• 2022年7月15日
  • 2022年7月20日

自宅療養・施設内感染への支援強化へ、日医新型コロナの急拡大受け【厚労省】

 
7月13日、日本医師会の釜萢敏常任理事は、新型コロナウイルスの自宅療養者数や高齢者施設での感染者数が急増することを想定し、全国の医師会と連携してフォローを強化する考えを示しました。具体的には自宅療養中の健康観察を行う医療機関の確保や、入居者による医療機関との情報共有の橋渡しなどを求めています。
特に高齢者施設の入居者の感染では、日ごろからうまく連携できていないため「協力医療機関」が入院の円滑な受け入れに応じられないケースが少なくないとし、高齢者施設でクラスター(感染集団)が相次いで重症者が急増し、医療が逼迫することへの危機感を表明しています。

日本医師会の釜萢敏常任理事は13日の定例記者会見で、新型コロナウイルスに感染して自宅療養する人や、高齢者施設の入居者の感染が急増することを想定し、全国の医師会と連携してフォローを強化する考えを示した。自宅療養中の健康観察を行う医療機関の確保を支援したり、入居者の医療機関との情報共有を橋渡ししたりするよう医師会に促す。【兼松昭夫】

記者会見に臨む日医の釜萢常任理事(13日、日医会館)

自宅療養する感染者へのフォローについて、釜萢氏は「都道府県によって準備の体制に少し差がある」との認識を示した。また高齢者施設の入居者の感染では、日ごろからうまく連携できていないため「協力医療機関」が入院の円滑な受け入れに応じられないケースが少なくないという。

新型コロナの感染が各地で急速に広がる中、釜萢氏は「現状では、社会経済活動を抑制しなければいけない事態ではないと判断している」と述べ、行動制限が必要かを判断する目安の一つとして重症者の急激な増加を挙げた。

その上で、高齢者施設でクラスター(感染集団)が相次いで重症者が急増し、医療が逼迫することへの危機感を表明した。


出展:医療介護CBニュース