前回ご紹介したWEB面接での「事前準備編」に続き、今回は「視覚情報編」をお伝えします。視覚情報とは目から入ってくる情報のことで、具体的には表情、身だしなみ、態度などを指します。
人の印象の多くはこの「視覚情報」で決まると言われ、WEB面接においてもその重要性は変わりません。それぞれの留意点を確認していきましょう。
マイナビ看護師「WEB面接注意とマナー」
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表情の作り方
面接官が重視する「第一印象」にもっとも大きな影響を与えるのは、表情です。作り笑顔ではなく、面接の機会をいただけたことへの「感謝の気持ち」を笑顔で表すように心がけましょう。
自然な笑顔とは、口角(口の両端)だけではなく頬も上がり、目は弓なり(三日月の形)になっている表情です。
本人は笑顔の“つもり”でも、実は真顔になってしまっていたというのは、よくあることです。鏡を見ながら「ウィ、ウィ、ウィ」と声に出し、頬の筋肉を緩め、目も笑って見える自然な笑顔の練習をしましょう。
また、「笑顔」は見た目の印象だけではなく、笑顔を浮かべている本人の心を落ち着かせる作用や、笑顔で話すことで明瞭で聞き取りやすい発声ができるという効果もあります。
身だしなみのチェックポイント
「視覚情報」の中で大きな面積を占める「身だしなみ」。面接官は「身だしなみ」から、受験者の仕事に対する姿勢やプロ意識を見ています。業界や職種を問わず、何より大切なことは「清潔感」です。
WEB面接では、相手への「映り方」が重要です。顔が明るく見える髪型や健康的な化粧をしていても、光量が足りないことで全体的に暗く見えてしまうことがあります。自然光が差し込む明るい場所での面接が難しい場合、円形のLED卓上ライト(いわゆる女優ライト)の使用を検討しても良いでしょう。
服装は対面での面接同様、スーツスタイルが基本。夏場、面接会場へ出向く場合は「クールビズでお越しください」と言われることもありますが、自宅であればエアコンを効かせるなどして、ジャケットを着用することをおすすめします。
男性の場合はネクタイも着用しましょう。涼しげな素材や色まで意識するとより良いでしょう。万一映りこむことも考えて「見えないから下半身はパジャマ」などはNGです。
姿勢・態度
美しい姿勢の基本は、「背筋を伸ばす」こと。面接時間は長くても1時間程度のため、時間の経過とともに姿勢が崩れないよう常に背筋を意識します。
座礼(座ってするお辞儀)の際も首だけをペコリとするのではなく、背筋を伸ばして上半身を前に倒すようにしましょう。
WEB面接では自分の姿も画面上に映るため、つい前髪や眼鏡を触ったり、服装を整えたりしたくなりますが、やはり印象は良くありません。開始前にしっかりと整えておき、面接中は気になってもぐっと我慢しましょう。
また、面接開始前、画面に面接官の姿が映っていなくても、実は待機している場合があります。接続時にふと漏らした一言や態度が、実は相手に伝わっている可能性があるのです。
また、切断時には終わってほっとし、「素」が出てしまうことも。最初から最後まで気を抜かないよう、十分注意しましょう。