
私は、人とコミュニケーションをとるのが苦手で、人見知りな面があります。病棟の雰囲気にもなかなか慣れないのですが、同期はみんな、明るくはつらつとしていて、先輩とも楽しくしゃべってします。そんな同期たちをねたましく思い、心の中で「どうせ私なんて……」と落ち込んでしまいます。
新人ナースの悩み
大阪府在住 看護師歴1年目 22歳
私は、人とコミュニケーションをとるのが苦手で、人見知りな面があります。病棟の雰囲気にもなかなか慣れないのですが、同期はみんな、明るくはつらつとしていて、先輩とも楽しくしゃべってします。そんな同期たちをねたましく思い、心の中で「どうせ私なんて……」と落ち込んでしまいます。
人のことをねたむ気持ちは、多かれ少なかれ、誰もがもっています。世間で「ねたみ」はあまりいいイメージをもたれませんが、ねたみには「あの人のようになりたい」という憧れが潜んでいるのです。憧れの気持ちをもつということは、それだけ「成長意欲」があるといえるでしょう。
さらに「ねたみ」には、「自己の可能性」も隠れています。たとえば、有名人や芸能人に対し、うらやましいと思うことはあっても、本気でねたんだりする人はあまりいませんよね。自分の手が届かない人をねたむことはないのに、身近にいる人をねたましく思うのは、「そこに手が届く可能性」を秘めているといってもいいでしょう。ですから、ねたみに潜んでいる「成長意欲」と「可能性」をどのように生かしていくかがポイントになります。
自己肯定できれば、他者に対して嫉妬する気持ちは少なくなります。しかし、いくら「可能性」があるとわかったところで、いきなり明るくはつらつとしたり、先輩と楽しく話そうとするのは難しいもの。実際に行動に移すのはちょっと抵抗もあるのではないでしょうか。
自分には「ない」と思っているものを求めることからはじめるにしても、自己肯定がないままでは思うような成長は望めません。同期に追いつく、追い越すことを目的とするのではなく、自分がすでにもっている能力を伸ばすことで自己肯定を高め、無理なく成長できるように働きかけることが大切です。たとえば、コミュニケーションをとるのが苦手であっても、話を聞くのが上手な人をめざすことは可能です。人見知りであっても、相手のことを冷静に見る観察力を磨き、看護に生かしていくこともできます。まずは、すでに自分のなかにある能力の可能性を広げることから始めてみましょう。
坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
直観力を駆使したセッションが大好評にて、続々と全国から受講生が集まっている。
HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/yokubara717
ブログ:http://ameblo.jp/counselor-chisa/
仕事・恋愛・育児・復職・美容・心の悩みなど、あなたの悩みを投稿しませんか?
もしかしたら、スペシャリストが答えてくれるかも?!