業界ニュース情報便

vol.78

「看護師辞めたい」のその前に!―辞めて後悔しないために知っておくべきこと(前編)

マイナビ看護師が看護師のみなさん1000名に行ったアンケート()で、8割近い看護師さんが「看護師を辞めたい!」と思ったことがあると答えました。やりがいはあるけれど、責任の重さから誰しも一度はこうした思いを抱いたこともあるのではないでしょうか? 辞めてしまうのは一瞬ですが、勢いで辞めて後悔することも……。後悔先に立たず! ここでは、看護師のメンタルケアや人のつながりづくりに取り組んでいる、看護師ライターの町田舞さんに辞めて後悔しない選択ができるようになるために考えておきたいことやメリットやデメリットを紹介していただきます。

【看護師をやめたいと思ったことはありますか?】

※20191月実施「マイナビ看護師アンケート」(楽天インサイト調べ) 

看護師を辞める前に考えておきたい3つのこと

【看護師を辞める前に考えておきたい3つのこと】
・辞めることは、本当にのためになる?
・辞める前に知っておくべき現状とは?
・辞めるとしたら、自分にはどんな選択肢がある?

「仕事がつらい」「もう疲れた」「看護師辞めたい!」
「私、看護師向いてないのかな?」「もっと楽な仕事ないかなぁ」
「看護師以外の仕事ってどうなの?」

1年目、2年目、3年目の若手でも、中堅でもベテランでも「辞めたい」は常に看護師同士で上がってくる話題ではないでしょうか?

そこで考えるべきこと……それは「本当に看護師を辞める?」「辞めたら、次はどうする?」ということ。

看護師として転職するにしても看護師以外の仕事に転職するにしても「辞めたい」という気持ちが強いネガティブな状態で次の仕事を選ぶと、多くの場合「失敗した……」「こんなはずじゃなかった……」という後悔を抱えることになります。看護師を辞めて後悔する前に「看護師を辞める」ことについて囲みの中の3つのことについて考えてみてください。それを明確にすることできっとあなたが後悔のない選択ができるはずです。

どうして看護師を辞めたいの?「つらい」が積み重なる看護の現場

マイナビ看護師が実施したストレスに対するアンケートの結果、その要因として圧倒的に多かったのは【人間関係】でした。「やっぱり!」と納得してしまった方は多いのではないでしょうか? そのほかの理由には【仕事の内容】【仕事量の多さ】という現在の業務に関することや、【労働条件】【将来性】【仕事への適性】【労働環境】【今後のキャリア】といった自分のそして未来の働き方に関することが数多く挙げられています。

\看護現場のリアルを大調査/

Q.仕事でストレスを感じていますか?

 

Q.ストレスの原因は何ですか?

※20191月実施「マイナビ看護師アンケート」 n774

看護現場の激務による負のスパイラル! 人手不足でこじれる人間関係

「正直、忙しすぎません?」
「患者さんにもスタッフにも優しくしたいけど、自分のことで精一杯!」
「あらゆる意味で余裕がなさすぎる!」
「あ゛あ゛ぁ~~~もう~~~!(心の叫び)」

常に抱える多重業務、急な検査・入院・手術、急変、待ったなしのナースコール、困った患者さんの対応、カンファレンス、記録、委員会活動、患者さん・家族・スタッフ・あらゆる人から「看護師さ~ん」と呼び止められ、自分のミスから偶然の発見まで気づけば書いているインシデントレポート……

その仕事、もはや永遠に終わらなくないですか?
病気の患者さんと向き合う看護師の業務は、常に不測の事態の連続。さらに業務内容が命に関わることや時間に縛られることである以上、後回しができない業務も多々……。必然的に割り込み業務が発生し、気づけば残業の日々。その結果、慢性的にマンパワー不足となっている医療機関は少なくありません。自分の担当ではなくても協力し合わないと全体の仕事が回らず、現場の看護師は徐々に疲弊していきます。

ハードワークや人手不足が人間関係を悪化させ、さらに忙しくなる……そんな負の連鎖に看護の「つらい」「きつい」が集約されています。「忙しい」は「心を亡くす」と書きます。入職一年目から、職場の人や患者さんに悪意を持って接する人はまずいないですよね? けれど慢性的に忙しい現場の中で心の余裕がなくなると、その周りの人にぶつけにくいストレスの矛先は看護師同士に向かいやすくなります。

\キャリアアドバイザーがご希望に合った求人を紹介します/

看護師を辞めるメリット・デメリットを考える

「看護師として頑張りたい! でも……もう限界!」

あなたがもし、そんな現場にいて限界を感じているのなら「看護師を辞めたい」という気持ちになるのも仕方がないことです。一度きりの人生、あなたが本気で辞めたいなら「辞めるな」と止める権利は誰にもありません。

