• 2022年1月26日
  • 2022年1月26日

全国知事会、オミクロン株急拡大で日医に協力要請~日医・全国知事会が意見交換

 
新型コロナ感染症のオミクロン株感染拡大を受けて、日本医師会と全国知事会は1月20日にオンラインで意見交換会を実施。全国知事会の平井会長(鳥取県知事)は、オミクロン株が驚異的な数で拡大していることから、在宅医療をどのように確保していくのかが大事だとし、各医師会と都道府県が協働しながらその態勢をしっかりつくることが大切だと話しました。日医の中川会長は、多数の軽症者に対する医療提供体制を整備することが大事で、高齢者などリスクの高いグループに配慮しつつ、経済の再活性化と感染拡大防止の両立を本格的に目指す段階に入ったとの見方を示しています。

日本医師会と全国知事会は20日、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株感染拡大を受けて、オンラインで意見交換会を行った。全国知事会の平井伸治会長(鳥取県知事)は、普通のインフルエンザと同じように過ごしていただける環境をつくり、国民の命や健康を守ること、その土台を今日話し合いたいとあいさつし、急拡大するオミクロン株の特性から重症化を防ぐための軽症者のケアや、3回目のワクチン接種への協力を日医に求めた。【齋藤栄子】

平井会長は、オミクロン株が驚異的な数で拡大しているため、在宅の医療をどのように確保していくのかが大事だとし、各医師会と都道府県が協働しながらその態勢をしっかりつくることが大切だと話した。

また、ワクチン接種がこの感染の波を低くするためには重要であることも明確になってきたため、3回目の追加接種が可及的速やかに進むように、医師会に後押しをいただきたいと、平井会長は要望した。

日医の中川俊男会長は、多数の軽症者に対する医療提供体制を整備することが大事で、高齢者などリスクの高いグループに配慮しつつ、経済の再活性化と感染拡大防止の両立を本格的に目指す段階に入ったとの見方を示した。また、発熱外来で受け止めた陽性の患者をそのまま健康観察し、治療していくことで重症化を防止し、かつ保健所の負担を軽減することにつながるなどと話した。

全国知事会からは、12日の全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部の政府に対する「全国的な感染急拡大を受けた緊急提言」に基づき、▽事業継続計画の策定等の要請▽追加接種(3回目接種)の実施に向けた取り組み▽12歳未満の子どもへの接種の在り方の検討▽保健所機能の強化▽自宅療養者への対応-について、医師会と連携して取り組みを進めたいなどの意見が出た。

日医からは、今村聡副会長、釜萢敏常任理事、松本吉郎常任理事が、診療所の現状やオミクロン株感染拡大による受診抑制、県への要望などについて意見発表した。


出典:医療介護CBニュース