
この前、先輩たちが私のことを「あの人、使えない」と言っているのをたまたま耳にしてしまいました。失敗ばかりするし、仕事ができない看護師だというのは自覚しています。ただ、精いっぱい努力しているつもりでも、やっぱり認められていないんだと思うと落ち込んでしまい、立ち直り方がわかりません。
人間関係
栃木県在住 看護師歴2年目 27歳
この前、先輩たちが私のことを「あの人、使えない」と言っているのをたまたま耳にしてしまいました。失敗ばかりするし、仕事ができない看護師だというのは自覚しています。ただ、精いっぱい努力しているつもりでも、やっぱり認められていないんだと思うと落ち込んでしまい、立ち直り方がわかりません。
心理学用語に「投影」というものがあります。投影とは「自分が内側で思っていることが、他人や現象として外側に反映される」状態です。もちろん、すべての思いが外側の世界に反映されるわけではありませんが、相談者さんもご自身のことを「失敗ばかり」「仕事ができない」という認識であることを考えると、投影の可能性は十分に考えられます。つまり、本当に自分を「使えない」と思っているのは自分自身であり、その認識を変える時期にきているのかもしれません。
問題の根源を見つけるために、「先輩たちの言葉に対し、本当は何に落ち込んでいるのか」と自問自答してみるのもいいでしょう。
たいていの方は「あの人、使えない」などという言葉を耳にすると、怒りや悲しみなどのネガティブな感情を抱きます。しかし日本人は感情にフタをして、「落ち込んでいてはならない」「立ち直らなければ」と無理にポジティブに考えようとする傾向があります。
ネガティブな感情はフタをするのではなく、しっかりと感じることで和らぐ場合があるので、できるだけ感じるままにするのもいい方法です。
また、「使えない」と発言した人たちに認められたいという動機で努力し続けるのは、周囲の評価に振り回される自分を形成する恐れがあるため、おすすめできません。
「他人にどう思われるか」ではなく、「自分が自分をどう思っているか」に注意を払い、「その考えは自分を成長させているか」を、その都度問いかけていきましょう。
坂口千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
直観力を駆使したセッションが大好評にて、続々と全国から受講生が集まっている。
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オフィシャルブログ:
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