• 2022年2月21日
  • 2022年9月14日

看護師のみなさん、夫婦の家事育児の役割分担どうしてますか?

 

夜勤もあって不規則な生活になりがちな看護師さん。仕事と家庭の両立はなかなか難しくて……。 夫婦喧嘩にならない工夫は? 家事の役割分担は?

この悩みに対して作家のワーママはるさん、ブロガーのDJあおいさん、マイナビキャリアアドバイザーの3人のスペシャリストがアドバイスします!

イラスト:菜々子

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

oishi haru/尾石晴さん
作家・Voicyトップパーソナリティ・兼業大学院生・オンラインヨガ『ポスパム』代表と、さまざまな顔を持つ二児のママ。

DJあおいさん
作家・アルファツイッタラー・人気ブロガー

マイナビCA
看護師領域担当のマイナビキャリアアドバイザー

患者からのセクハラ、看護師はどう対処すべき? 

質問者
私は既婚者で子どもがいるのですが、パートナーさんとはどのように家事や育児を分担されてますか。また、夫婦喧嘩を防ぐ方法も知りたいです。

出典:マイナビ看護師

スペシャリスト3人のアドバイスは?

作家
oishi haru/尾石晴さん

看護師さんの場合は3交代勤務で在宅時間もバラバラ、いつも同じ家事ができるわけではないため分担が大変ですよね。

理想は、夫婦2人で家事育児の「当事者」になることかと思います。これは言い換えると、「指示待ちの部下を作らない」ということです。

 

当事者意識を持ってもらうまでの道のりが長いのですが(笑)、当事者になるためのポイントは以下の4つ。

①家事育児の全内容を書きだす

②夫婦で情報共有する
例:登園する際は何が必要、ストック品の購入サイクルなど

③作業の分担はそれぞれが同じ負担になるよう平等に振り分けるのではなく「得意なこと」で振り分ける

④トライアンドエラーの繰り返

③は「得意な方」がコツです。家事の数で分けると、「私は100個もやっているのに夫は60個! 私の方が負担が多い! キー!」となる可能性が。

そのため、我が家は負担を平等にするより「役割」で分担しました。

私の担当は得意な洗濯や料理、夫は洗い物や子どもの相手、電気交換など。相手の得意を活かして家事育児の分担をすると、感謝も生まれて喧嘩にもなりにくいんです。

 

家事育児は、家庭の平常状態を保つための作業。できるだけ「見える化」して当事者になることが大切です。お互い頑張りましょうね。

 

人気ブロガー
DJあおいさん

家事育児は結果的に分担されているだけであって、夫婦間の約束事でもなければルールでもありません。

むしろ夫婦間で約束事やルールにしてしまうと、お互いに不満が蓄積されて喧嘩になってしまうケースが多いです。

円満な夫婦の特徴として「お互いがお互いに過度な期待はしない」というものがあります。

家事育児に関しても、お互いがハナからパートナーをあてにしていないので、各々がひとりで家事育児をやろうとするのです。

お互いが「自分がやって当たり前」と思っているので、お互いに「いつも手伝ってくれてありがとう」とパートナーに感謝を覚える環境になるのです。

 

これを約束事やルールにしてしまうと「やってくれて当然」と思うようになり、お互いがお互いに対しての感謝が失われ、不満が蓄積されて喧嘩に発展してしまうというわけです。

夫婦とは、二人でひとつになるものではなく、一人と一人で二人になるもの。

お互いに過度な期待を寄せることなく、一人一人が家事育児に全責任を持ちましょう。そもそも約束事やルールにしなければ家事育児をしない男なんて論外な存在ですからね。

 

マイナビCA

看護師さんはシフト制なので生活リズムが合わないゆえ、なかなか旦那様と話せる機会が少ないかもしれませんね。名もなき家事を一人で担っていて、相談者さんもおつらいかと思います。

まずは、お互いの悩みを書き出して、もう一度話し合ってみてはいかがでしょうか。可視化すると負担の多さも見えてくるはずです。

ただ、それを武器に相手を責めるのではなく、感謝の気持ちを言葉にして伝えていきましょう。

言わなくても伝わっているなんてことはありませんし、して欲しいことも察してもらえることはありません。

なかなか会えないならお手紙を置いておくか、ホワイトボードに書いておくのもいいかもしれませんね。

肝心の家事育児の分担ですが、得意分野不得意分野で切り分けたり、やっていて嫌な気持ちにならないものを担当したりするのをおすすめします。

イライラしやすいタイミングやスイッチなどがあれば、あらかじめその予兆を旦那様に伝えておいたり、あるいは自分へのご褒美を用意したり、工夫の仕方はいろいろありそうです。

三者三様のアドバイス、いかがでしたか? 夫婦間のことに正解はないので、まずは対話の時間を持ってお互いの気持ちを確認するといいのかもしれませんね。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。

企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)

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oishi haru/尾石晴さん
作家/Voicyトップパーソナリティ/元子持ち女性管理職
外資系メーカーに16年勤務。子持ち管理職経験を持つ。ワンオペ育児の合間に、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・ライフオーガナイザーなど、会社員以外での収入経路を複数確保。2020年4月退職。音声メディア「Voicy」では1,500万回再生超えのトップパーソナリティとして活躍中。SNSの総フォロワー数は7万人超え。現在は雑誌「レタスクラブ」での連載など文筆活動の傍ら、2020年ヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。『ワーママはるのライフシフト習慣術』など。
 Twitter:https://twitter.com/wa_mamaharu

DJあおいさん
月間600万PV!の大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人の人気を誇る謎の主婦。女性誌やサイトで連載多数。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。

 

Twitter:
https://twitter.com/djaoi
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マイナビCA
株式会社マイナビのキャリアアドバイザー。看護師領域を担当して7年目、これまで1,000人以上のキャリアカウンセリングの実績を持つ。病院まで直接足を運んでいるからこそ、職場の雰囲気や人間関係などの求人票には載っていない情報を提供できるのが強み。看護師ひとり一人の価値観を尊重し、理想のキャリアへ導くことを心がけている。

著者プロフィール