看護師漫画家のあさひゆりが自身の経験をもとに描く4コマエッセイ漫画。看護師あるあるからお役立ち情報、ナースの恋愛事情まで、とくとご覧あれ!
あさひゆりさんからのメッセージ
ナースコールの音には電話の呼び出し音のようなものからクラシック音楽のオルゴールバージョン、小鳥の鳴き声など様々なものがあるが、仕事に慣れてくると音が鳴る前の機械の「カチ」っという音で応答できるようになっている看護師も病棟には何人かいるだろう。
そしてひとつ対応すればまた別の部屋からの呼び出しが止まらず、永遠にコール音が鳴り続けるスタッフの少ない夜勤・・・。そんな業務の後は帰りの電車の中やコンビニ、帰宅後布団の中でも遠くのほうでナースコールが聞こえるような気がするのであった。
19世紀にナイチンゲールが発案したと言われるこの呼び鈴システムは、患者と看護師を繋ぐ命綱として広く普及し、現代においても重要な役割を担っている。中にはそんなことで呼び出さないで〜!(心の声)という呼び出し内容も全くないわけでは無いが、たまに緊急性の高い内容の場合があるので全く油断はできない。
先日小学5年生になった娘が熱と喘息発作で学校を数日休んだ。2階の子供部屋で寝込んでいる娘に呼び鈴を手渡し何かあれば鳴らすように伝えた。つまりナースコールである。やはり非常に便利であった。
しかし娘が元気になってからも度々呼び鈴で母親を呼び出すという貴族のような振る舞いを調子に乗ってするようになったので、呼び鈴は私のデスクの奥に収納された。これはまた本当に必要なときまで封印しておくつもりだ。