• 2023年1月18日
  • 2023年1月20日

山崎育三郎、松本穂香、戸塚純貴のキャストコメントも!1/20放送開始『リエゾン-こどものこころ診療所-』の見どころは?

 

1月20日(金)にスタートする『リエゾン―こどものこころ診療所―』は、自らも発達障害を抱える児童精神科医&研修医が、生きづらさを抱える子どもや保護者たちと真摯に向き合う、感涙必至の医療ヒューマンドラマです!その見どころをご紹介します。

本作の概要

『リエゾン―こどものこころ診療所―』
全国テレビ朝日系 毎週金曜よる11:15~0:15放送 ※一部地域で放送時間が異なります
<1月20日(金)スタート> 

本作の原作は、累計120万部を突破し、「モーニング」(講談社)で現在も連載中の同名漫画(原作・漫画:ヨンチャン、原作:竹村優作)。その脚本を手がけるのは、映画『Dr.コトー診療所』をはじめ、映画『涙そうそう』(2006年)、映画『ハナミズキ』(2010年)など感動作を世に放ってきた脚本家・吉田紀子。ヒューマンドラマの名手が、児童精神科の現場を繊細かつリアルに描きます。

主演の山崎育三郎(写真中央)、ヒロインの松本穂香(写真左)に加え、臨床心理士役の栗山千明(写真右)など豪華キャストも見どころの一つ。

主演を務めるのは、ミュージカル界のプリンスとして美声とスマートなたたずまいで観客を魅了してきた山崎育三郎。近年は『昭和元禄落語心中』での天才落語家役(2018年・NHK)や、連続テレビ小説『エール』(2020年・NHK)の“プリンス”こと佐藤久志役を熱演し、甲子園での見事な独唱シーンを披露するなど、ミュージカルの枠を超えて存在感を放っています。

その山崎とコンビを組むのは、テレビ朝日系ドラマ初出演となる松本穂香。映画『君が世界のはじまり』や映画『みをつくし料理帖』(いずれも2020年)など数々の作品で主演を務め、唯一無二の空気感をまとう女優として活躍中。過去に共演歴のある両者が今作ではどんなコンビネーションを見せてくれるのか、期待が高まります!

発達障害を抱える凸凹でこぼこコンビは、どう患者と心を通わせる?

佐山卓は、郊外にある児童精神科クリニックの院長。自身も発達障害(ASD:自閉スペクトラム症)を抱えていることもあり、発達障害をはじめ、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐ向き合うことを大切にしています。

研修医遠野志保は、寝坊や遅刻、忘れ物が日常茶飯事で、業務中もミスを連発。ついには、小児科研修中に重大な失敗を犯してしまいます。その流れで、自身が発達障害(ADHD:注意欠如・多動症)だと知り、一度は医師になる夢をあきらめかけたものの、佐山との出会いに背中を押されることに……。

本作は、子どもたち一人ひとりが抱える苦悩、その家族の思い、そこに真っ向から向き合う医師たちの姿を通して、感動とともに、その背景にある社会問題を考えるきっかけにもなりそうです。

児童精神科クリニックと連携する訪問看護師も登場!

ドラマのタイトルにもなっている「リエゾン」は、フランス語で「連携」「橋渡し」「つなぐ」という意味。皆さんも「リエゾン精神医学(看護)」「リエゾンナース」「リエゾンチーム」といった言葉を聞いたことがあると思います。

身体疾患で入院中の患者さんがメンタルの不調を抱えた場合、看護師を含むリエゾンチーム身体医療と精神医療のつなぎ役となり、患者さんに包括的な医療を提供していきます。リエゾンチームの看護師は、患者さんから最も身近な存在として、患者さんのささいな変化に気付いたり、患者さんが抱える思いを医師などにつないだりといった重要な立ち位置にあります。患者さんを中心に置くチーム医療を機能させるカギとなる存在です。

本作では、児童精神科クリニックと連携しながら訪問看護を行う看護師・川島雅紀(戸塚純貴)も登場します。サーフィン好きで、冬であろうがお構いなしに常にアロハシャツ姿という、見た目もノリも軽い川島ですが、古い付き合いの佐山とは厚い信頼で結ばれています。訪問看護師の川島がどう物語と絡んでいくのかにも注目です!

