• 2019年12月4日
  • 2022年5月13日

パウチ交換(ストーマケア)のマナー

 

ストーマは便や尿の排泄物がでる経路であり、汚染のリスクが高い箇所です。今回はそんなパウチ交換のマナーについてご紹介します。

皮膚の観察

パウチ交換の際は、刺激を与えないよう静かに剥がし、発赤、腫脹、びらん、潰瘍、浸出液など、皮膚状態に異常はないか、十分に観察しましょう。また、搔痒感や疼痛の有無を確認することも大切です。
状況に応じ、速やかに洗浄、軟膏塗布などの処置を行いましょう。また、ストーマ周囲の観察だけではなく、出血や縫合部離開の有無などストーマ部分の観察も行い、異常があれば速やかに対応しましょう。

清潔を保つ

パウチを剥がした際、密着部に排泄物などの汚染が見られた場合は、しっかりと汚れを落とし、清潔保持に努めましょう。また、皮膚が浸潤している状態のままだと、パウチがしっかりと固定されずにずれる場合があります。皮膚が乾燥したことを確認し、便が漏れることのないよう、パウチを皮膚に密着させながら貼付しましょう。

パウチは皮膚と長時間密着しているため、その刺激により皮膚トラブルが生じやすくなります。パウチ交換の際は十分な観察を行い、異常が見られた場合は早期に対応をしていきましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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