Q&Aハッピーナース養成講座

アソシエーターとしての指導方法が分からない

病院・職場

愛知県在住 看護師歴14年目 36歳

現在アソシエーターをしています。新人の1人が何度も確認不足のインシデントを起こしてしまうのですが、命に関わることではないのでその重大性を捉えていない印象です。上司もプリセプターも限界になっており、愛想が尽きたという感じです。さらにその子も声がどんどん小さくなり、自信がなくなっていく一方です。しかし仕事には毎日きていて、昼休憩は食堂でテレビを見て笑ったりしています。何か良い指導方法や彼女の仕事に対する姿勢を改善する策はないかと思い、悩んでいます。

ともに学び、考える姿勢で

現在、新人は委縮している状態であり、自分に対する接し方に敏感になっている可能性が考えられます。そのため、一方的に質問をする、正論を伝える、看護に対する姿勢を問い正すなどの尋問的態度は控えるよう心がけましょう。大切なのは、新人がどう思っているのか、できるだけ本音で話せるような雰囲気を作り、審判せず共感的態度で接すること。
指導の方針としては、「教える」というよりも互いに相談し合いながら、ともに学び、一緒に考える姿勢をもつことが重要です。

また、ひと口に確認不足といっても、書類の不備や観察項目の見落とし、あるいは思い込みによる自己判断など、さまざまなパターンがあります。同じミスを何度もするのか否かによっても、対策方法は変わります。そのため、どういったパターンの確認不足が起こりやすいのかを考察していきましょう。また、本人に対策を考えるように指導しても、経験が不足しているがゆえに、解決法が浮かばないことも多々あるので、ときには助言を与えることも必要です。

不利益の自覚へと導く

小さなインシデントがいずれ、大きなアクシデントにつながる可能性があると理解してもらおうとしても、実際に何らかの過失が起こるまで事の重大さに気づかないといったケースは少なくありません。ですから、指導者側の働きかけで相手が変わることは、あまり期待しないほうが得策であるといえます。新人の考え方や行動を修正し、確認不足がなくなることをゴールにするのではなく、「何が原因で、そのような行動をするのか」について興味・関心をもち、謎解きをするようなスタンスで取り組むことで、互いの緊張感が和らぎます。また、人間は自分にとっての不利益を自覚したときに、初めて行動に対する変化が生まれます。「患者さんのために」といった名目ではなく、いまのままだと、自分にとってどんな不利益が生じる恐れがあるのかについて考えてもらうのもひとつの方法です。「指導者としてあなたにこれ以上、不利益を被ってほしくない」という思いを真摯に伝えることも、信頼関係を築くコミュニケーションとして検討してみるのも良いかもしれません。

スタッフみんなで一所懸命に指導をしたにも関わらず、安心して仕事を任せることができない新人に対し、限界を感じるのも無理はありません。新人が期待値に到達しないことによるストレスが長く続くと、感情のコントロールがしにくくなり、さらに厳しい口調や態度で接する恐れもあります。上手に感情の解放をしていきましょう。

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スペシャル講師プロフィール

坂口 千絵(さかぐち ちえ)

看護師/カウンセラー/ライフコーチ/セミナー講師/WEBライター

看護師歴20年。新人教育のリーダーとして数多くの新人を育てた経験をもとに、カウンセリング、コーチングなど、さまざまな資格を活かして看護師さんの悩みに寄り添い、問題解決へと導く個人セッションを行っている。コーチング、カウンセリングの枠にとらわれない、「相手の思いを否定せず、ひとりでは考えつかない解決方法の提案」がクライアントから好評を博す。

HP:http://infinity-space.jimdo.com/
ブログ:http://ameblo.jp/counselor-chisa/

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