患者さんに適切な治療をするためには、確実な与薬を行わなければなりません。与薬をする際のマナーについてご紹介します。
日付・氏名などが合っているか確認する
普段から行う機会の多い配薬は、油断すると流れ作業のようになってしまうため注意が必要です。薬袋や内服薬の日付・氏名・用法・用量などを目視するだけでなく、口頭確認の習慣もつけるようにしましょう。
個別性に応じた内服介助を確実に行う
患者さんに認知症や加齢による嚥下機能の低下などがある場合、配薬しても飲み忘れや口腔内残留、落下・紛失などにより、正しく投与されない可能性もあります。
・介助により口腔内に直接、内服薬を投与する
・口腔内に薬が残っていないか確認する
・その場での内服を拒否する場合は、再訪室により内服確認を行う
など、患者さんの状況に合わせた内服介助を行いましょう。
与薬は、日常的に行う頻度が高いぶん、医療事故を起こしやすい看護行為でもあります。普段から確実な投与を意識するようにしましょう。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵
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