• 2023年11月4日
  • 2023年10月30日

【毛髪診断士監修】白髪を抜くのはNG?おすすめの対処法を紹介

 

ふと鏡を見たとき、自分の頭に白髪を見つけて、がくぜんとした経験はありませんか? 白髪を見つけるとおばさんになった気がして、がっかりするかもしれませんが、加齢とともに白髪が増えるのはごく普通のこと。がっかりする必要なんてありません!

「チラホラと白髪が生えはじめた程度」という初期段階の方は、白髪を見つけてつい抜きたくなるかもしれませんが、それはNG。抜いたからといって、黒髪になるわけではありません。

また、ちまたには「白髪を抜くと白髪が増える説」もありますが、本当のところはどうなのでしょうか?

本記事では、「白髪を抜くのがなぜNGなのか?」や、白髪が増えてきたときの対処法、白髪を予防する方法を詳しく紹介します。白髪が増えてくる年代になると、髪のボリュームの悩みも出てくると思いますが、その点を踏まえた白髪ケアについてもきちんと解説しますので、ぜひ、最後までお読みください。

白髪は抜かないほうが良い?

白髪は抜かないほうが良い?

白髪に限らず、髪を抜いてしまうのは厳禁です。なぜかと言うと、髪を引っ張ることで毛根にダメージが加わるからです。ひどい場合は、毛穴の炎症につながることもあるので注意してください。

加えて、抜くことで毛穴の形状が変わり、髪にうねりが出たり、毛根を傷めてしまったりと、髪の健康に問題が生じる場合もあります。毛穴から髪が生えなくなり、薄毛につながる可能性もあるでしょう。

髪には毛周期(ヘアサイクル)があり、成長期には毛が太く成長し、寿命を迎えると退化して抜けていきます。毛が抜ける前の頭皮では、次に生えてくる髪の赤ちゃんが育ちはじめているのですが、白髪を抜くとこれから生えてくるはずの髪まで傷めてしまうことに……。すると、髪の生えてくるヘアサイクルが乱れ、太くなる前に抜け落ちることにもなりかねません。

毛周期(ヘアサイクル)イメージ

ちなみに、白髪を抜いてもそこから黒髪が生えてくることはなく、再び白髪が生えてきます。

また、白髪が気になる年齢になると、頭皮が薄くなったり、髪の毛のボリュームが少なくなったりという悩みも出てきます。白髪を抜くと、太くしなやかな髪の毛が減り、その他の髪の悩みもさらに深刻化する可能性もあるので、たとえ白髪でも抜かずに大切にしましょう。

世間には「白髪を抜くと白髪が増える」という説もありますが、抜いたことが原因で白髪が増えるわけではありません。白髪が気になる時期は、ちょうど白髪が増えるタイミングでもあるので、そのような話が広まったのでしょう。

白髪の原因

白髪の原因<

白髪は、髪を黒く見せるメラノサイトの消失によって発生するとされていますが、詳しいメカニズムはいまだに解明されていません。そのため、「白髪の特効薬ができるとノーベル賞が取れる」とも言われています。また、日本人は黒髪で白髪が目立つため、欧米よりも白髪ケアの頻度が高いようです。

なお、白髪の原因は次の6つに大別されます。

加齢

年齢とともに毛根のメラノサイトの働きが低下し、メラニン(髪を黒くするメラニン色素)の産生量が減ってくることで白髪になります。女性の場合は、加齢によって女性ホルモンが減少するために、髪の成長や色に関与する細胞の働きが低下するとも言われています。

遺伝

祖父母や両親が若白髪だった場合、髪質が似ていると、子どもも若白髪になりやすい傾向があります。

<h3>栄養不足</h3>

健康な髪を生やすための栄養が不足していると、白髪になることがあります。急激なダイエットの後、急に白髪が増えるケースが見られるのも、そのためだとされています。

血行不良

髪は、東洋医学で「血余」と呼ばれており、必要な臓器に行きわたった残りの血液でつくられると考えられています。髪の栄養は、毛細血管を通じて毛根にある毛母細胞に届くため、血行不良で栄養が届きにくくなると、白髪が誘発されます。

