周りの先輩のいうことに左右されてしまうことは無理もありませんが、先輩のいうことは必ずしも正解ではありません。
先輩にいわれた通りの看護師になろうとすることは、逆に自分の良さを狭める可能性もあります。必要以上に自分にダメ出しをしなくてもよいのではないでしょうか。
また、「向いているか・いないか」の視点は、「組織・適正・社会」などの枠にご自身を無理やり当てはめることにもつながりますので、あまりおすすめはできません。たとえ向いていないとしても、自分がやりたいのかどうか。
本当にやりたいかどうかわからなくても、少しでも看護に対し喜びや楽しみがあるのであれば、それを主体的に拡大させることが最重要です。
目標立案では、「本人が求める目標」ではなく「周囲の期待水準に沿った目標」を求められやすいため、モチベーションのマネジメントが困難です。望んでいない目標を目指しても、多大な努力を要し、達成は容易ではありません。ですから、過剰に落ち込む必要はありません。
目標を達成するには「何のためにやるのか」という動機を明確にする必要があります。目標の達成が、より良い未来につながる可能性があると腑に落ちたとき、人は自然とやる気が湧いてくるのです。
「今の自分がダメだから改善する」といった動機では、長続きしません。達成できるとどんな良いことが起こりそうか、何が変わりそうか、周りにどんな良い影響を与えることができるのか。より良い未来を想像する力を使ってみてください。公的な目標で掲げるのが難しいのであれば、「これなら楽しんで取り組めそう」と思える自分だけの目標を工夫してみてください。
近所の人と仲良くしているだけのようだとおっしゃいますが、それだけ患者さんが心を開いて話せるコミュニケーションを取れるということは素晴らしい才能です。
あなたに心を開いてくれる患者さんのために、看護師としてどうありたいのか、この機会にしっかりとご自身に問いかけてみると、新しい可能性が生まれてくるかもしれません。
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