ママになっても働きたい!ブランクナースの復職レッスン

復職にありがちなトラブルを乗り切る方法!

第39回目

復職を無事に果たしたものの、慣れない業務、保育園から突然の呼び出し、環境の変化、家庭との両立など、一人で抱えきれないほどのストレスを感じている方も多いのではないでしょうか? 今回は、実際に私が経験したエピソードを交えながら、トラブルの解決方法をご紹介いたします。

復職トラブル1:「慣れない業務で、早々に自信喪失……」

不安はありましたが「またイチから頑張れば大丈夫」と自己暗示をかけ臨んだ復職。しかし、やはり世の中は甘くないと感じたことがたくさんありました。最も痛感したのは悲しいことに「物覚えが悪くなっている」ということ。年齢もありますが、ブランクによって働くリズムを忘れていたことも原因の一つだったと思います。慣れない仕事に四苦八苦しながら頑張っているのに、やることなすことがしくじってばかり……。「なぜできないのだろう、看護師に向いていない」と悲観的な気持ちにもなりました。

しかし、私には「復職したからにはやるしかない」という思いがあったので、忘れがちなタスクはすべてメモし、ケアひとつでも、物品の準備から手順まで書き出したアンチョコを作成。抜けがないように、必要な内容はすべてコツコツと準備しました。その努力もあって、やがて周囲から頼られるまでに成長。時間はかかりましたが、地道な努力が何よりも大切で信頼につながるのだと実感しました。

私はコレで解決!

・忘れがちなタスクはメモして必要なときにすぐチェック!
・地道な努力が成長と信用につながり自信の回復に

 

復職トラブル2:「子どもの体調不良で保育園から呼び出し」

復職により家庭環境が変わると、子どもの体調にも変化が現れることがあります。私の場合、復職をして2週間が経過したころから、子どもの体調不良で頻繁に保育園からの呼び出しがありました。「保育園からお電話です」と声をかけられるとドキッとして「すみません」と謝ってしまう自分。とにかくほかのスタッフに対して罪悪感しかありませんでした。

そんな状況が毎回続きましたが、最終的には「仕事よりも子どもの体調を優先しよう」と割り切ることに決めました。なかにはそのことをあまりよく思っていないスタッフもいましたが、「この状況が一生続くわけじゃない」と自分を勇気づけ、職場にいる間は自分の業務に集中し、何かあればほかのスタッフのフォローに入り、できることを頑張りました。自分の仕事をまっとうすることで、周囲の理解につながったように思います。

私はコレで解決!

・自分らしく働き続けるために長期的なスパンで考える
・周囲の理解を得られるよう気配りを忘れずに

 

 

復職トラブル3:「環境変化で自分も体調不良に……」

環境変化で体調を崩すのは子どもだけではありません。復職後、移乗介助やおむつ交換などの業務をはりきって行いましたが、久々だったため身体の使い方ができておらず、翌日は腰痛がひどくて動けなかったことがありました。ほかにも、毎日が全力投球だったので疲労が蓄積し、風邪をひいて寝込んでしまうことも……

復職直後は「なんとか頑張りを認めてもらいたい」という気持ちが空回りして裏目に出てしまいがちですが、とにかく無理は禁物。慌てず落ち着いて、一つひとつの仕事を丁寧にするように心がけてみてくださいね。

私はコレで解決!

・慌てず落ち着いて丁寧な業務を心がけましょう
・長く働き続けるためにはがんばりすぎないのが◎

 

復職トラブル4:「落ち込んで悪循環に……仕事と家庭の両立なんてできない!」

復職してからは毎日クタクタで、家庭のことがおろそかになってしまい、罪悪感だらけでした。ときには「復職しないほうが良かったのかな……」と自分を追い詰めてしまうことも。

そんな悩みは、先輩ナースに打ち明けたことで解決の糸口が見えました。先輩から「できるときにまとめてすればいいのよ。自分のエネルギーは一つでしょ。うまく分散していい意味で手を抜くの」と言われたことで、胸につかえていた何かが取れたような気持ちになったのです。確かに私は一人であれこれ抱えてしまい、オーバーワークになる傾向がありました。そして仕事が中途半端になってしまうと、今度は自己嫌悪に陥るという悪循環。「周囲の人はできているのに、なぜ自分だけできないのか」と他者と自分を比べて落ち込んだり、自分や家族を責めてしまったりすることがとても苦しかったです。しかし、先輩から助言をいただいたことで、それ以降は多少部屋が汚れていても、たまにお惣菜に頼ったとしても、その分、家族との時間を持ったり、勉強する時間に充てたり、早く就寝したりと、良いリズムになってきたことを実感しました。力んでいるものを緩めて、適度に肩の力を抜くことが大切ですね。

私はコレで解決!

・仕事も家事も完璧にこなそうと思わず適度に肩の力を抜くことも大切
・良い生活リズム作りが復職成功の秘訣!

 

最後に

復職してすぐは、環境の変化などでストレスを溜めてしまいがち。一人で抱え込んで爆発寸前! となる前に、ぜひ誰かに相談するなどをして、トラブルを解決できるようにしてみてくださいね。

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プロフィール

中澤 真弥(なかざわ まや)

看護師ライター

現役の看護師として働きながらフリーライターとして活動。ほかにも大学非常勤教員、パラアスリート専属ライター、カメラマンなど幅広く活動を広げる。また、3人の子育て中に復職、転職を経験したことから、女性のワークライフバランスや看護師の新たな働き方について講演、スピーチなどを行う。著書4冊。

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