス労働です。後輩がそのように考えている可能性はないですか?

自分の仕事は終わったと思っている人に、慣習や雰囲気で察してと言っても難しい。上司に話して、みんなで職務規定の再確認をしてはどうでしょうか?

案外、質問者さんの仕事も整理されて、自分もラクになるかもしれません(by oishi haru/尾石晴さん)。

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ロリータモデル・看護師
青木美沙子さん

看護師もチームワークで助け合って仕事をする必要があるので、自分の仕事しかしない後輩が目につくのはとてもよく分かります。

もしかしたら相談者さんの後輩看護師は、まだまだ未経験なことが多く、自分の仕事に精一杯だったり、後輩だからと甘えてしまっているのかもしれません。

先輩が助けてくれていることに気づいてない場合もあると思うので、指摘する時はしっかり・はっきり伝えた方が良いと思います。

気づいて欲しい・感じとって欲しいでは分からない後輩もいるので、教育と割り切ってしっかり伝える、教えることも必要だと思います!(by 青木美沙子さん)


産業医
井上智介さん

やる気がない後輩にはイライラしますね。ただ残念ながら、相談者さんが後輩たちを変えることはできません。結局、指導の形であっても、他人を自分の思い通りにすることはできないのです。

イライラするのは、後輩に対して期待があるからでしょう。相談者さんには「若手の看護師はこうあるべき」という考えが、どこかにあるのではないでしょうか。

それもひとつの価値観なので否定する必要はありませんが、その考えに固執しすぎて自分がしんどくなるのはもったいないことです。

このような時は「自分の問題か、相手の問題か」を分けて考えるようにしましょう。

相談者さんは「後輩に対して自分のやるべきことはやった。伝えなければいけないことは伝えた」と思えるなら、それでまったく問題ありません。それに対して、後輩がどう捉えてどう振る舞うかは相手の問題であり、相談者さんが関与するところではありません。

すでに、相談者さんは自分の職務を全うしているので、もっともっと自分に花丸をあげてください(by 井上智介さん)。

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三者三様のアドバイス、いかがでしたか? 後輩を変えることは難しそうなので、職務規定を見直してみるか、伝え方を変えてみるか、自分を変えてみるか選択してみるとよさそうです。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。

企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)


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ワーママはる(尾石晴)さん
作家・Voicyトップパーソナリティ・兼業大学院生・オンラインヨガ『ポスパム』代表。

外資系メーカーに16年勤務。子どもを育てながら管理職経験を持つ。ワンオペ育児の合間に、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・ライフオーガナイザーなど、会社員以外での収入経路を複数確保。2020年4月退職。音声メディア「Voicy」では1,500万回再生超えのトップパーソナリティとして活躍中。SNSの総フォロワー数は7万人超え。現在は雑誌「レタスクラブ」での連載など文筆活動の傍ら、2020年ヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。『ワーママはるのライフシフト習慣術』など。

Twitter:https://twitter.com/wa_mamaharu

青木美沙子さん
ロリータファッションモデル / 看護師 / 日本ロリータ協会会長

雑誌『KERA』『姉ageha』でロリータモデルをしつつ正看護師としても働く。2009年、外務省任命カワイイ大使として25カ国45都市以上の国を歴訪。2013年、日本ロリータ協会を設立。ロリータファッションBOOKの発売やプロデュース業も行うなど、精力的に活動している。

Twitter:https://twitter.com/aokimisako

井上智介さん
産業医/精神科医/yahoo!ニュース公式コメンテーター

産業医・精神科医。大阪府在住。島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。すべての人に「大ざっぱ(rough)」に「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから「ラフドクター」と名乗り、赤縁の眼鏡、金色のアフロヘアと白衣姿でSNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを積極的に発信中。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)など。

Twitter:https://twitter.com/tatakau_sangyoi

著者プロフィール