• 2019年8月6日
  • 2021年11月16日

患者さんを平等に扱うためのポイント

 

自分が平等に扱われていないと感じると、不快や不満を抱く人もなかにはいます。
今回は患者さんを平等に扱うためのポイントについてご紹介します。

極端な反応を避ける

患者さんに対し、平等に接するためには「相手によって態度を変えないこと」がベストです。しかし、看護師も一人の人間。感情がある以上、より親しみやすい患者さんには、ケアする側も自然と心を開いた態度で接してしまうのは無理もないですし、決して悪いことではありません。
しかし、ある患者さんにはフランクに接するのに、別の患者さんには妙にかしこまった雰囲気で接するなど、声のトーンや態度、かかわる時間の長短、会話量などの落差が激しいと、まわりの患者さんの心証に影響を与えてしまいます。 不平等感は自分以外の人物と比較した際に起こりやすいため、できるだけ患者さんによって態度を変えないよう意識することが大切です。

柔軟性を心がける

平等を意識しすぎると、決まりごとに対しても「規則なのでできません」「ほかの患者さんも我慢しているので……」など画一的な返答しかできなくなり、患者さんの不満が増すこともあります。抑圧がかかることをやむを得ずお願いするとき、「平等」を強調すればするほど、相手のストレスは大きくなってしまうのです。
「お手数をおかけします」「おつらいですよね」など一言添える、あるいは「基本的には禁止されていますが、医師に確認しましょうかなどの代替案を出すなど、柔軟性も意識してかかわるようにしましょう。 疾患や治療内容、重症度の違いなどもあり、患者さんを平等に扱うことは難しい場面も多々あるとは思います。
しかし、できるかぎり、患者さんの要望に添うための努力は惜しまないようにしましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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