• 2022年6月23日
  • 2022年6月23日

サイバー被害、徳島県の病院が電カルなど一時使用不能に~院内LANシステムも

 
6月19日、医療法人久仁会が運営する鳴門山上病院(徳島県鳴門市)は、身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」によるシステムへの侵入被害を受けたことを公表しました。これにより電子カルテや院内LANシステムが一時的に使用不能になりましたが、入院・入所中の患者や利用者の診療やケアは、ほぼ通常通りに対応しました。一方で翌20日の診療は再来患者に限定するなど外来診療に影響が発生し、22日からは通常診療を再開しました。
医療機関へのサイバー攻撃は増加しており、同院は、被害の原因分析や実態把握、再発防止策などを盛り込んだ報告書を公表しています。

医療機関をターゲットにしたサイバー攻撃が後を絶たない。医療法人久仁会が運営する鳴門山上病院(徳島県鳴門市)は19日に身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」によるシステムへの侵入被害を受けたことを公表した。これにより、電子カルテや院内LANシステムが一時的に使用不能になったという。【松村秀士】

同院によると、被害を受けたが入院・入所中の患者や利用者の診療やケアは、ほぼ通常通りに対応。外来診療については、受付業務や処方などに支障が出るため、20日の診療は再来患者に限定した。

また、関係機関の協力により、21日夕には一部の安全な端末での電子カルテや院内ネットワーク稼働が可能になり、22日からは新規患者の受け入れを含めて可能な範囲での通常診療を再開しているという。

医療機関へのサイバー攻撃を巡っては、同県のつるぎ町立半田病院が2021年10月末に院内システムがランサムウェアに感染し、電子カルテが閲覧できなくなるなどの大きな被害が生じた。これを受けて同院は、被害の原因分析や実態把握、再発防止策などを盛り込んだ報告書を公表している。


出展:医療介護CBニュース