ストレス

ストレスを感じると血管が収縮し、血行不良になります。すると、前述のように毛母細胞まで栄養が届きにくくなり、白髪になりやすくなるでしょう。

ストレスによって交感神経が優位になると、皮脂の分泌が活発になります。そして、分泌された皮脂が頭皮の毛穴に詰まってしまうと、メラノサイトの働きが抑制され、白髪の原因になりかねません。皮脂が雑菌と混ざってしまうと、フケやかゆみ、においまで発生することがあるので、その点にも注意が必要です。

自己免疫に関するもの

円形脱毛症など、自己免疫に関わる疾患が白髪の原因になる場合もあります(円形脱毛の箇所から、まとまって白髪が生えてくるケースが実際に見られます)。

白髪を見つけたときの対処法

白髪を見つけたときの対処法

白髪を見つけたときは、根元から切るか、白髪染めをすることで対処しましょう。

抜かずに根元から切る

白髪は黒髪と違って、メラニンが失われた状態です。

メラニンは、髪の内部のコルテックスという部位に含まれるため、白髪の場合はその部分が空洞化し、縮れ毛になりやすくなります。分け目や生え際の白髪が、1本だけくねくねして目立つことありますが、それもコルテックスの空洞化が原因です。

目立つ白髪の場合は、ハサミでカットするのがおすすめです。白髪以外の髪を切らないように気をつけながら、根元からカットしましょう。美容室でお願いすれば、白髪だけ短くカットしてくれる場合もあります。

白髪染めをする

白髪が目立ってくると、多くの方は白髪染めで対策をしています。白髪染めにはいくつか種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあるので、特徴を確認した上で、自分に合ったものを選んでください。

ヘアカラー

<メリット>

  • 白髪が多くてもしっかり染まり、髪色を明るくすることもできる。
  • カラーバリエーションが豊富で、比較的長持ちしやすい。

<デメリット>

  • キューティクルをこじ開けて染色するため、髪の栄養が漏出して傷みやすくなる。
  • 頭皮や体によくない成分が含まれている商品もあり、かぶれることがある。

ヘアマニキュア

<メリット>

  • ヘアカラーよりも、頭皮や髪にやさしい。

<デメリット>

  • 明るく染めることはできない。
  • ヘアカラーほど色持ちしない。

カラートリートメント

<メリット>

  • ヘアカラーでかぶれる人でも、使えることがある。
  • ヘアカラーよりも頭皮への負担が少ない。

<デメリット>

  • 色が長持ちしない。
  • 繰り返し行う必要がある。

ヘナ

ヘナとはミソハギ科のハーブで、インドなどで古くから髪染めやボディペイントなどに使用されてきました。化学染料を使っていない天然ヘアカラーとして注目されており、髪のダメージが気になる方や、アレルギーをお持ちの方に人気です。

白髪染めをする場合は、ヘナ粉末をお湯で溶かして頭皮や髪に塗ります。美容室でも行えますが、自宅で白髪染めをする方が多いようです。

<メリット>

  • 髪のケラチンタンパクに絡まることで白髪を染めるため、頭皮や髪を傷めない。
  • 頭皮に負担がかからないので、ひんぱんにリタッチができる。
  • 髪本来のハリやコシ、ツヤを損なわない。

<デメリット>

  • 色のバリエーションが少なく、黒やダークブラウン、オレンジにしかならない。
  • 天然原料のため、染まり方にバラつきが出ることがある。
  • パーマがあたりにくくなる。

頭皮と毛髪の健康という観点からはヘナがいちばんおすすめですが、「いろいろなカラーで髪のおしゃれを楽しみたい」という方は、なるべく頭皮にダメージを与えない方法を選ぶのが良いでしょう。

