• 2020年1月21日
  • 2022年4月13日

イライラ・怒りをコントロール「アンガーマネジメント」とは?

 

イライラ・怒りをコントロール! ストレスフルな看護師が活用したい話題の「アンガーマネジメント」

看護職は人の命を預かる仕事なので、常にプレッシャーがかかります。そのため日常生活よりストレスを強く感じやすく、こうしたストレスが怒りにつながるケースも多くみられます。患者さんへの対応、先輩や後輩、医師との人間関係など、さまざまな場面で怒りの感情と直面することがありますが、このとき怒り方を間違うと、人間関係などに支障がでてしまうことも……。そこで、衝動的に怒ってトラブルを起こさないためストレスフルな看護師さんに活用してほしい、怒りの感情コントロール方法「アンガーマネジメント」について紹介します

看護師の94%「日々ストレスを感じる」、原因1位は人間関係

マイナビ看護師が働く看護師のみなさん500人に行ったストレスについてのアンケート調査によると、全体の94%が日々ストレスを感じていると回答し、そのおもな原因は人間関係ということが明らかになりました。


\現役看護師500人アンケート/

◆職場で「ストレス」を感じていますか?

◆何に対して「ストレス」を感じていますか?

※2019年1月実施「マイナビ看護師労働実態調査」 マイナビ看護師が現役看護師500人に行った労働アンケートでは「ほぼ毎日感じている-56%」「週に何度かは感じている-26%」「月に何度かは感じている-12%」「あまり感じていない-5%」「まったく感じていない-1%」という結果となり、その理由の6割以上が人間関係という結果となりました。

世界の大阪なおみも実践! アンガーマネジメントとは?

アンガーマネジメントは、怒らないようにするのではなく、上手に自分の怒りの感情とつきあう方法です。その有効性から大企業などでも積極的に導入されており、世界の頂点に立った大阪なおみさんの強さの秘密もアンガーマネジメントだといわれています。ストレスを溜めないように怒りの感情をコントロールすることができるようになるだけでなく、職場やプライベートでの人間関係を改善する効果などあらゆる場面で好循環が期待できます。

◆アンガーマネジメントで期待できる好循環

  • 日々のストレス対策に!
  • スポーツや仕事で最高のパフォーマンスを発揮できる
  • 人間関係でストレスを抱えない
  • ささいな事でイライラしない
  • 子育てで上手に叱ることができるようになる
  • 夫婦円満
  • 部下の信頼を失わない
  • パワハラ防止
  • 危険運転や傷害など軽犯犯罪防止 など

怒りのピークは6秒でおさまる!?

アンガーマネジメントで知っておきたいのが「6秒ルール」です。怒りがこみ上げると、脳で激しくアドレナリンが分泌されます。この分泌のピークが6秒といわれており、これを過ぎると冷静さを取り戻すことができるといわれています。つまり6秒間、カッとせずに反論などもしなければ、トラブルを回避できるというわけです。 しかし、簡単なようで難しいのが「6秒」。コントロール方法を学んでいない編集部員に実験してみましたが、怒りの感情は瞬間的にわき上がる(※)ので、感情をコントロールするのはなかなか難しいことがわかりました。 ※編集部で一番気が短い人での検証なので、体感は個人差があります。

医療現場で活用したいアンガーマネジメント

「医師のためのアンガーマネジメント」(日本医事新報社)では、医療現場で活用したいアンガーマネジメントについて紹介されています。日本アンガーマネジメント協会公認ファシリテーターである野口由紀子氏は、本誌のインタビューで「我々医療従事者は、常に一定以上の緊張感を伴う医療行為に携わっている。医療機関はそういう人達が集まる場であり、日常生活を送る場に比べ、ストレスが怒りに繋がりやすい環境だと言えるんです」と語りました。では、実際の医療現場でどのように実践・活用されているのでしょうか? 次回は怒りのタイプや医師たちが現場で実践するアンガーマネジメントを紹介いたします。

参照:「医師のためのアンガーマネジメント」(日本医事新報社) 文:マイナビ看護師編集部

 


【医師のためのアンガーマネジメント】

●書籍 編集: 日本医事新報社 判型: A5判 頁数: 196頁 装丁: 単色 発行日: 2019年05月31日 ISBN: 978-4-7849-5838-2 版数: 第1版 本体価格:2,700円(税別)

●電子コンテンツ 判型:A5判 頁数:149頁 発行日:2019年2月7日 本体価格:2,000円(税別)

●内容紹介 ・日本アンガーマネジメント協会公認ファシリテーター野口由紀子氏が語るアンガーマネジメントの理論と実践法は必読! ・第一線で活躍中のドクター71(電子書籍55名)が、自身の経験の中から導き出した「怒り抑制法」の数々は、無用なトラブルを避けるための「盾」となります。 ・“怒りの渦”から抜け出し、怒りをやり過ごす、怒りを活かす、うまく怒る、そんな対処法を身につけることができます。

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