ちょっとした空き時間に楽しめる単純ゲーム、看護師さんの業務に役立つ鉄板アプリなどさまざまなジャンルからご紹介します。さて、今回のアプリは?
朝晩の血圧・脈拍・体重(もしくは血糖値)・服薬を簡単登録
高血圧や腎臓病の方の治療には、毎日測って記録することが望ましいとされています。とはいえ、「測る」はできても「記録」は忘れがちです。血圧管理アプリ『BPNote Lite』は、朝晩の血圧・脈拍・体重(もしくは血糖値)・服薬を簡単登録。日々の振り返りも一目瞭然です。いつも携帯しているスマートフォンで、記録の面倒さを軽減します。看護の基本バイタルチェックのサポートツールとしても活用できます。
グラフ・分布図で過去をまとめて振り返り
『BPNote Lite』を起動すると、その日の入力画面が表示されます。1日2回の血圧のほか、脈拍と体重、服薬の有無が記録できます。カレンダーは記録状況が分かるようになっており、後日記録をつけたいときには、カレンダーを表示>該当日をタップ>戻るボタンで記録が可能です。
「グラフ」では、1週間と3ヶ月の指定期間でのグラフを表示。グラフ画面を左右にスクロールすれば、前後期間が表示されます。有料版『BPNote(240円)』では、1年の表示が可能になります。
グラフの赤点線は高血圧ライン、青点線は低血圧のラインです。
「分布図」では指定期間1週間、3ヶ月(有料版は1年も)の血圧値の分布を表示。最高血圧をY座標、最低血圧をX座標として、青いエリアは正常、赤いエリアは高血圧というようにひと目で判断できて便利です。
「レポート」平均値等を自動計算
「レポート」画面では指定期間1週間、3ヶ月、1年(有料版のみ)の統計値を表示します。画面右上メールアイコンをタップすると設定画面(後述)で登録したメールアドレスに現在表示している統計情報を送信します。
レポート画面は各項目の平均値、最大値、スクロールすると指定期間の変化量、ME差(朝の最高血圧の測定値と晩の最高血圧の測定値の差)、服薬回数が表示されています。
使用前の準備 「設定」
使用する前に、必要に応じて「設定」を行います。また、これらの設定は後から変更することができます。名前・メールアドレス(レポートメールを送る先)で使用しますので、レポートメールが不要の場合は登録不要です。
Bluetooth機器対応をオンにすると、Bluetooth血圧計・体組成計による測定値の入力を有効にします。手入力の手間が省けますね!
<高圧目標値を設定>
「高圧目標値」は年齢や疾病名によって望ましい血圧の目標値を選びます。「高血圧治療ガイドライン2009(JSH 2009)」に準拠した望ましい血圧の値で、「グラフ」の赤点線・青点線、および「分布図」の青エリア・赤エリアの範囲の設定に影響します。
<体重記録か血糖値記録のどちらかを選ぶ>
「体重単位」は、kgと血糖値(lbs)のどちらかを選べます。体調管理にはkg、血糖値管理にはlbsを選ぶと良いでしょう。「小数点以下桁数」は、どちらも小数点以下1桁か2桁が選べます。
見やすい入力画面で続けやすい
入力画面は、文字が大きく見やすいデザイン。上から朝の血圧と脈拍、夜の血圧と脈拍、体重、服薬の有無・メモと続きます。それぞれのエリアをタップすると各項目の入力画面に移動します。
日々の血糖管理・記録は、特定の患者さんにはぜひお願いしたいもの。無料版の『BPNote Lite』は、3ヶ月分のデータを蓄積しておけます。スマートフォンでの記録が続けられるかどうか、無料版で試せるのはうれしいですね。続けられそうであれば20年分保存できる有料版『BPNote』へ移行が可能です。