• 2021年12月23日
  • 2021年12月23日

「ユニクロ」が看護師ほか医療従事者向けの商品展示・説明会を開催

 

看護する側、あるいは看護を受ける側にとっても、身につける服は重要な意味を持つことでしょう。とくに入院生活が長くなったり、定期的に訪問看護を受ける際などにも、機能性の高い服装を着ておくと作業がスムーズに進むものです。また機能性だけでなく、色合いなど「見た目」を意識することも「気持ちの若さ」「生きる”上での”ハリ」などを保つ上で計り知れない効果があるそうです。

リーズナブルな価格設定とファッション性の高さで老若男女に人気の高いファッションブランド「ユニクロ(株式会社ユニクロ)」が、12月5日(日)に大阪・梅田のグローバル旗艦店「UNIQLO OSAKA」にて、看護や介護の現場で活用できるユニクロ商品の展示・説明会を実施しました。さっそくその模様をナースプラス読者の皆さんに向けてリポートします。

梅田旗艦店に医療従事者約100名を招待

この説明会は、大阪医科薬科大学で外科医として勤務する河野恵美子先生の呼びかけで、有識者の方々にアドバイザーとして協力していただき、医療・看護・介護の現場で働く約100名の方々を招待して実施されたものです。

説明会に参加した有識者の方々

  • 株式会社ギフトリレーションズ・森真貴子代表取締役(介護事業所を運営)
  • 株式会社me 田中恵代表取締役(訪問看護、介護事業を展開)
  • 大阪府看護協会の皆さん
  • 摂南大学 二階堂遥菜さん

商品を紹介する展示パネル
商品を紹介する展示パネル

意外に多い、服に関する課題。そして影響力

当日は、日ごろの業務において、服に関するさまざまな悩みやご不満を感じている関係者の皆さまに対し、アドバイザーが実際に商品を手に取りつつ商品説明やアドバイスを実施。関係者の皆さんと意見交換する中で、看護や介護の現場では、「服に関する課題が多いこと」、「現場のニーズに合ったユニクロ商品はたくさんあるものの、まだ知られていない」などのご意見をいただき、今後の商品開発の参考にすることができたそうです。

服が医療・介護・看護に与える影響は想像以上に大きいそう。とくに思うように外出ができない患者さんや、要介護者にとっては、「服を選ぶ」という行為そのものが、社会生活を営むための意欲、源泉ともいえる「ワクワク感」を促すモノになることも多いようです。

関係者に好評だった前開きインナー
関係者に好評だった前開きインナー

医療・介護・看護関係者から高評価の商品はこの3点!

ユニクロの商品は「どこででも手に入れやすい」「リーズナブルな価格」「ファッション性の高さ」などの理由で老若男女に高い人気を誇っています。今回の医療・介護・看護に特化した説明会で関係者から高い評価を得た商品は「前あきインナー」「ウルトラライトダウンベスト」「ウルトラライトダウンジャケット」の3点でした。

コットン前あきUネックTシャツ(8分袖)(30 NATURAL)
コットン前あきUネックTシャツ(8分袖)(30 NATURAL)

前あきインナー、とくに面テープ仕様で着脱しやすい前開きインナーで、肌触りの良い優しいコットン素材を仕様している「コットン前あきUネックTシャツ(8分袖)」(税込1,190円)。

本人が着やすく心地良いだけではなく、看護師さんや介護士さんにとっても、着脱させやすく、それぞれの作業がスムーズに運ぶという利点があります。

ウルトラダウンベスト(59 DARK GREEN)
ウルトラダウンベスト(59 DARK GREEN)

着ていることを、つい忘れてしまうほど軽い、無重力な魅力の「ウルトラダウンベスト」(税込3,990円)は、これから寒さが本格化してくる季節に最適。「薄くて軽くて、かつ暖かい」という理想を実現させています。シルエットがゆったりめに改良されたデザインも、室内外で着る人の気分をリラックスさせてくれることでしょう。

ウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)(68 BLUE)
ウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)(68 BLUE)

3Dカットで動きやすく、羽織りやすい理想の上着「ウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)」(税込5,990円)も、これまで「薄地のジャケットあるある」だった、ファスナーが生地を巻き込み挟んでしまうという難点が見事に改良されており、何かとストレスもたまりがちな患者さんや要介護者にとって、ノンストレスな暖かさを保障してくれる優れモノです。

株式会社ギフトリレーションズの森真貴子代表取締役も「介護をする側から見ると、服は汚れやすかったりするので、繰り返し洗濯出来て、丈夫で品質が落ちない、そして速乾性も高いユニクロの服は最適だと思います」と太鼓判。

シニア=落ち着いた色は時代遅れ?

これまでシニア層が好む服の色合いといえば、「落ち着いたモノ」という勝手なイメージが強かったものですが、そんな意識もそろそろ捨て去ったほうが良いかも知れません。

訪問看護・介護を行う株式会社meの田中恵代表取締役によりますと、「着やすい服、着せやすい服などデザインや機能面もそうですが、カラーも大切だと思います。私たちが訪問に行く際、寝たきりの方や外出できない方のご家族から、明るい色を着てきてください、という要望がとても多いです。明るい色のユニフォームを着ていくと、『明るくていいね、あなたたちのその色を見ているだけで心が救われる』とお客様から言われることがあります。明るい色を着てもらうのも、着ている私たちを見てもらうのも、みんなにとって、とてもよい影響を与えていると思います」とのこと。

お互いに明るい気分をキープするためにも、年齢に関わらず、より明るい色を着用することをオススメします。

そんな意識を頭の片隅に置きつつ、ホームページ等で看護や介護の服選びをしているだけで、とても楽しい気分になってきますね。参考までに医療・看護・介護のプロがおススメするユニクロ商品のサイトをご紹介しておきます。ぜひ、服選びの参考にしてくださぃ。

ユニクロ(UNIQLO)オンラインストア

脱ぎ着しやすく、着心地いい。お困りごとを解決する商品を、医療・介護・看護のプロが選びました。…

ユニクロでは今回の説明会を機に、現場発のさまざまな意見や要望を確認。あらためて気づかれることも多かったそうです。こうした意見交換によって、今後さらに「介護・看護現場における服選び」という分野が進化していくことでしょう。ナースプラスでも、看護師さんに有益な情報を発信していく予定です。お楽しみに!

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