主人公の紹介とキャストのコメント(抜粋)

自身も発達障害を抱える児童精神科クリニック院長・佐山を演じる山崎育三郎(写真右)と、自身の発達障害を知り医師の道を諦めかける研修医・遠野を演じる松本穂香(写真左)。
■佐山卓(さやま・たく)役:山崎育三郎

郊外にある児童精神科「さやま・こどもクリニック」の院長。自身も発達障害(ASD)を抱えている。大病院を実家に持ちながら、叔母が経営していた小さなクリニックを引き継いだため、一族の間では変わり者ととらえられている。だが、その裏には、佐山の「患者やその家族と触れ合う時間を大切にしたい」という信念があった。「さやま体操」と呼ばれる風変わりな体操など、毎朝決まったルーティーンをこなす。チェロが趣味。


■コメント
「初めて原作を読ませて頂いた時、今、自分自身が子育てで感じていることや想いが重なる部分が多く涙が溢れました。佐山が子どもと向き合う姿を見ていると、人に寄り添うことやただ話を聞いてあげること、何も言わず抱きしめてあげることの大切さや、人生を豊かにするヒントが隠されている気がしています。大切な人に会いたくなるような、そんな心温まる作品をお届けしたいと思っています」(山崎育三郎)

■遠野志保(とおの・しほ)役:松本穂香

寝坊、遅刻、忘れ物は日常茶飯事のドジな研修医。大学病院で小児科の研修を受けていたときに、子どもが大好きで患者の子どもたちからも慕われていたが、ミスを連発の上、重大な事故につながりかねない失敗をしてしまい、教授から「医者になることはあきらめろ」と言われてしまう。そんな中、自身の発達障害(ADHD)を知り、一度は医者になることをあきらめようとするが、佐山との出会いが背中を押すことに。


■コメント
「初めてお話を聞いた時は、原作で描かれているように、発達障害で悩んでいる親御さんやご家族もたくさんいらっしゃると思いますし、演じる上で生半可な気持ちでは向き合えない作品だなと感じました。見終わった時には温かい気持ちになるような、1人1人違っていいんだなということを皆が認めて前に進んでいけるような、そういう強さのある作品になればいいなと思います」(松本穂香)

■川島雅紀(かわしま・まさき)役:戸塚純貴

「富士見坂訪問看護ステーション」で働く看護師。サーフィン好きで、季節を問わずアロハシャツ姿。見た目もノリも軽いが、仕事には誠実に向き合っており、付き合いの古い佐山は信頼を寄せている。「さやま・こどもクリニック」と連携しながら訪問看護を行う。


■コメント
「原作は、誰しもが身近にあるかもしれない問題に他人事では見られませんでした。同時に、目を背けたくなるような現実も、大人や子どもの垣根を超えた人との繋がりで温かく包み込んでくれる作品だと感じました。今回演じさせていただく川島は、原作でも見た目とのギャップがあるキャラクターなので、全体や個人で見た時の中身の違いを表現できたらなと思います。冬でもアロハシャツを着ていますが(笑)、中身は熱くて芯の強い男なので、そこはぶれずに演じたいと思います」(戸塚純貴)

「リエゾン」は、まさに本作を象徴する言葉。物語の中でどんな「リエゾン」が展開されるのか、ぜひ見守っていきたいものです。児童精神科の現場で繰り広げられるさまざまな「リエゾン」のかたちは、どの診療科で働く看護師にとっても、きっと自らの看護を振り返るヒントになるはず。

もちろん、難しい顔をしてドラマを観る必要はありませんが、「仕事に生かせるかも」という視点からも観られることは、医療者だからこその「特典」かもしれません。

文:ナレッジリング(看護師/保健師:朝倉奈津子)

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