
看護師6年目です。教育委員の先輩看護師からアセスメントが浅いといわれます。今まで浅い勉強しかしてこなかったため、今頃ですが、何をどう勉強したらいいかがわかりません。何をどう勉強すればいいか聞きたいです。
病院・職場
愛知県在住 看護師歴6年目 29歳
看護師6年目です。教育委員の先輩看護師からアセスメントが浅いといわれます。今まで浅い勉強しかしてこなかったため、今頃ですが、何をどう勉強したらいいかがわかりません。何をどう勉強すればいいか聞きたいです。
アセスメントという言葉の定義を簡単に述べると「情報収集と分析、統合」ですが、実際には「看護診断・看護計画・看護の実施・評価」をひとまとめにしてアセスメントと捉えている看護師がいるのも事実です。
もし、教育委員の方が、「アセスメント」と「看護診断」を関連づけて捉えている場合、情報の分析や統合により問題を明確化したとしても、ここから導き出される診断ができない場合は「アセスメントが浅い」と言われる可能性も考えられます。
つまり、相手が定義する「アセスメント」とは何かを把握できないかぎり、相手の意向に沿ったものとはならないため、まずはその定義を共有する必要があります。
「しっかり」「ちゃんと」などの言葉においてその人が思う「しっかり」や「ちゃんと」が何を指すのかがわからないのと同じように「アセスメント」の定義が違っている可能性もないとはいいきれません。
確認方法として、相手に「自分はアセスメントをこのように捉えているが、相手はどのように捉えているのか」を最初に聞いておくことが必要です。
「たとえば、このようなケースの場合、私が思うアセスメントはこのように考えていますが、それで合っていますか?」や「念のために確認させていただきたいのですが、先輩がおっしゃるアセスメントとは、この事例でいうと、例えばこういうことで合っていますか?」などのように事例を挙げて確認することで、ある程度、認識の違いを防げる場合もあります。
可能であれば事前に確認することをおすすめします。
多くの人が陥りやすいのは、教科書にある関連図などの資料を先に見て、起こりうるすべての可能性を理解しようと試みることですが、実際に起こっている患者の現象から何が推測されるのかを関連付けていった方が、より現場に即した対応をしやすくなります。
一般的にアセスメントの順番は、情報収集→分析・統合→看護診断ですが、まずは診断を頭の中で仮定したうえで、診断に至るために必要な情報収集をしながら、再度、統合・看護診断の確定をするのもひとつの方法です。
まずは現場で起こりうる症状や病態に対し、考えられる要因と観察項目を把握することを中心に学び、徐々に知識を増やしていくことをおすすめします。
坂口千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
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