
看護師1年⽬です。初めての夜勤で8⼈ほど受け持った際、バイタルサインチェックやラウンドのときに効率よく回れませんでした。先輩に「ノロノロしすぎ」と⾔われ、ものすごく焦ってミスをしてしまいました。そのことがあってから、⽇勤でもバイタルサインチェックやラウンドでうまく回れず、なんでこんなに⾃分はやることが遅いんだろうと毎⽇悩んでいます。効率よくラウンドやバイタルサインチェックができるようになるにはどんな⼯夫が必要ですか? 教えてください。
新人ナースの悩み
福岡県在住 看護師歴15年目 40歳
看護師1年⽬です。初めての夜勤で8⼈ほど受け持った際、バイタルサインチェックやラウンドのときに効率よく回れませんでした。先輩に「ノロノロしすぎ」と⾔われ、ものすごく焦ってミスをしてしまいました。そのことがあってから、⽇勤でもバイタルサインチェックやラウンドでうまく回れず、なんでこんなに⾃分はやることが遅いんだろうと毎⽇悩んでいます。効率よくラウンドやバイタルサインチェックができるようになるにはどんな⼯夫が必要ですか? 教えてください。
スピードを重視するあまり、焦って行動をすることでミスをしたという経験があると、これまで以上に確実性を大切にしてしまうもの。遅くなってしまうのは無理もありません。仕事が遅いことで悩む新人さんは「一つひとつの動作」かつ「思考の整理」「確認作業」に時間を費やしていることにより、時間のロスが生じていることが多いのです。
ある程度の経験を重ねた看護師であれば、短時間で患者さんとコミュニケーションをとりながら必要な看護を展開できます。しかし、新人さんの場合は必要以上に傾聴する、処置を丁寧に行いすぎて時間をロスする、忘れていることはないか不安で何度も確認をしてしまうなど、すべてにおいて時間をかけてしまうため、「何が遅いのか原因がわからない」といった状態になってしまうのです。
また、「丁寧、かつ時間をかけること」が患者さんへの十分な看護につながるという信念が強いのも新人さんの特徴です。そのため、時間短縮を試みようと思っても無意識に反発し、スピードアップにつながらない方が多いのです。
行動をどのように早めるかを考える視点は大切ですが、それ以前に「焦らずともスピードを上げることは可能」「早く行動することが必ずしもミスにつながるとは限らない」「効率よく動いても患者さんに十分な看護を提供することは可能」と、今までの「概念」を変化させることが根本原因を解決するためにはとても重要です。そのうえで、患者さん1人あたりのバイタル測定、観察、処置などのラウンドに対して「目標時間」を設定し行動することによって、「何に時間がかかったのか」「どの部分をどう短縮できるか」を考えていくことをおすすめします。
「遅い」の捉えかたは人それぞれです。「ノロノロしすぎ」という評価は先輩の主観にすぎないので、評価を基準に行動を変化させようと思っても恐怖や不安感が拭えず、これから先も周囲の評価におびえ、振り回される結果となります。「他人に言われたから改善が必要」ではなく、「仕事が遅いことで実際にどんな影響が出ているのか」を考え、改善を試みることを心がけましょう。
坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
直観力を駆使したセッションが大好評にて、続々と全国から受講生が集まっている。
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