でも、「逃げたい」という気持ちで判断力が下がった状態で辞めてしまうと、退職・転職後に激しく後悔することも……
「辞めるのか/続けるのか」「辞めるなら次はどうするのか」どの道を選ぶとしても、重要なことはズバリ情報収集です。
今の仕事を続けるメリット・デメリット、自分のキャリア・収入・ライフスタイルの現状をきちんと把握し、「どんな選択をするのが自分の人生にとってプラスなのか」をしっかりと見極めましょう。

【まとめ】
① あなただけの一度きりの人生。どうしてもつらいなら、辞めるのも人生の選択肢
② 看護師辞める? 辞めない? 決める前にきちんと情報収集を!

<キャリアアドバイザーからのコメント>
「情報収集の仕方がわからない」、「看護師を辞めたいけど不安」という人は、転職のプロである「マイナビ看護師」のキャリアアドバイザーに相談してください。あなたの転職関わるすべてを無料でサポートさせていただきます。

【後編予告】
後編では看護師を辞める前に知っ得ポイントを紹介します。

①【看護師の給料】看護師の給与水準は高い! 看護師を辞めると給料は下がる!?
②【夜勤】“夜勤とストレス”で看護師が陥りがちな落とし穴
③【看護師の市場価値】看護師の価値は高い! 冷静に仕事探しを見直そう
④【看護師転職事情】看護師を活かした仕事? それ以外? 転職成功のカギは?
⑤【看護師の働き方】“あなた”はどうしたい? 自分を知り、幸せに働くための第一歩

プロフィール

町田舞(まちだまい/マイマイ)

看護師、フリーライター

内向的な性格から会社員時代にうつ病・休職を経験。社会人経由で看護師になり、患者だけでなく心身ともに疲弊しながら働く看護師・医療者の姿に疑問を抱き、予防・健康増進を広めたいと考え医療現場を離れる。その後、周りに看護師が集まるようになり「まずはナースのQOLを上げたい」と看護師のサポートを始め、看護師同士のコミュニティを創設。
現在は看護師自身の心身の健康・キャリア・人生設計のトータルサポート、看護師発の予防・健康啓発イベントやセミナーの主催・運営などを行っている。「看護師を幸せにして、その周りの人に健康・幸せを広める」が活動指針。

