フォロー体制が整っている職場で復職の不安を解消!
第13回目

いざ復職を志しても、「技術がいまいち思い出せない……」「今の医療についていけるのか……」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。潜在看護師の復職支援が整っている医療機関では、ブランク看護師へのプリセプター制度が充実しています。知識・技術を学び直しスムーズに習得していくためにも、フォロー体制が整っている職場を選ぶようにしましょう。
安心のプリセプター制度で不安解消!
いざ復職を考えはじめると、仕事への不安や心配でいっぱいになりがち。短い期間でも仕事を休むと、技術や知識を思い出すには時間がかかるので、何年も現場から離れていればなおさらです。新人看護師のつもりになって、イチからスタートする覚悟も必要かもしれません。そういった不安や心配を抱えている潜在看護師に、復職先として選んでほしいのは、「プリセプター制度」が充実している職場です。どのような教育体制になっているかは、面談時に聞いたり、直接問い合わせたりすることで知ることができます。
プリセプターは、最新の技術・知識をマンツーマンで学べ、仕事に関しての相談はもちろん、家庭のこと、子どものことなど、日常の相談にも乗ってくれる存在なので、働きやすい環境づくりにもつながるでしょう。
働くうえでの不安を解消するには、経験を積んでいくしかありません。プリセプターがつくことによって、看護の知識や技術をどんどん磨くことができますよ。
プリセプター制度が充実している職場は「育てる」環境!
復職時に不安になる要因には、人間関係や看護師業務ならではの厳しさ、それに対する恐怖心があります。それは、新人時代につらく苦しんだ思い出を誰もが持っているから。そんな過酷な時代を思い出すたびに、復職への意気込みが弱まってしまうことも……。
ですが、最近のプリセプター制度は違います。新人看護師はもちろんのこと、復職した潜在看護師も安心して働くことができるように、教育体制が組み立てられています。「きちんと育てる」を目標にし、段階に合わせたカリキュラムやマンツーマンでの指導はもちろん、適宜、振り返りや目標の立て直しなど、状況に合わせて柔軟に対応してくれます。そして、フォロー体制が整っている職場では、プリセプターがお休みの日でも、ほかのスタッフが代わりに指導を行ってくれます。いろんな先輩看護師から指導されることによって、幅広く知識や技術を身につけることができ、多くの目で確認されることによって、看護師として成長していくことができます。
復職して1年もたつと、疑問点を質問する機会が減ったり、プライドから質問するのをとまどったりしまうことも……。しかし、復職直後は、たくさんのことを吸収できるチャンスなので、積極的に学びにいくべきです。何事もはじめが肝心! 指導されることを恐れずに、前向きな姿勢でのぞみましょう。

プロフィール
看護師ライター