幼い頃から顔にそばかすがあり、肌にコンプレックスを感じているという方は多いのではないでしょうか。そばかすは鼻や頬など、顔の目立つ部分に広範囲にできやすいため、どうしても気になりますよね。また年を重ねるにつれて、濃くなったりシミが加わったりすることで、より肌の悩みが深刻になることもあります。
この記事では、そばかすができるメカニズムや原因とともに、そばかすを目立たなくする方法やそばかすを消すための治療法などについて紹介します。「そばかすを消したい」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
そばかすのメカニズムと原因
ここでは、そばかすができるメカニズムと原因について解説していきます。
そばかすができるメカニズム
肌の中には、色素を作る細胞「メラノサイト」が存在します。そばかすとは、このメラノサイトが過剰にメラニン色素を生成することで、肌表面に茶色い斑点が現れる現象です。
メラニン色素は本来、紫外線から肌を守るためにつくられ、ターンオーバーによって排出されます。しかし肌の新陳代謝が乱れたり、メラニン色素が過剰に生成されたりすると、排出しきれずに色素沈着が起こります。それが「そばかす」です。
そばかすの原因
そばかすができる主な原因は、遺伝の要素が大きいと言われていますが、遺伝以外の影響でできる可能性もあります。
- 遺伝が原因
遺伝によりそばかすがある場合は「フェオメラニン」の多い体質であることが考えられます。「フェオメラニン」とは、赤や黄の色素を持つメラニン色素の一種です。「フォメラニン」が多いほど紫外線への抵抗力が弱く、そばかすができやすい傾向にあります。メラニン色素の生成量は遺伝に影響されるため、家族にそばかすのある人がいると、子どもにも発症する確率が高いと言われています。 - 遺伝以外の原因
遺伝以外でそばかすができる原因には「紫外線」「生活習慣の乱れ」があります。紫外線を多く浴びると、過剰にメラニン色素が生成されるため、そばかすを発症しやすくなります。また睡眠不足やストレスなど、生活習慣の乱れで肌のターンオーバーが乱れることで、そばかすができることもあります。
そばかすを目立たなくする方法
そばかすを目立たなくするには、肌の新陳代謝を促すことが大切です。ここからは、自宅で手軽に実践できるセルフケア方法を紹介します。
リンパマッサージをする
顔周りのリンパの流れを促すことで、たまった老廃物や余分な水分が排出されて、肌のターンオーバーが整いやすくなります。以下の手順で、首周辺から顔全体のリンパマッサージを行いましょう。
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①親指以外の4本の指を使って、あごの中央から耳の下に向かってなでる ②そのまま、首の側面から鎖骨に向かってなでるように流す※やさしい力加減で行う ③1~2を左右で3回ずつ繰り返す ④額の中心に指を置き、こめかみに向かってなでるようにマッサージする※5回程度 ⑤鼻の横から頬を通って耳の方向にマッサージする※5回程度 ⑥1~2を再度行って、リンパを流すようにマッサージする※3回程度 |
※マッサージをする際は、肌への摩擦を軽減するために、クリームやオイルを塗って行いましょう。また、体調がすぐれない、肌トラブルが生じているときなどは、マッサージを控えるようにしましょう。
美顔器を使用する
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そばかすを自宅でケアするには、美顔器を使用したお手入れも効果的です。美容液を肌に浸透しやすくするイオン導入器や、肌の新陳代謝を促進する高周波(RF)、EMS美顔器などがおすすめです。
最近では、多機能の美顔器が多く販売されており、イオン導入と高周波などの機能が備わったものもあります。手軽に使えるタイプの美顔器を、毎日のスキンケアに取り入れてみましょう。 |
メイクでカバーする

そばかすをすぐに消したい場合は、メイクを活用して隠すことも可能です。リキッドファンデーションやコントロールカラー、コンシーラーを上手に使うと、ソバカスをカバーすることができますよ。
まずは下地の後にオレンジのコントロールカラーで補正します。次にコンシーラーとファンデーションを塗っていきます。乾いたスポンジで軽くたたくように塗り広げるのがポイントです。
