ナースコール対応のマナー

頻繁に鳴る患者さんからのナースコールに、どんな対応を行っていますか? 今回は、「ナースコール」に対応するときのマナーについてお伝えします。
「ナースコール」に出たときの一言
患者さんからのナースコールには、「どうしましたか?」「何かありましたか?」と答えるのが、一般的な受け答えになっているかもしれません。しかし、患者さんの病態によって、対応が変わることがあります。
基本的に「ナースコール」は、緊急時や何か伝えたいことなど、患者さんからのSOSです。コールがあった時点で「行きます」という一言を添え、すぐに訪室しましょう。
患者さんの訴えを聞きながら、即座にアセスメントを行い対応することが適切な処置につながるので、早急に訪室できるような心構えが必要です。
ナースコールの説明は十分?
患者さんにナースコールの説明を行うとき、どのような声掛けを行っているでしょうか?
多くの看護師は、「何かありましたらナースコールを押して呼んでくださいね」などの対応をするかと思います。しかし、「何か」とは、一体どんな場面でしょう。
患者さんによっては、トイレや水分補給のために、忙しい看護師をナースコールを躊躇してしまうこともあります。
ナースコールを躊躇してしまう患者さんのためにも、
「トイレに行きたくなったら呼んでください自分で水分制限をしてしまうと治療に影響が出てしまうので、我慢しないでくださいね」など、具体的な例を出して説明を行い、安心して使用してもらえるような声掛けが大切です。

プロフィール
中澤 真弥(なかざわ まや)
看護師ライター
現役の看護師として働きながらフリーライターとして活動。ほかにも大学非常勤教員、パラアスリート専属ライター、カメラマンなど幅広く活動を広げる。また、3人の子育て中に復職、転職を経験したことから、女性のワークライフバランスや看護師の新たな働き方について講演、スピーチなどを行う。著書4冊。