
管理職についてから、採血はもちろん看護技術が鈍くなってしまった感じがします。点滴の管理もほとんど行わなくなったので、急に頼まれると失敗することがあります。いざ頼まれそうな雰囲気になると、ついほかの業務に取り掛かり逃げてしまう自分がいます……。
病院・職場
福岡県在住 看護師歴15年目 40歳
管理職についてから、採血はもちろん看護技術が鈍くなってしまった感じがします。点滴の管理もほとんど行わなくなったので、急に頼まれると失敗することがあります。いざ頼まれそうな雰囲気になると、ついほかの業務に取り掛かり逃げてしまう自分がいます……。
管理職になると看護技術から離れてしまい、感覚が鈍るのは仕方ありません。これからも人手が足りないときや血管が出にくい患者さんの採血、点滴管理をお願いされることが出てくるかもしれません。時にはいきなりハードルの高い技術を頼りにされてしまうこともあるかと思います。
しかし、管理職だから何でもできるということはありませんし、無理に取り繕う必要もありません。採血や点滴管理だけでなく、不安を覚える手技に関しては慣れているスタッフに頼る勇気が必要です。
管理者としての業務があるのは、他スタッフも承知していることです。それでも人手が足りない、病棟が回らないということはよくあることで、致し方ない場合にお願いされることがほとんどです。だからこそ期待に応えたいし、即戦力として助けたい気持ちが出てきますよね。しかし、長期間看護技術から離れていると、焦りや不安を感じてしまうお気持ちもわかります。
ただ、管理職は、あくまでも「管理業務」を最優先に考えていかなければなりません。看護技術にとらわれず不得意なことは他のスタッフに頼るような環境をつくることが大切です。そのためにも日頃からスタッフとコミュニケーションを密にとることが、管理者としてとても重要な業務のひとつになります。
中澤真弥(なかざわ まや)
現役の看護師として働きながらフリーライターとして活動。ほかにも大学非常勤教員、パラアスリート専属ライター、カメラマンなど幅広く活動を広げる。また、3人の子育て中に復職、転職を経験したことから、女性のワークライフバランスや看護師の新たな働き方について講演、スピーチなどを行う。著書4冊。
Facebook:https://www.facebook.com/maya.nakazawa.50
オフィシャルブログ:
https://ameblo.jp/mayanakazawa/
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