コンシーラーはカバー力が高く、密着力に優れたものがおすすめです。広範囲をカバーするにはリキッドタイプを、部分的にカバーする場合はスティックタイプが重宝します。ソバカスが薄い場合は肌と同じ色、ソバカスが濃い場合はやや暗めの色を選ぶと良いでしょう。
コントロールカラーとコンシーラーである程度のそばかすがカバーできれば、ファンデーションは適度なカバー力のあるもので十分です。
そばかすを消す治療方法
そばかすを消す治療法には、内服薬、塗り薬、レーザーの3種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。
内服薬
そばかすの治療法の1つに、「トラネキサム酸」や「L-システイン」を主成分とする内服薬があります。トラネキサム酸は合成アミノ酸の一種で、メラニンの生成を抑える働きがあります。L-システインもアミノ酸の一種で、メラニンの生成を抑えたり肌のターンのーバーを正常に整えることで、そばかすの改善が期待できます。
塗り薬
塗り薬「ハイドロキノン」は、そばかすやシミを薄くする作用があることで知られています。メラニンを作る酵素「シロチナーゼ」を抑制して、メラニンの生成を防ぎます。最近では市販薬としても手軽に購入できますが、医療機関で処方されるものと比べると、含まれているハイドロキノンの濃度が低くなっています。そのためそばかすを改善するには、医療機関で処方されたものの方が効果的とされています。
レーザー
レーザー治療は、美容皮膚科や専門のクリニックなど、医療機関で行われている治療法です。そばかすの原因となるメラニン色素に光を照射して、色素を破壊することでそばかすを改善していきます。そばかすの治療で使われている代表的なレーザーは、以下の3つです。
Qスイッチレーザー:濃いそばかすに適している
ピコレーザー:照射時間が短く、肌への負担が軽減できる
レーザートーニング:肝斑やくすみなどにも対応できる
そばかすと言っても濃さや大きさ、形状など、症状は人それぞれです。医師の判断のもと、症状に適したレーザーで治療が行われます。
治療法の比較表 | |||
内服薬 | 塗り薬 | レーザー | |
主な成分・種類 | ・トラネキサム酸 ・L-システイン |
・ハイドロキノン | ・Qスイッチレーザー ・ピコレーザー ・レーザートーニング |
効果 | ・メラニンの生成を抑えて、そばかすを薄くする | ・メラニンの生成を抑えて、そばかすを薄くする | ・メラニン色素を破壊してそばかすを除去する |
デメリット | ・効果を得るまで時間を要する ・効果が緩やか |
・肌への刺激が強い ・赤みや炎症が出ることがある |
・ダウンタイムがある ・他の治療法と比較して費用が高め |
そばかすを予防する習慣
そばかすを改善するには予防が重要です。ここからは、そばかすを予防するために大切な習慣について解説します。
紫外線を防ぐ
そばかすを増やさない、悪化させないためには、なるべく紫外線を浴びないことが大切です。日焼け止めの使用はもちろん、帽子や日傘を活用して外出時はできるだけ日陰を歩くなど、日頃から紫外線対策を徹底しましょう。
美白成分が配合されたスキンケアを使用する
そばかすを予防するには、美白成分が配合されたスキンケアを使用するのもおすすめです。「ビタミンC誘導体」や「アルブチン」「トラネキサム酸」など、メラニンの生成や色素沈着を防ぐ作用のある有効成分が配合された、医薬部外品のスキンケア製品が効果的です。
肌に良い生活を心がける
睡眠時間や食事は、肌の新陳代謝に大きく影響を与えます。質の良い睡眠を十分にとり、1日3食バランスの良い食事を心がけましょう。特にビタミンCやビタミンE、リコピンなど、美肌に効果的な栄養素を積極的に取り入れるのがおすすめです。
まとめ
そばかすは、遺伝的な要素が原因でできる場合と、紫外線や生活習慣によってできてしまう場合があります。そばかすを完全に消すのは難しいと言われていますが、内服薬やレーザーなど医療機関での治療により、薄く改善していくことは可能です。
またセルフケアや生活習慣を改善することで、新たなそばかすができるのを防ぎ、目立たなくする効果も期待できます。今すぐそばかすを消したい方は、メイク術を活用してカバーするのもおすすめです。ぜひこの記事を参考に、自分に合った方法でそばかすをケアしてくださいね。
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