• 2021年8月19日
  • 2022年5月17日

仕事に行きたくない理由は? 乗り越え方やつらい時の対処法を紹介

 

たとえ仕事が好きであっても、「今日は仕事に行きたくないな」「いっそ会社を休んでしまいたい」と考えることもあるでしょう。また、仕事に対するモチベーションが下がってしまうこともあるはず。ネガティブな気持ちを解決するには、悩みと向き合い、冷静に対処することが大切です。

この記事では、仕事に行きたくないと感じる理由を解説。仕事に行きたくない時のNG行動と乗り越え方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

仕事に行きたくない気持ちは誰にで仕事に行きたくない気持ちは誰にでもある! その理由は?

「仕事に行きたくない」という悩みは、多くの社会人が経験することであり、決して珍しくありません。ただし、理由は人によってさまざま。一時的にそう感じているのか・日常的にそう感じているのかも人によって異なります。

ここでは、仕事に行きたくない理由を紹介。自分はどれに当てはまるのか考えてみてください。

「今日は」仕事に行きたくない

特定の理由により、一時的に仕事に行きたくないと感じることはよくあります。

仕事でミスをした

仕事でミスをした翌日は、会社への足取りが重くなります。ミスに対して上司が激昂しているような場合、なおさら足が向きません。

フォローしてくれた同僚に対しても、ありがたいと思う反面、気まずさで顔が合わせづらくなります。

やりたくない仕事がある

苦手なプレゼンテーションを行う日や、相性がよくないクライアントと会う日など、やりたくない仕事がある日は、仕事に行きたくないと感じてしまうでしょう。

欠勤者の穴埋めとして、通常とは異なる業務を行わなければならない時も、面倒だと感じてモチベーションが下がってしまいます。

休み明けで気分が乗らない

「ブルーマンデー」といった言葉があるほど、休み明けを憂鬱に感じる人は多くいます。

正月休みやGWなどの大型連休明けは一層身体がだるく、仕事のリズムを取り戻すことに苦労します。

オン・オフの切り替えが必要なことは分かっていても、現実ではなかなか上手くできないのです。

天気が悪い

営業や配達などの外勤業務は、仕事の効率が天気に左右されます。梅雨時期はある程度の諦めがつくものの、雪の日や台風が直撃するような日は、仕事に行きたくないと思ってしまうでしょう。

朝、カーテンを開けて天気が悪かったら、一気に気持ちが沈んでしまう人も多くいます。

心身が疲れている

重要な商談や慣れない業務を行った翌日は、安堵感で疲れが一気に出ます。運よく休日ならば良いものの、出勤の場合は朝の準備すらだるく感じるでしょう。

残業続きで疲れが溜まり、ある朝突然やる気を失ってしまう人もいます。

新卒はもちろん、ベテランの社会人でも気分の浮き沈みはあります。上記に当てはまる項目があれば、よくある悩みを抱えているということになるでしょう。

日常的に仕事に行きたくない

日常的に仕事に行きたくないと考える人は、職場環境や仕事内容など、本質的な悩みを抱えている傾向があります。

人間関係が辛い

気難しい上司がいる・攻撃的な先輩がいるなど、人間関係で悩む人はたくさんいます。周囲と馬が合わずに、孤立してしまう人も珍しくありません。

実際に、厚生労働省の令和2年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況によると、仕事や職業生活に関して強いストレスを感じている人のうち、27.0%が対人関係で悩んでいると答えています。

人間関係は複雑なうえに、自分で選ぶことができません。毎日顔を合わせるだけに、職場に苦手な人がいると仕事に行くことを苦痛に感じてしまうのです。

【参照元】

通勤が苦痛

片道2時間立ちっぱなしなど、通勤が苦痛に感じるパターンです。電車内では他人と密着し、スマホや雑誌も見られません。

途中の駅で、さらにギュウギュウに押し込まれることも。「今日も混雑した中で仕事に行くのか」と考えただけで、うんざりします。

仕事に飽きた

「ルーティンワークばかりで、仕事に飽きてしまった」といった悩みもよく聞かれます。やりがいや充実感がなければ、仕事のモチベーションを保つことは困難です。

生活のためだと自分にいい聞かせても、どうしても仕事に行く気になれない日はあるでしょう。

仕事が忙し過ぎる

仕事自体が嫌いではないものの、忙し過ぎて悩んでしまう人もいます。人手不足の職場では、一人当たりの業務量が必然的に多くなります。

厚生労働省の令和2年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況によると、仕事や職業生活に関して強いストレスを感じている人のうち、42.5%と約半数の人が仕事の量に対してストレスを抱えていると回答しています。

