• 2019年11月6日
  • 2021年11月15日

【看護師の悩み】真面目に働くのがバカみたい

 

【質問】真面目に働くのがバカみたい

私の職場にいるスタッフは、とにかく「スピード重視」の人が多く、時間内に仕事が終わらない人を陰で悪く言うことが多いです。ただ、患者さんの対応が雑なときや、適当なケアで済ませる人も多いためフォローしていることも多々あります。

自分の仕事が遅いことは自覚していますが、「まだ帰れないの? 」「もう4年目だよね? 」と言われると、ものすごく腹が立ち、真面目に働くのがバカみたいです。適当なケアでも仕事が早ければ評価されるのですか?(東京都在住 看護師歴4年 25歳)

【回答】一つ一つ向き合って

何に反応しているのかの観察を

私たちが悩みに向き合うとき、「自分が望むこと」を明確にするためのきっかけとなる感情が、「怒り」「いら立ち」「悲しみ」などのネガティブな感情です。これらのネガティブな感情は一見、悪いものと思われがちですが、実は、これらの感情やそれを抱く自分を否定すればするほど、ますますネガティブになりやすくなってしまいます。

今回の出来事を通して、「自分は一体、何に反応しているのか」ということを探ってみると、面白いことがわかるかもしれません。例えば、バカにされたときに反応するのか、患者さんへの対応が雑なことに反応するのか、適当なケアで済ませていたことに反応するのか、尻拭いをさせられることに反応するのか。これらをまずは観察してみましょう。

解決のヒントは反応の理由がわかること

自分自身の反応ポイントを挙げたあと、「なぜ、その部分に反応するのか」そして「本当は、自分はどうしたかったのか」を探っていきましょう。例えば、以下の表のような形です。

反応 反応する理由 本当は「自分」はどうしたかったのか
人をバカにする人 自分もバカにされているようでイヤ いちいち陰口を気にしない自分になりたい
雑だったり
適当なケアをする人
丁寧な自分は評価されないから もう少し効率的に仕事をしたい
尻拭いさせられる 他人の責任まで引き受けるのがイヤ 人の責任を背負わない自分でいたい

このように、出来事を通して「本当はどうしたかったのか」を考える習慣をつけると、他人に対して怒りをぶつけられないことをはがゆく思ったり、無駄に自分を責めたりすることが減り、自分が望むことに対してどうすべきか、向き合いやすくなります。
このように、怒りなどのネガティブな感情には、自分を改善に導くための大きなヒントが隠されているのです。
ぜひ一度、ご自身と向き合う時間をとってみてはいかがですか?

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