• 2019年1月8日
  • 2021年11月16日

面会時に騒がしい患者さんの対処法

 

患者さんのご友人が入院先にお見舞いに来たとき、盛り上がって大声で騒いでいる場面を見かけることもあるのではないでしょうか。そんなとき、集団生活のマナーを守れない患者さんに対し、ついきつい言い方で注意をしていませんか? 今回は、面会時に騒がしくしてしまう患者さんに注意をする際のポイントを紹介します。

病室から面会場所へすみやかに移動を

原則的に面会は、デイルームなどの広いスペースで行うことを事前に案内している医療機関がほとんどです。しかし、短時間かつ小声で話すことを前提に、病室で面会が行われることもあります。ただ、面会当日になってみると想定よりも多くのご友人が訪れることもあると思います。

そんなとき、患者さんにベッド上安静などの制限がない場合は、できるだけ早い段階で面会場所へ移動するよう案内しましょう。その際、患者さんもご友人も話に夢中になっていることが多く、口頭での説明だけではすみやかに移動してもらえないこともあります。そのため、一緒に面会場所まで案内するほうがスムーズです。

お願いをするようにやんわりと伝える

ストレスが多い入院生活を送る患者さんにとって、気のおけないご友人との面会は気分転換ができる貴重な時間です。そのため、患者さんも面会者の方も、病院内でのマナーをわきまえていても、つい大きな声で話したり笑ったりしてしまうことがあります。

そんなときは、指摘をするのではなくお願いをするような姿勢で、やんわりと注意をするようにしましょう。規則をわきまえているつもりの相手に強い口調や冷ややかな態度で注意をしてしまうと、「居心地が悪い病院」「冷たい看護師」などと、病院全体の印象を悪くする恐れもあります。

集団生活のマナーを守れない患者さんに対し、眉をひそめたくなるときもあるかもしれませんが、面会時は気分が高揚しやすい心理状態にあります。それを理解したうえで、穏やかに接するよう心がけましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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