まともに休憩も取れず仕事に追われれば、逃げ出したい気持ちにかられることは当然です。忙しさが給与に反映されれば良いものの、薄給であればモチベーションも下がってしまうでしょう。

【参照元】

職場の雰囲気が悪い

ミスや失敗が許されないピリピリとした職場や、上司の顔色を伺いながら働くような職場には、行きたくないと感じて当然です。仕事のグチや会社の不満など、従業員がネガティブな発言ばかりしている職場もやる気がなくなるでしょう。職場の雰囲気は、仕事をするうえで極めて重要です。

社会人生活を続けていると、色々なことに考えを巡らせるようになるでしょう。一度抱いた不満やストレスは日に日に膨らんでしまいます。

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仕事に行きたくないのは甘えではない

仕事に行きたくない気持ちは、甘えではなく心と身体のSOSである可能性があります。放っておくと事態が深刻化する場合もあるため、注意しなくてはなりません。

下記の症状が当てはまる場合は、心や身体が限界に近づいている恐れがあります。

  • 倦怠感が続いている
  • 夜中に何度も目が覚めてしまう
  • 仕事のことを考えると頭痛や吐き気がする
  • 食欲がなく体重が落ちている
  • 何をしても楽しい気分になれない
  • いつも焦りや不安を感じる
  • 朝や夜に涙が出る、意味もなく泣く
  • 動悸がする

仕事に行きたくないという気持ちを、単に甘えているだけという人もいるでしょう。しかし、どれほど精神的に追い込まれているかは他人には分かりません。

体調を崩して仕事を長期離脱をすれば、周囲に迷惑をかけるばかりか経済的にも困窮します。自分の気持ちや体調に耳を傾け、少しでも異常があれば早めに専門家に相談するなどの対応をしましょう。

仕事に行きたくない時の乗り越え方3選

ガッツポーズをしている女性

仕事や会社について悩んでいたとしても、一日は確実に始まります。いつものようにやるべき業務があり、クライアントが待っている人もいるでしょう。

出勤時間が迫る中、どのような行動を取るべきでしょうか。ここでは、仕事に行きたくない時の乗り越え方を3パターン紹介します。

1.思い切って休む

「無理に仕事に行ったところで効率が上がらない」と考えられる場合は、思い切って会社を休んでしまうのもひとつの手です。平日ならば、混雑を避けてさまざまな場所へ出かけられます。余暇を楽しんでリフレッシュできれば、働くことに対して前向きになれるでしょう。仕事の効率が上がることで、無駄な残業も減らせます。

休みを有効活用するために、「仕事」の2文字を頭の中から消し去るのがポイントです。趣味やスポーツに没頭して、存分にリフレッシュしましょう。欠勤することに罪悪感を覚える人は、「良い仕事をするための先行投資」だと考えると、心置きなく休めます。楽しい一日を過ごしたら、夜は早めに就寝して生活リズムを整えます。

なお、自分が休むことで、フォローしてくれる人たちに負担がかかることは認識しておきましょう。日頃のタスク管理ができていないと、周囲に混乱をもたらす恐れもあります。

2.とりあえず仕事に行ってみる

体調不良や緊急時以外の一時的な理由の場合、仕事に行きたくない気持ちに折り合いをつけて、とりあえず出社してみるという方法があります。好きな音楽を聴いたり、ゆっくり朝食を食べたりして、元気になるきっかけを与えましょう。家族のためや欲しい物を買うためなど、仕事をする目的をはっきりさせればやる気が戻る場合もあります。

また、がんばって出社すると自信にも繋がります。再び同じようにネガティブな気持ちを抱くことがあっても、出社してしまえば気持ちが切り換わるだろうと開き直れるはずです。

ただし、不安定な気持ちで仕事をした場合、普段ではありえないようなミスをする恐れがあります。上司に咎められて萎縮してしまい、さらにミスを冒してしまうという悪循環に陥る可能性もあります。

3.仕事終わりの楽しみを作る

がんばって仕事に行こうと決めたときは、仕事終わりの楽しみを作るのがおすすめです。「スイーツを買って帰る」「友人と食事に行く」「好きな映画を観る」「マッサージに行く」など、がんばる自分にご褒美を用意しておきます。

わくわくするような楽しみを作ることで、憂鬱な仕事も乗り越えられるでしょう。また、翌日が休みの場合は、旅行に行くのもおすすめ。プライベートを充実させることで、仕事に前向きに取り組めるようになります。

