• 2017年11月10日
  • 2021年12月22日

高齢者の食事介助のマナー

 

高齢者は、加齢や疾患などにより、口腔機能や嚥下機能が低下しているため、食事介助をする際に注意しなければならないことがたくさんあります。今回は、そのなかでも、とくに注意したいポイントについてご紹介します。

確実に嚥下できるような配慮を

高齢者は咀嚼や嚥下の機能低下により、硬いものや大きなものを噛んだり、一回で飲み込んだりすることが困難な場合があります。不適切な食事形態は窒息につながることもあるため、定期的に食事形態が適切かどうかの評価を行うことが必要です。また、口腔内に溜め込みがみられやすいので、一口ずつ、十分な嚥下ができているかの確認を行いましょう。

食後の口腔ケアをしっかりと

口腔内に食物残渣などの汚れがあると細菌繁殖が起こり、唾液などとともに誤嚥すると、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。食後の口腔ケアをしっかりと行い、肺炎予防に努めましょう。
人間にとって、食べることは生きるために重要な行為のひとつです。しかし高齢者の場合、少しの油断が生命の危険につながります。常に安全・安楽を重視した介助を心がけましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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