• 2021年8月30日
  • 2022年9月13日

理想の看護師像をアンケート調査! 小論文や面接対策もご紹介

 

就職活動の際に、必ずといっていいほど聞かれる「理想の看護師像」。なかなかイメージがつかないという方や、思い描くものがあっても、言葉にするのが難しいという方も多いのではないでしょうか。今回は、小論文や面接でも使える「理想の看護師像」の考え方についてご紹介します。

看護師に聞いてみた! みんなの「理想の看護師像」

みなさんは、どんな理想の看護師像を持っているのでしょうか?マイナビ看護師が、看護師さんを対象に実施したアンケート結果をご紹介します。

Q1.どんな看護師になりたいですか?

第1位 患者に優しくできる看護師(51.8%)

第2位 信頼される看護師(17.6%)

第3位 仕事を効率よく早くこなせる看護師(11.0%)

第4位 医者や多職種との連携が得意な看護師(10.0%)

第5位 技術(採血やルートなど)が上手な看護師(6.9%)

第6位 特にこれといった理想像はない(2.7%)

※2020年6月、看護師847人を対象に実施


理想の看護師像のダントツ1位は「患者に優しくできる看護師」。
「看護師のスペシャリストとして、患者さんやスタッフに貢献できる看護師が理想」といったように、プロとしての志を抱く看護師が多く見られます。

なかには「看護学生時代にバイトしていた病院の看護師さんが、重い認知症のおばあちゃんに目線合わせながらちゃんと話聞いてあげてる姿を見て、忙しくてもゆとりがあって、私もあんなふうに優しくなりたいと思いました」という方も。ロールモデルが自分の理想の看護師像に影響を与えていることも少なくありません。

第2位は「信頼される看護師」。
患者さんだけでなく、「医師や同僚からも『一緒に働きたい』と言われる看護師になりたい」など、周りのスタッフからの信頼を得たいといった声も聞かれます。

第3位は「仕事を効率よく早くこなせる看護師」。
「デイサービス勤務なので、相談員や介護士と協力して効率よく仕事ができるように頑張りたいです」など、自分自身の効率だけでなく、全体の調和を重んじる声が多く聞かれました。

「優しく、信頼される看護師になる」ことが大切なのはいうまでもありませんが、スタッフ同士の連携がとれていないと、患者さんにも良い看護は提供できません。理想の看護師像として、これらの回答が上位に挙がるのも納得の結果ですね。

Q2.どんな先輩になりたいですか?

第1位 仕事ができる先輩(33.0%)

第2位 理不尽に怒らない先輩(33.0%)

第3位 いつも優しい先輩(20.6%)

第4位 上司や同僚後輩から人気者の先輩(9.9%)

※2019年10月、看護師282人を対象に実施


新人教育の面も意識し、「仕事ができる先輩」を理想の看護師像として挙げている方が多いという結果に。また、心の余裕がなくなるとイライラしがちですが、感情面が穏やかである看護師を理想とする方も多く見受けられました。

Q3.尊敬できる、憧れの先輩はいる?

第1位 いる(56.4%)

第2位 いない(22.4%)

第3位 現在はいなくなってしまった(転職してしまった)(20.3%)

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理想の看護師像の見つけ方

理想の看護師になるために一番早いのは、「尊敬できる先輩」を見つけ、その要素を探ることです。もしも見つからない場合は、「看護師」「先輩」という枠をいったん外し、「どういう人が好きなのか」を思いつくかぎり書き出してみましょう。

このとき、「威圧的な人」「言葉がきつい人」などのような苦手な人も挙げ、その対極に位置するもの(例:「威圧的→謙虚、対等」「言葉がきつい→言葉づかいが丁寧」など)を挙げると、さらなる発見があるかもしれません。

理想の看護師像を見つける際、「異なる視点」から物事を考えると新たな発想が浮かぶこともあります。たとえば、「自分が役職者になった」という前提で「理想の看護師長像」を思い描いてみると、管理的な視点など、より広い視野での気づきが得られるかもしれません。

理想の看護師像を、小論文や面接でアピールするために

小論文や面接では、「理想の看護師像」を問われることが多いようです。
小論文の書き方には、「結論、具体性、具体例、簡潔性」などの構成要素や、「句読点の使い方、段落の付け方、禁止用語」などの表記の取り決めといった、細かい注意点がたくさんあります。

そのため、ついネット検索で「理想の看護師像」に関する小論文の例文や書き方の資料を探しがちですが、本質がわからないと情報過多となり、かえって混乱して時間のムダになりやすいので注意しましょう。

まず、「自分にとっての理想の看護師像」を、より具体的に考えることが大切です。たとえば、ひとくちに「優しい」といっても、「声かけ」「笑顔」「大事なときにそっと手を差し伸べる」「つねに気にかけてくれる」など、人によって定義が違います。

小論文、面接、いずれに取り組むとしても、「理想の看護師像」を「具体的には?」「その理由は?」というように自問自答して、深堀りすることをおすすめします。

とはいえ、理想の看護師像が明確になっても、面接でうまく話すことができなければ印象は悪くなりますし、小論文で書き方が悪ければ減点対象にもなります。わからないことは一人で悩まず、時には専門家の力を借りることも非常に重要です。

マイナビ看護師では面接対策や書類の添削サービスなども行っています。困ったときにはぜひ活用してみてください。

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