• 2020年10月22日
  • 2022年5月13日

働き続けることが急に不安になったあなたへ

 

働き続けることが急に不安になったあなたへ

看護師として働くなかで、急変対応やミスなどをきっかけに、このまま働き続けることが不安になった経験はありませんか?
今回は、働き続けることが急に不安になったあなたへのアドバイスをお伝えします。

漠然とした不安はストレスに


あなたは、看護師として働き続けることが急に不安になった経験はありませんか?
これまでは仕事を覚えるのに必死で、なんとか業務をこなせるようになってきた。でも最近は、気が緩んでいるわけではないのにミスを連発したり、大きな失敗をしたり…。

そんなとき、「このまま看護師を続けていいのだろうか」「自分のミスで患者さんが亡くなったらどうしよう…」「急変対応の経験も少ないし…」など、不安が芋づる式に出てきた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。かく言う私も、気をつけていたはずなのにミスを立て続けに起こしたときなどは、働き続けることに対する不安や緊張感が非常に強くなった経験が幾度となくありました。

また、ネガティブな思考が頭をよぎるとそのことばかり考え、看護師として働き続ける自信を失った経験も少なくありませんでした。

しかし、漠然とした不安を抱え続けていても、解決しないばかりか、さらなるストレスや緊張感を生む可能性があります。成長課題を明確にし、現実的な対応をするためにも、不安を解決策へと落とし込む習慣をこの機会につけていきましょう。

不安を明確化する

思考の特徴として「不安が不安を呼ぶ」という性質があります。
もし、また急変が起こったら対応できるんだろうか…?」「わからないことが多すぎる…」など不安で頭がいっぱいになる場合、思考を放置するのではなく、まずは何が不安なのかをすべて紙に書き出し可視化していきましょう。
そうすることにより頭の中が整理され、冷静かつ現実的な対応がしやすくなります。

すべての不安を書き出したら、次は現実的に対応策が浮かぶもの、浮かばないものに分類します。
対応策が浮かぶものについては、その策を「いつまでにどのくらいやるか」といったように、可能な限り、期間と量の数値化をします。

また、答えの出ないことを考え続けるのは時間の浪費にすぎません。「考えすぎない」と決め、対応できることに意識を向けましょう

例えば、このように書き出し、整理してみます。

<対応策が浮かぶもの>
■不安
急変対応の経験が少ない
■対応策
・心臓マッサージについて理解する
○月○日までに動画を3回は見て、その後1週間は11回イメージトレーニングをする
・急変対応の流れをマスターする
○月○日までに急変対応時に必要な物品を洗い出し、それぞれの配置場所と使い方について確認する
<対応策が浮かばないもの>
■不安
・このまま看護師を続けていていいのか
・自分のミスで患者さんが亡くなったらどうしよう など
→こういった不安は、考えても仕方がないので考えすぎない!

人は漠然としたものに対して不安や恐怖を抱きやすいという特性があります。
対応策を実行に移すよう意識することで不安が軽減する場合もありますので、積極的に紙に書き出していくことをおすすめします。
ぜひ、頭の中だけで悩まずに気軽に行ってみてくださいね。

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