なお、仕事終わりのイベントが楽しみだからといって、仕事がおざなりにならないように注意しましょう。

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仕事に行きたくない時のNG行動4選

仕事に行きたくないと感じている女性

仕事に行きたくない気持ちが大きくなったとしても、落ち着いて対処しましょう。客観的な視点を欠いた言動が、後悔やトラブルに繋がるケースは少なくありません。

ここでは、知っておくべき「仕事に行きたくない時のNG行動」を4パターン解説します。

1.無断欠勤する

NG行動の中でも、最も避けるべき行動が無断欠勤です。欠勤することに後ろめたさを感じ、欠勤連絡をしづらいこともあるでしょう。

しかし、無断欠勤は「仕事を放棄すること」と同じであり、職場に迷惑をかけてしまうばかりか、社会人としての信用を失います。無断欠勤を繰り返してしまうと、懲戒処分の対象になる可能性もあります。

欠勤することを伝えるのが億劫であっても、必ず連絡をしましょう。一人で連絡することが不安な人は、家族に近くにいてもらうと安心できます。また、会話をする気力がない人は、せめて欠勤する旨をメールで送るようにしましょう。

2.突発的に退職する

仕事に行きたくない気持ちが大きくなったとしても、突発的に退職することはやめましょう。辛い状況にあるにせよ、感情に任せて行動しては良い結果には繋がりません。

突発的に退職した場合、残された職場の人たちに多大な迷惑がかかります。クライアントを抱えている場合は、挨拶や引継ぎもなく担当が変わることになるため、不信感を持たれるでしょう。最悪の場合、契約を解除され、会社に大きな損失を与える恐れもあります。

退職して収入が途絶えれば、自分や家族の生活に影響が出ます。自己都合による退職は、失業保険がすぐに給付されないことも知っておくべきです。

退職はいつでもできます。まず、冷静に当日をどう乗り切るべきかを考えましょう。時間的な猶予が欲しい場合は、思い切って休むことをおすすめします。

3.自暴自棄な行動を取る

手抜きをしたり悪態をついたりと、自暴自棄な行動を取ることで周囲の目を引こうとする人もいます。一生懸命やったにも関わらず評価されなかったり、責任ばかりを押しつけられたりなど、会社では理不尽だと思えることも少なくありません。

しかし、自暴自棄な行動を取るほど状況は悪化します。これまで協力してくれた人たちを、知らないうちに傷つけてしまうこともあるでしょう。職場に居場所がなくなれば、退職を余儀なくされます。

辛い気持ちがあり、自分でどのようにアクションすれば良いか分からない場合は、家族や同僚に一度相談してみましょう。パワハラや不当な扱いに悩んでいる場合は、社内の相談窓口、もしくは労働組合が運営する労働相談センターを利用するのが賢明です。

4.我慢を続ける

無断欠勤や突発的な退職は避けるべき一方で、我慢を続ければ良いというわけでもありません。前述したように、心や身体のSOSに耳を傾けずに働き続ければ、やがて限界が訪れます。

「苦手な人が部署異動する」というようなケースを除き、基本的に辛い状況は放っておいても解消されません。人間関係に悩んでいるなら、相手への見方を変えたり、接し方を工夫したりしてみましょう。

苦手な業務がある場合は、得意な人に依頼するという方法もあります。辛い状況を変えるために、できる行動を一つずつ積み重ねることが大切です。

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仕事に行きたくないと思ったら…

仕事に行きたくない女性

仕事に行きたくない気持ちを抱え続けるのは、辛いものです。以下では、仕事に行きたくないと思ったときの、心の落ち着かせ方を紹介します。

一人で抱え込まずに相談する

辛い気持ちになったときは、家族や友人に相談してみましょう。仕事に行きたくないという気持ちを一人で抱え続けると、心身に影響を及ぼす恐れがあります。

悩みを抱えているときや辛いときは、客観的に物事を考えられなくなっていることもしばしば。気持ちを口にすることでストレス発散になり、気持ちが落ち着くこともあるでしょう。また、第三者からの客観的な意見が問題解決につながることもあります。

自分を長所を書き出す

仕事が上手くいかないことが理由で行きたくなくなってしまったときは、自分の長所を紙に書き出すのがおすすめです。

ミスをしたときや上司から叱責されたときは、気持ちが落ち込み、自分の良いところや得意なことが見えにくくなっています。これまでがんばってきたことや成功体験を紙に書くことで、モチベーションアップのきっかけになるでしょう。自信を取り戻し、ポジティブな気持ちになれるはずです。

