対人関係上の問題の多い職場で働くことは、ストレスがたまりやすいだけでなく、周囲のもめ事に自分も巻き込まれてしまう危険性があります。
今回は、人間関係が悪い職場でのコミュニケーション方法についてお伝えします。
陰口に賛同・反対しない
スタッフが第三者の陰口を言っているとき、「そうだよね」「そうですね」という受け答えをしていませんか? 自分ではあいづちのつもりでも、相手は「自分の意見に同意してくれた」と解釈する場合があります。そのことによって「私のほうが正しい」という意識が高まり、ますます第三者を攻撃する危険性が生じます。しかし、「私はそうは思わない」とあからさまに反対すると、今度は自分が攻撃の対象になる可能性も。陰口には「なるほど」「そうなんだ」「そう思っているんだね」などのあいづちにとどめるよう意識しましょう。
【陰口への対応】
○「なるほど」「そうなんだ」程度のあいづちにとどめる
×「そうだよね」「それは違う」など賛同・反対をしない
むやみにスタッフの批評をしない
「この前の○○さんの発言だけど、それってどうなのかなと思ったんだよね」「□□さんって、ほんと真面目だよね」など、むやみにスタッフを批評することは、聞いている側に「陰口」と受け取られ、周りに吹聴される場合があります。たとえその場にいない第三者に対し良い評価をしても、聞いている相手が嫉妬心の強い人であればあるほど、逆に反発されることも。スタッフの批評は、むやみにしないよう心がけましょう。
とくに人間関係が悪い職場の場合では、自分の真意とは違った「ゆがんだ解釈」をされやすい傾向があります。そのぶん、事実と異なることが広まりやすいため、十分に気をつけましょう。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