Q&Aハッピーナース養成講座

心にゆとりがなくて患者さんや
スタッフに優しくできない

病院・職場

神奈川県在住 看護師歴5年目 27歳

私の病棟の業務はいつも忙しく、日勤でも夜勤でもなかなか定時に帰れません。一日に何件も手術があったり、緊急入院も多かったりして、いつも自分の業務でいっぱいいっぱいです。そんな中で、5年目なので日勤リーダーや夜勤の責任者をすることも増え、若手の看護師から質問をされる機会も増えてきました。
とくにリーダーをする日はとても緊張して、患者さんや看護師から次々に声をかけられると焦ってしまい、笑顔をつくる余裕さえないときもあります。もっと仕事がテキパキできればいいのだけれど、あまり要領がいいほうではありません。
患者さんにもスタッフにも優しくできず、自己嫌悪に陥ってしまう日々。私は看護師に向いていないのでしょうか?

「看護師に向いてない」は誰もが陥るジレンマ

ネガティブモードに陥った看護師がよくインターネットで検索する3大ワードがあります。
それは「看護師 辛い」「看護師 辞めたい」「看護師 向いてない」です。
本来、悩みの根底には、職場環境、人間関係、業務内容など、今の職場への不満や現場の問題点があるはずです。

ところが、精神的に辛い状態が続くと多くの人が「看護師に向いてない」と、自分の適性や仕事自体を否定的にとらえるようになっていきます。そして「辛い」「苦しい」という感情に心が覆いつくされ、看護師である”自分自身”をも否定するようになってしまいます。

しかし、それはあなたの思考が生み出す負のループです。その状態が、さらなる心身の緊張状態を生み出し、失敗の可能性や自責の念を助長していきます。

忙しい業務の中でも着実に成長している

相談内容を見るかぎり、あなたは「看護師」に向いてないわけでも、仕事ができないわけでもないと思います。
仕事の忙しさを左右する要因は、「患者数」や「スタッフ数」、そしてそれにともない相関的に発生する「業務量」です。
スタッフの人数が少なくても、患者さんの数が少なく重症度も低い方ばかりの時期であれば、業務はそれほど忙しくないはずです。そういう時期は心に余裕も出てくるでしょう。一方、スタッフ数がそれなりにいても、緊急入院や急変、ナースコールの嵐などで業務量が増えれば、誰もが余裕を失い疲弊します。それが医療・看護の現場の常です。

ただ、どんなに現場が大変な状況でも、仕事ができない人がリーダーや責任者を任されることはまずありません。
スタッフからたくさん声をかけられるのも、忙しさだけが理由ではなく、「優しいから」「対応してもらえるから」と信頼されているからです。そんな環境のなかで、あなたは着実にステップアップしています。
看護師に向いていないどころか、「看護師の鑑(かがみ)」ともいえるタイプ。あなたに感謝している存在が周りに必ずいるはずです。

人に優しくするためにも、自分自身を大切に

あなた自身の評価を一番下げているのは、あなたの心です。周りがどんなに評価をしてくれても、「そんなはずはない」と否定しているかぎり、頭の中で「自己否定」が止まらなくなります。

そこで、「自己肯定」をする思考のクセをつけましょう。仕事後は「今日もできなかったな……」ではなく、「忙しいけどがんばったな」「大変な状況だったけど、最善を尽くした」「今日もありがとうって言ってもらえた」「後輩の負担を軽くしてあげられた」など、良かったエピソードを意識的に思い出すことが大切です。

慣れないうちは難しいかもしれませんが、何度も実践するうちに習慣として身についていきます。
業務量は簡単には減らせませんが、考え方は変えられます。自己肯定のクセをつけることで感情が落ち着き、業務の質を高めることができます。
そうして自分を大切にすることが、周りの人を大切にすることにもつながります。思考の負のループを意図的に断ち切り、心にゆとりを取り戻しましょう。

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スペシャル講師プロフィール

町田 舞(まちだ まい)

看護師/フリーライター

マイマイの愛称で活躍する看護師ライター。内向的な性格から会社員時代にうつ病・休職を経験し、社会人経由で看護師に。患者だけでなく、心身ともに疲弊しながら働く看護師・医療者の姿に疑問を抱く。現在は医療現場を離れ、訪問看護事業の支援、ナースのコミュニティ主催、ナースの婚活イベント企画などを通し「看護師を応援する看護師」として活動。看護師のメンタルケアや人のつながりづくりに取り組んでいる。

HP:http://premedi-life.com/
ブログ:https://twitter.com/maimai_mirains

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