HP・ブログ:https://myselfnurse.com/
Twitter:https://twitter.com/maimai_mirains

業界ニュース情報便 ほかの記事も読む

  1. vol.123 映画『島にて』離島の生活に未来のヒントがありました
  2. vol.122 映画『春を告げる町』震災から6年、福島県双葉郡広野町から問いかける
  3. vol.121 5月12日は「看護の日」今だからこそ「看護の心」「ケアの心」を
  4. vol.120 【看護週間】「忘れられない看護エピソード」審査結果発表
  5. vol.119 新型コロナウイルス感染症拡大による医療現場の今
  6. vol.117 医療現場の多様な性を考える―患者がLGBTだったらどう対応する?
  7. vol.118 「Thank you」すべての医療従事者の方々へ|クラシコ
  8. vol.116 どんな動きも自由自在のユニフォーム! ストレスフリーをかなえてくれる“Smoove(スムーヴ)”
  9. vol.115 【読者プレゼント10名】ナースキティぬいぐるみ2020|「看護の⽇」制定30周年×Nursing Nowキャンペーン記念
  10. vol.114 転職活動中の方は必見!入職中の方にも★|看護師が今読みたい1冊!『科学的な適職』
  11. vol.112 【2020年合格発表】第106回 保健師国家試験の合格状況|速報
  12. vol.113 【2020年合格発表】第103回 助産師国家試の合格状況|速報
  13. vol.111 【2020年合格発表】第109回 看護師国家試の合格状況|速報
  14. vol.110 映画『仮面病棟』坂口健太郎×永野芽郁が共演|現役医師が描くノンストップ脱出ミステリー!
  15. vol.109 患児の心を癒すファシリティドッグ&ハンドラーのお仕事とは?
  16. vol.108 クラシコ×ジェラート ピケのコラボウェア 2020年新作のキーワードは「新色・プリーツ・アイス柄」
  17. vol.107 熊本地域医療センターが「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」で最優秀賞を受賞
  18. vol.106 【2020年】第109回看護師・保健師・助産師国家試験の気になる合格率・ボーダは?
  19. vol.105 患者さんとのコミュニケーションをサポートする 新コンセプトのナースウェア「プロフェッショナルプライド」誕生
  20. vol.103 医療現場で活用したい怒りを見方にする「アンガーマネジメント」
  21. vol.104 【直前対策】看護師国家試験の理想的な勉強法
  22. vol.101 国試対策の理想的なスケジュール
  23. vol.102 イライラ・怒りをコントロール! ストレスフルな看護師が活用したい話題の「アンガーマネジメント」
  24. vol.100 【読者プレゼント】木下晋也 1コマ日めくり2020(カレンダー)
  25. vol.99 知っておきたい!看護師の「独立」という選択肢(後編)
  26. vol.98 知っておきたい!看護師の「独立」という選択肢(前編)
  27. vol.97 ナガイレーベンと資生堂のコラボで誕生した 「肌がきれいに見える」ナースウェアとは?
  28. vol.96 新人看護師の転職ストーリー 経験者は語る!辞めたい理由と転職後の看護師人生
  29. vol.95 新卒でも挑戦可能!魅力いっぱい、訪問看護の世界
  30. vol.94 中堅看護師必見!チームの組織力を高める3つの方法
  31. vol.92 第109回看護師国家試験は2020年2月16日(日)
  32. vol.93 映画「家族を想うとき」~是枝監督も絶賛! 衝撃のラストは劇場で!
  33. vol.91 心が躍るような「意味のある花柄」って? ナースウェアブランドのサーヴォで、新作白衣の秘密に迫る
  34. vol.90 名匠ニコラ・フィリベール監督最新作『人生、ただいま修行中』インタビュー&聖路加国際大学の特別授業レポート
  35. vol.89 ジェラート ピケ×クラシコのコラボ! 仕事のモチベーションが上がる白衣の着心地を体験レポ
  36. vol.88 映画『人生ただいま修行中』看護師の卵40人の成長を記録した150日間の感動奮闘ドキュメント!
  37. vol.87 在宅における“理想の最期”を最新映画から学ぼう!
  38. vol.86 【レポート】ナース服は試着する時代に! 人気白衣ブランド「クラシコ」が期間限定ショップをオープン
  39. vol.85 看護職員を「今後増やす」、病院の3割超 訪問機能持つ病院は半数
  40. vol.84 5月12日「看護の日」
  41. vol.83 訪問看護師の仕事とは 最新映画から学ぶ在宅医療のリアル
  42. vol.82 「人間関係」で悩む看護師必見のアプリ登場! ―開発者インタビュー
  43. vol.81 「看護師辞めたい」のその前に!―辞めて後悔しないために知っておくべきこと(後編)
  44. vol.80 日本初の国際看護学部が誕生/看護師国家試験で不適切問題
  45. vol.79 【2019年合格発表】第108回看護師・保健師・助産師国家試験の合格状況
  46. vol.78 「看護師辞めたい」のその前に!―辞めて後悔しないために知っておくべきこと(前編)
  47. vol.77 【2019年】第108回看護師・保健師・助産師国家試験、気になる合格率・ボーダは?
  48. vol.76 電子カルテ 統一化・標準化を求める動き/特定看護師の課題「医師の理解が得られていない」
  49. vol.75 病院の就業管理がスマホで可能に/特定看護師への期待と課題
  50. vol.74 地方で深刻な看護師不足-民間頼みの現状で、看護協会が紹介業務を強化も
  51. vol.73 訪問看護に新卒採用/「看多機」-介護も医療も自宅で
