インシデント・アクシデントの原因のひとつに「連絡ミス」があります。連絡ミスは双方のコミュニケーション不足によって起こることが多いのですが、ちょっとした工夫で防ぐことが可能です。ポイントは次の2つです。
内容を復唱する
忙しいときはとくに、伝えられた内容に対し「わかりました」とすぐに返答してしまいますよね。しかし内容をよく理解していないままだと、「聞き漏らし」や「認識の誤り」による連絡ミスのリスクが高くなってしまいます。
伝達内容が長ければ長いほどミスは起こりやすくなるので、「確認させてください。いま、お話されたことは○○ということでよろしいでしょうか?」と内容を復唱する習慣をつけるとよいでしょう。
相手の話を最後まで聞く
相手の話を最後まで聞かずに、「昨日も日勤だったので、状況は知っています」などと話を終わらせてしまうことも連絡ミスの原因に。把握していると思うことであっても、最後まで話を聞くようにしましょう。
以上のように、ほんの少し聞き方を変えるだけで連絡ミスを減らすことができます。ぜひ、職場の情報伝達時に取り入れてみてくださいね。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