今日からできる白髪対策

今日からできる白髪対策

白髪対策では、普段の生活習慣を見直すことも大事です。事実、筆者のサロンに来店するお客様のなかには、これから解説する白髪対策によって、白髪の途中から黒髪が生えてきたという方もいらっしゃいます。

頭皮に良い栄養素

栄養バランスの取れた食事を心がけてください。特に、不足しがちなたんぱく質やミネラル、鉄分は意識的に摂取しましょう。

紫外線は避ける

紫外線も白髪を促進させます。外出時は、日傘や帽子で紫外線を避けましょう。髪の日焼け止めスプレーのなかには、毛穴を詰まらせるものもあるので、使用後はしっかりシャンプーすることが大切です。

適度な運動

適度な運動で、血行を促進しましょう。寒い冬は手をグーパーするだけでも末端の血行がよくなります。また、年齢とともに減少する女性ホルモン(エストロゲン)は、筋トレで活発になるため、ミドル世代の女性には筋トレをおすすめします。

デスクワークが続く日は、1時間に一度くらいのペースで立ち上がり、肩回しをしましょう。

就寝時間

睡眠のゴールデンタイムと言われる、22時~2時の間に就寝することを心がけましょう。就寝中に成長ホルモンが分泌されることで、頭皮のターンオーバーを促し、髪が健康に育つようになります。

オンオフを切り替え

オンオフをきちんと切り替えて、仕事のストレスはプライベートでしっかり解消しましょう。

仕事柄できないことが多い場合は?

看護師として病院で勤務していた経験から、筆者は上記の対策が難しい職業の方もいると考えています。

夜勤があったり、仕事で不規則な生活になったりする方は、休日にしっかり睡眠時間を取りましょう。また、医療従事者や外で働く仕事の方は、菌や薬液、ほこりが髪や体についている可能性があります。仕事終わりには、必ず洗髪してから寝るようにしましょう。

白髪と向き合うことも大事

白髪は年齢とともに増えていきます。多くの人が通る道なら、その状況を楽しんで生きたほうが幸せかもしれません。

以下では、白髪を生かして楽しむ方法をいくつか紹介します。

ヘナカラーで白髪をオレンジメッシュに

ヘナカラーで黒染めをする際、通常はヘナとインディゴを混ぜて暗めに仕上げます。ヘナだけにすると、オレンジ色になってしまうのですが、それを「おしゃれ」として活用するのも良いでしょう。白髪だけオレンジ色になるので、メッシュのような雰囲気を出すこともできます。

グレイヘアを楽しむ

白髪の対処をストレスに感じる場合は、グレイヘアを楽しむ方法もあります。全体が白髪に生え替わるまでの過程を「かっこ悪い」「きれいに見えない」と感じるようであれば、黒髪を許容範囲の明るさまで染めて、その後、少しずつカラーチェンジをすると良いでしょう。

ただし、この方法は何度もカラーリングをすることになり、髪や頭皮がダメージを受けてしまいます。髪のボリュームが気になる人は、シルバーまで仕上げずに、根元の白髪が目立ちにくい色をキープすると良いでしょう。

ウイッグを楽しむ

最近は、薄毛を隠すだけでなく、おしゃれを楽しむためのフルウィッグも販売されています。「白髪が増えたけど、毛染めは面倒」という場合は、外出時にフルウィッグを楽しんでみるのもおすすめです。

まとめ

今回は、白髪の対処法や白髪ケアについてお伝えしました。白髪が目立ってくると、抜きたい衝動にかられるかもしれませんが、白髪を抜くのは絶対にNGです。毛根を傷めて、丈夫な髪の毛が生えてこなくなる可能性があります。

いまだに詳細が解明されていない白髪ですが、体に良い生活をすることが、白髪予防にもつながります。白髪を見つけて「もうおばさんになってしまった」などと落ち込まず、白髪対策にしっかり向き合いましょう。本記事で紹介した方法を実践して、健康的な髪を維持してください。

<画像提供>
Aozora大阪梅田店
Aozora 旭・千林店

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