  52. vol.72 看護師不足は医師不足より深刻/遠隔死亡診断の動き加速
  53. vol.71 19種の勤務時間で働き方いろいろ!/看護学校入学者40才以上10倍
  54. vol.70 72時間ルール変更による夜勤負担を減らすには? みんなの夜勤手当はどれぐらい?
  55. vol.69 72時間ルール変更で「月夜勤増加&離職率アップ!?」
  56. vol.68 スマートベッドで負担軽減?/ナースコール対応、遅くなる理由
  57. vol.67 「特定行為研修制度」って何?
  58. vol.66 要注意! 看護師も気をつけたい「6月病」とは?
  59. vol.65 潜在看護師、短時間から復職/注目の栄養サポートチームって?
  60. vol.64 被災地で心のケア/ウェア型生体センサー
  61. vol.63 終末期リハビリ/「患者さんの暴力」に病院はどう対応すべきか?
  62. vol.62 国試出題傾向変更で批判殺到/医療的ケア児の通う学校に看護師
  63. vol.61 色効果が患者さんに好影響/児童養護施設
  64. vol.60 看護師の夜勤短縮/自宅で看取り
  65. vol.59 最新治療を動画配信/栄養チューブの誤挿入
  66. vol.58 全国初「医療コンシェルジュ」/新事業・看護師出向
  67. vol.57 大卒プラス2年で看護学学士/看護師国試の新傾向
  68. vol.56 過酷さ増す看護師の労働環境/他
  69. vol.55 犯人は患者さん!? 身近にせまる「看護師ストーカー」
  70. vol.54 コミュニティナース/護身術
  71. vol.53 学費と給料から考える、看護師のコスパ
  72. vol.52 医療現場の未婚化加速/他
  73. vol.51 准看護師の応募者が減少/夜間巡視を助けるライト
  74. vol.50 看護協会が提言する「病院で働く看護職の賃金のあり方」とは?
  75. vol.49 新卒看護師育成で定着率アップ/特定行為に係る看護師の研修制度
  76. vol.48 和歌山県・看護学部新設/週1時間から働ける
  77. vol.47 保育所整備などで働く看護師をサポート/養成課程を一部共通化
  78. vol.46 看護師の「9割超」が身体、精神の疲労を訴える/「高学歴看護師」が増加
  79. vol.45 「災害ナース」の事前登録制度が開始/看護師教育の年限4年を要望
  80. vol.44 看護師の離職率/求人倍率最高も、ミスマッチで就職には繋がらず
  81. vol.43 看護師の「夜勤72時間ルール」が変わる
  82. vol.42 診療報酬改定は看護現場に直結! 超高齢化社会到来で変わる看護師ニーズ2
  83. vol.41 診療報酬改定は看護現場に直結! 超高齢化社会到来で変わる看護師ニーズ1
  84. vol.40 15年連続年休取得の割合50%割れ/他
  85. vol.39 2016年度診療報酬改定 看護師への影響は/他
  86. vol.38 入院患者の満足度、過去最高に/他
  87. vol.37 がん細胞を分離・回収する装置開発/他
  88. vol.36 卵巣がん新薬、腫瘍消失効果確認/他
  89. vol.35 X線胃がん検診、当面は「毎年も可」/他
  90. vol.34 脂肪肝治療のカギとなる物質発見/他
  91. vol.33 災害医療分野の人材養成プログラム開始/他
  92. vol.32 心臓マッサージに新提言/他
  93. vol.31 看護師の届出制度について/他
  94. vol.30 人工血液の臨床試験開始/他
  95. vol.29 糖尿病の貼り薬、開発か/他
  96. vol.28 SOSを発信できるアプリ開発/他
  97. vol.27 痰の自動吸引システム開発/他
  98. vol.26 「心の病」労災認定、過去最多/他
  99. vol.25 准看護師から看護師への道広がる/他
  100. vol.24 新型出生前診断、35歳以下でも判定可能か/他
  101. vol.23 肥満による乳がんのリスク2.25倍に/他
  102. vol.22 認知症ケアの「ユマニチュード」とは?/他
  103. vol.21 血管の位置を確認できる装置、開発/他
  104. vol.20 医療器具使用履歴を「刻印」で簡単管理/他
  105. vol.19 「舌下免疫療法」公的保険対象に/他
  106. vol.18 世界初、精神疾患に関わる遺伝子の働きが明らかに/他
  107. vol.17 生理的なプロセスで眠りをもたらす睡眠薬/他
  108. vol.15 PNSの導入で新たな課題が浮き彫りに/他
  109. vol.16 子育て中の看護師に朗報、新保育制度開始/他
  110. vol.14 突発性難聴に対する新たな治療方法が明らかに/他
  111. vol.13 針なし注射器の開発に成功。実用化への期待高まる/他
  112. vol.12 看護職員の7割以上が疲労感、3割が「切迫流産」に/他
  113. vol.11 看護職員の腰痛訴え85%以上に/他
  114. vol.10 アルツハイマー病、一滴の血液で診断可能に/他
  115. vol.08 感情の表現力の低下が、燃え尽き症候群を引き起こす/他
  116. vol.09 スマートフォンで患者の危険を素早く察知/他
  117. vol.06 特定行為にかかわる看護師の研修制度、検討事項も多く/他
  118. vol.07 見舞い用の花、持ち込み禁止の見直しも/他
  119. vol.05 「勤務編成の基準」ガイドライン策定の実現について/他
  120. vol.04 日本での外国人看護師の受け入れ条件は厳しすぎる?/他
  121. vol.03 診療報酬改定をきっかけに病院の大リストラがはじまる/他
  122. vol.02 いま問われる、男性看護師との円滑なコミュニケーション/他
  123. vol.01 注目される「看護専門外来」は、高度化する医療を支える礎に/他