Q&Aハッピーナース養成講座

バルーンカテーテルの固定は「する?」「しない?」

看護・ケア

和歌山県在住 看護師歴10年目 34歳

看護師歴10年です。バルーンカテーテルの固定についてです。以前、泌尿器科医師に「いま時はテープ固定しないのが常識」と言われたことがありました。ですが、現在勤務している病院は、テープ固定は必須という方針で、皮膚トラブルが多発している方にもテープの種類や固定場所を変えて対応しています。いっそ固定せずに、抜去防止のための介助方法の見直しや環境整備に目を向けて検討することも必要なのではないかと感じるのですが、どうでしょうか?

臨機応変な考え方が大切

バルーンカテーテルの固定は、自己抜去の防止だけではなく、カテーテルの屈曲や自然抜去の防止など、さまざまな目的があります。ですので、基本的には「固定する」という方針をとる病院が多いことも事実です。しかし、実際の現場では、皮膚が弱い患者さんの場合、テープの種類や固定場所を変えても、発赤や表皮剥離を起こしてしまうことも少なくありません。また、固定をしてもしなくても、屈曲やねじれが起こる可能性はあります。患者さんの安全が守られるのであれば、固定の有無にとらわれすぎる必要はありませんので、個別性を考えた臨機応変な対応が望まれます。そういった意味では、ご相談者様のおっしゃるとおり、介助方法の見直しや環境整備に目を向けて検討することも必要であるといえます。

提案の仕方に工夫を

組織においてなにかを改善するには、それなりの労力が必要です。人は変化することに不安を感じやすく、現状維持を望みやすいといった特性があります。どんなに素晴らしい改善策だとしても、抵抗や反発が起こる可能性があることを視野に入れ、慎重な提案を試みた方が良いでしょう。また、その策が良いと感じれば感じるほど、意見をとおしたくなる気持ちが膨らみやすくなります。そのぶん、周囲の反応が悪いと不満や改善要求が態度に出やすくなるので注意が必要です。
また、新しい試みをする際は、提案の仕方にも工夫が必要です。「世間ではそれが当たり前だから」「患者さんにとって、デメリットが大きいから」という端的な理由だけでは、説得力に欠けることもあります。人は基本的に、「自分にとってのメリット」を感じることに対しては、意見を取り入れやすくなります。「患者さんのため」だけでなく、スタッフにどのようなメリットがあるのかも考えてみましょう。また、スタッフが抱きやすい不安も合わせて考え、それに回答できるように準備をしておくとベターです。泌尿器科医師が、「テープ固定をしないのが常識」と発言した根拠や真意があると、説得力も増すかもしれません。
ルーティンのように業務を行っている看護が、「はたして本当に患者さんのためになっているのか」と疑問を持ち、改善の意識があるのは素晴らしいことです。患者さんやスタッフ、そして、ご相談者様がより良い環境で過ごせますことをお祈りしています。

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スペシャル講師プロフィール

坂口 千絵(さかぐち ちえ)

看護師/カウンセラー/ライフコーチ/セミナー講師/WEBライター

看護師歴20年。新人教育のリーダーとして数多くの新人を育てた経験をもとに、カウンセリング、コーチングなど、さまざまな資格を活かして看護師さんの悩みに寄り添い、問題解決へと導く個人セッションを行っている。コーチング、カウンセリングの枠にとらわれない、「相手の思いを否定せず、ひとりでは考えつかない解決方法の提案」がクライアントから好評を博す。

HP:http://infinity-space.jimdo.com/
ブログ:http://ameblo.jp/counselor-chisa/

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