• 2021年6月11日
  • 2021年11月18日

【看護師の悩み】5年目で急性期に戻ったけど心身の限界を感じる

 

【質問】5年目で急性期に戻ったけど心身の限界を感じる

新卒で急性期病院に就職し、約1ヵ月で現場の雰囲気と威圧感に耐えきれなくなりました。その後、1ヵ月休職したのですが、結局は師⻑にほかの仕事をすすめられて、検査部に異動。病棟を経験しようと慢性期でも2年ほど勤務したのですが……。やっぱり急性期を諦めきれず、5年⽬にして再び急性期病院に転職。1年が過ぎました。 ⽬まぐるしく変わる患者に検査や処置、看護ケア。3交替の⽣活はバランスが悪く、⽇勤の帰宅は20時当たり前。わかってはいたことですが、そんな⽣活のせいで、⼼⾝に支障をきたしている気がします。仕事の夢を見て目が覚めたり、休⽇も仕事のことを考えては憂鬱になったり……。 そのため、この歳になって「⾃分に合う看護の領域ってなんだろう」「別の道に進むべきだろうか」と、真剣に悩んでいます。(千葉県在住 看護師歴5年目 28歳)

【回答】自分の思いを開放する場を作って

誰かに話を聞いてもらって

看護師は、仕事内容がハードなだけでなく、不規則な勤務によって心身のバランスを崩しやすい職業です。いくら志を高く持っていたとしても、心と身体は密接に関連しているもの。心身ともにある程度の健康が保たれなければ、今後も日常生活にさまざまな支障が出てしまう可能性があります。

ただし相談者様の場合、「別の道に進むのは、とても難しい決断」だと感じているようにもお見受けします。今後の進路やキャリアを考えるのは非常に大事ですが、これまで志していた道から別の道へと変更するのは、けっして容易なことではありませんよね。

もし、相談できる相手が周囲にいるのであれば、まずはご自身の思いを打ち明けてみてはいかがでしょう。一人で悩みを抱え込んでいると、憂鬱さが増していくだけ。誰かに話して解決しなかったとしても、それによって「自分が求めているものは何なのか」に気づきやすくなったりもしますよ。

決断を阻んでいる理由を探ってみて

ご自身の内面を探る際に重要なのは、「心身の限界を感じているのに、なぜ迷っているのか?」を理解することです。たとえば、今後の進路に悩んでいる人・迷っている人の大半は、「逃げているような気がする」「この年齢で採用されるか不安」「次の職場でも嫌な思いをしたらどうしよう」などの不安を抱えていたりするものですが……。それらは「誤った思い込み」にすぎません。もし、決断できない理由がそうしたものであるなら、「未知のものに不安を感じているだけ」「すべては思い込みにすぎない」と認識することをおすすめします。そして、自分の気持ちを解放してあげましょう。

働くにあたって何より大事なのは、心身の健康を可能な限り保つこと。どういう選択をするにせよ、それだけは忘れないでください。

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