復職前に確認しておきたい3つのポイント
第25回目

いざ復職を決意したものの、家事や育児、家族の理解など、考えれば考えるほど不安や心配は増えてくばかり。さらに、復職後は生活リズムが一変し、慣れない仕事と家庭の両立に「もう無理!」なんて強いストレスを感じてしまうことも。今回は、スムーズな復職をするために確認しておきたい3つのポイントをご紹介していきます!
ポイント①~家族へ感謝の気持ちを伝える
復職には家族や周囲のサポートが必要不可欠。環境の変化にともない、家庭内のトラブルも起こりやすいといわれています。これまで、家事や育児を自分主体で行っていた場合、復職後も同じようにすべてをひとりで抱え続けるのはあまりにも負担が大きすぎます。こうした負担を軽減するためには、家族間で話し合い、家事の役割分担を決めましょう。その際、もっとも重要なのは、状況に合わせて対応できるように柔軟な考え方と気持ちを持つことです。そうしていくうちに自然と役割分担ができ、家族の生活リズムが整っていきます。我が家では、事前に役割分担を決めていましたが、お互いに不定期なシフトのため「できる時にできる人が手伝う」というスタイルに落ち着きました。
そして忘れてはならないのが、相手へのねぎらいと、感謝の気持ちを伝えることです。頑張っているのは自分だけではなく、家族みんな一緒です。
また、夫には家事の仕方を伝授しておくこともおすすめです。私は夫の作ってくれる料理や洗濯物のたたみ方などをたくさん褒めて伸ばしました。一生懸命に作ってくれる食事はとてもおいしいですし、慣れない手つきでバタバタとする姿もほっこりしました。
お互いに協力し合う気持ちが大切なのだと思います。「ありがとう」と、積極的に感謝の気持ちを言葉にして伝え、それぞれのライフスタイルに合った役割分担を行いましょう。
ポイント②~家事のお助けアイテムを準備する
帰宅後は子どもや家族との時間を大切にしたいと思いつつも、「座る暇もなく、嵐のように時間が過ぎ去る」というのが現実。とくに毎日行う家事は、できるだけ楽に済ませたいものです。そこで準備しておきたいのが、家事のお助けアイテム。
私の場合は、料理に電子レンジを使ったり、圧力鍋を活用したりしてなるべく時短を心がけています。また、家事を手助けしてくれる便利なサービスもおすすめです。例えば、食材の宅配。これまで、重たいスーパーの袋をぶら下げ、子どもを抱えて帰宅する毎日に大きな負担を感じていました。仕事帰りに立ち寄るスーパーは自分と同じようなママたちで混雑していますし、レジの長蛇の列に並ぶのも気が重く感じていました。宅配に切り替えてからは飲み物やおむつなどの大きな商品を運ぶ負担が減ったのはもちろん、ストックができて「冷蔵庫に何もない!」というハプニングもなくなり、とても助かりました。家事・育児がストレスにならないよう、上手に活用してみてください。
ポイント③~復職後の「シミュレーション」はここが肝心
長いお休み期間を経てからの復職。バリバリ働いていたころの生活パターンはすっかり忘れ「復職後の生活はどう変化してしまうの?」と不安に感じる方は少なくありません。そのため復職する前から、出勤時間に合わせて行動し、復職後の1日の生活パターンをつかむ練習をすることをおすすめします。復職後はどうしても慌ただしくなってしまいますが、事前に生活パターンに慣れておくと、多少負担を減らせます。また、家にいる間に、パソコンの練習をするのもおすすめです。近年、ほとんどの病院では電子カルテを導入し始めています。私が復職した時は、紙と電子カルテが混在しているような職場でしたが、その後はすべて電子カルテに切り替わり、パソコンに慣れない看護師は悪戦苦闘していました。まだ余裕のある今こそ、パソコンを練習するチャンスですよ。

プロフィール
看護師ライター