ナース服を選ぶとき、動きやすさや着心地といった機能性はもちろん重要です。でもその一方で、着ることで気分が上がるようなデザイン性も大切にしたいですよね。ここでは、人気ナースウェアブランド・サーヴォが手掛けるアイテムから、日比谷花壇と共同開発した新作白衣と、発売前に2000本を超える予約が入った「ロールイン・パンツ?」をピックアップ。その秘密に迫ります!
花言葉、柄、カラー、デザイン……あなたは何を基準に選ぶ?
上品で華やかな事務服との共通デザインが特徴のナースウェア「グロウイングナース」シリーズで知られるサーヴォ(旧社名・サンペックスイスト)が、2019年の新コレクションとして発表したのは、清潔感と華やかさがある花柄の白衣(ジャケット)。花と緑のスペシャリストとして名高い老舗、日比谷花壇と共同開発したナースウェアシリーズ「グロウイングナース×日比谷花壇」です。
シリーズには、「ボタニカル・エアー」「アブストラクト」「ヒーリング」という3種類のスタイルが揃っており、それぞれに植物の花言葉を重視した“意味のある花柄”が使われているのが大きな特徴。花柄を生かすかたちでデザインされているほか、花柄が配置される位置や量にも差をつけてあるため、スタイルごとに違った印象を楽しむことができます。カラーは、ホワイト、ラベンダー、ネイビーの3色展開。布地の色に合わせて花柄の色味にも変化をつけているので、選ぶ楽しみは尽きません!
開発に携わった商品本部の薄井陽香さんは、「実際に生花を並べて撮影し、そこからデザインを描き起こしたことで、リアルで繊細な美しさが光るシリーズとなりました。いろいろなパターンを試そうと思って時間をかけてしまうと、生花がどんどん枯れてきてしまうため、撮影中は時間との勝負でした」と教えてくれました。
可愛らしさだけじゃない、高い機能性も魅力的
「グロウイングナース×日比谷花壇」は、医療現場にヒーリングアートを取り入れたいという思いから、「癒しの力」をテーマに誕生しました。ソフトな色づかいや可愛らしいデザインは、沈みがちな患者さんの心を和ませるきっかけになりそうです。
営業本部でユニフォームコンサルタントを務める門馬聡美さんは、「とことんデザイン性にこだわったシリーズですが、高い機能性も備えています。使用している新素材は、ハリ感がありながらも柔らかいストレッチ性が特徴。前かがみになってもPHSが落ちにくい、入り口が斜めになった胸ポケットにも注目してください」と語ります。
現場のナースの声から生まれた機能は、それだけではありません。例えば、首の後ろ側にあるタブ。衿のないデザインの白衣では、どうしてもネームホルダーなどのストラップが首に当たってしまい、皮膚がこすれて、「どうしても気になる」というナースも多いのでは? そんなストレスを解消するために考えられたのが、この小さなタブというわけです。細かい部分にもしっかりこだわっているからこそ、着用したナースが快適に動けるのですね。
面倒な丈つめ不要!折り込めばOKのパンツにびっくり
もう一つ、忙しいナースにとって必見なのが「ロールイン・パンツ?」です。新しいパンツを購入した際、意外に面倒なのが丈つめ。眠い目をこすりながら縫い上げたり、知り合いや家族に頼んで直してもらったりした経験がある人も多いのではないでしょうか。
でも、「ロールイン・パンツ?」なら、丈つめで悩む必要はなし。裾に厚めの芯が縫い込んであるので、内側にパタパタと折り込むだけで、長さを調整できるのです。4?間隔で自在に丈を変えられるこの発明は、サーヴォが特許を取得済み。ほかでは手に入らない、サーヴォだけの逸品というわけです。
「もともと当社は、食品工場などで使用するユニフォームの研究・開発に力を入れてきた歴史があります。ロールイン・パンツ?に使用している芯も、食品工場で使用する帽子のつば芯を応用することで誕生したものなのです」と教えてくれたのは、商品本部の商品1部で部長を務める西尾泰英さん。もともとはボタンで留める方法を想定していたものの、開発中、折り込むだけでも裾が落ちてこないことが判明し、現在の形になったのだとか。医療現場での激しい動きにも十分対応可能で、洗濯しても芯がよれることはありません。
パッと目を引く華やかさと、確かな技術に支えられた機能性。その両方を兼ね備えたサーヴォのナースウェアを着れば、気分も体も軽やかに現場で活躍できそうですね。
取材・文:ナースプラス編集部
住所:東京都中央区日本橋大伝馬町 11-8 TEL:03-6861-8402(問い合わせ:営業4部2課/門馬) URL:http://www.servo-uni.com/
■関連記事