なぜ仕事をするのか考える

仕事自体が嫌になって行きたくないと感じたときは、なぜ仕事をしているのか考えてみましょう。

仕事をする理由は、人によってさまざまです。「興味のある分野だった」「生活するため」「スキルアップのため」など、今の仕事をしようと思った理由を思い返してみてください。

今の職場でしか達成できない理由であれば、もう少し頑張ってみようと前向きになるかもしれません。逆に、心身ともに辛く、今の職場でなくても良いという場合であれば、転職を考えるきっかけにもなります。仕事をするモチベーションが見つかれば、前向きな行動ができるようになるでしょう。

生活習慣を改善する

体調が優れないため仕事に行きたくないと感じている方は、生活習慣を改善してみましょう。寝不足や食生活の乱れからくる体調不良が、精神面の落ち込みに繋がっている可能性があります。

まずは、早寝早起き・バランスの取れた食事・適度な運動を心がけて、体調を整えるところから。いきなりマラソンをしたり、ジムに通ったりする必要はありません。いつもより少しだけ早起きをして、朝日を浴びてストレッチをするだけで良いのです。簡単にできることから始めてみましょう。

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仕事に行きたくない日が続く場合の3つの対処法

休職してリフレッシュする女性

さまざまな対処法を実践しても、仕事に行きたくない気持ちが続くこともあります。また、一時的に前向きな気持ちになれたとしても、原因を根本から解決できなければ、遅かれ早かれ同じ悩みに直面するでしょう。

以下では、仕事に行きたくない日が続く場合の対処法と、それぞれのメリット・デメリットや注意点を紹介します。

1.長期休暇を取る

1日、2日の休みでリフレッシュできない場合は、長期休暇を取るのもひとつの手です。

有給休暇が余っている人は、思い切って連休を取得してみましょう。長期休暇を取ったら、実家に帰省したり旅行に行ったりなど、しっかりと休息を取ることが大切です。ゆっくりと休むことで抱えている悩みの解決法を見出だせたり、仕事に向き合う心構えができたりすることがあります。落ち着くことで、客観的な視点で物事を考えられるようになるでしょう。

なお、長期休暇を取る際は繁忙期を避けるなど、タイミングも重要です。繁忙期に長期休暇を取ることで、同僚や上司に迷惑をかけてしまうといったネガティブな感情が生まれてしまう可能性も。気持ち良く休暇を過ごすためにも、繁忙期は避けて長期休暇を取得するようにしましょう。

2.休職してしばらく仕事から離れる

疲れ過ぎていてネガティブな思考しかできない場合は、休職してしばらく仕事から離れましょう。休職をする際は早めに申し出ることがマナーです。抱えている業務は、責任を持って確実に引き継ぎましょう。

休職の最大のメリットは、日にちや時間の制約を受けずに休養に専念できることです。一時的ではあるものの、職場の人間関係も断てるためストレスも溜まりにくいでしょう。

ただし、休職はキャリアを形成するうえで不利になる可能性があります。休職期間中は実績がなくなり、周囲に遅れを取ってしまうためです。休職をする際は、多少のデメリットがあることも把握しておきましょう。

3.転職して環境を変える

仕事の悩みが複数ある場合や業種自体が自分に向いていないと感じる場合は、転職を検討しましょう。理想を求めて仕事を変えることは、今や珍しくありません。

転職は、職場環境をリセットできることが最大のメリットです。経験や能力を活かせる仕事に就ければ、キャリアアップにも繋がります。

ただし、仕事や現場のルールを一から覚え直すことになるため、一定の苦労があるでしょう。また、現状よりも年収が下がる可能性もあります。さらに、方向性を見据えた行動計画を立てなければ、キャリアに傷をつけかねません。在職中に情報収集を行うとともに、資格が必要ならば事前に取得しましょう。

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まとめ

仕事に行きたくない気持ちは、社会人ならば誰にでもあります。一時的・日常的に感じるかは人によって異なるものの、いずれにしても悩みは早めに解決することが大切です。

「思い切って休む」「とりあえず仕事に行ってみる」「一人で悩まず相談する」など、適切に対処しましょう。勢い余って無断欠勤したり、自暴自棄な行動を取ったりすることはNGです。

また、仕事に行きたくない気持ちが続く場合は、休職や転職を検討してみてください。マイナビ看護師では、看護師の方向けに求人紹介・転職活動のサポートを行っております。悩みを解決できるよう、今後のキャリアも含めたご提案をしているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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