• 2022年4月21日
  • 2022年4月22日

「かかりつけ医」機能、日医が来週に見解公表~中川会長が明言

 
これまで国がその定義などを明確にしてこなかった「かかりつけ医」について、日医の中川会長は今の時代に適応した「かかりつけ医」の定義や機能などに関する考え方を、来週(4月24日~)にも公表する方針を明らかにしました。さらに重要性が増している「かかりつけ医」について、中川会長は「デジタル化も進むこの時代に、どのような『かかりつけ医』が在るべき姿なのかを議論している最終段階で、来週には公表できる」と明言。公表は日医単独によるもので「来週の公表をもってわれわれの見解としたい」(中川会長)と述べています。

日本医師会の中川俊男会長は20日の記者会見で、今の時代に合った「かかりつけ医」の定義や機能などに関する考え方を、来週に公表する方針を明らかにした。【松村秀士】

 会見に臨む中川会長(20日、日医会館)

中川会長は、「かかりつけ医」の重要性が増していると強調した上で、「デジタル化も進むこの時代に、どのような『かかりつけ医』が在るべき姿なのかを議論している最終段階で、来週には公表できる」と明言した。

「かかりつけ医」については、これまで国がその定義などを明確にしていなかった。一方、日医と四病院団体協議会は2013年8月の合同提言で具体的に明示。「かかりつけ医」は、何でも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医や専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師だと定義していた。

日医が来週に公表するのは日医単独によるもので、中川会長は、「来週の公表をもってわれわれの見解としたい」と述べた。

「かかりつけ医」を巡っては、岸田文雄首相が13日の経済財政諮問会議で、その機能が発揮される制度の整備に取り組むことを表明。また、同日の財政制度等審議会の分科会でも、財務省がその機能を備えた医療機関を「かかりつけ医」として認定する制度をつくるよう提言した。


出典:医療介護CBニュース