• 2023年10月2日
  • 2024年12月16日

膝の黒ずみを消したい人向け。美容家が原因と簡単ケア方法を伝授!

 

膝の黒ずみに悩んでいる方は、案外多いのではないでしょうか。膝の黒ずみは、一度できてしまうとなかなか改善せず、コンプレックスになってしまうこともあります。なかには、黒ずみが気になって「膝が出る丈のスカートがはけない!」と言う方もいるでしょう。

そこで今回は、膝の黒ずみができる原因や悪化させてしまう行動、黒ずみの対処法・予防策について詳しく紹介します。重度の黒ずみや、できるだけ早く黒ずみを改善したい場合は美容皮膚科を受診する方法もありますが、自宅で簡単にできる対処法を紹介するので、ぜひ取り組んでみてください。

膝の黒ずみの原因は?

膝の黒ずみは、なぜできるのでしょうか。ここでは、そのメカニズムを簡単に説明します。

まず、皮膚に物理的な刺激が加わると、炎症が引き起こされます。炎症は体の防御反応の1つですが、炎症が起こると、肌は回復の過程でメラニン色素を過剰に生み出してしまいます。

メラニン色素は、通常体外に排出されますが、多量に生成されると排出しきれずに皮膚に蓄積し、色素沈着が起こることに……。これが黒ずみの正体です。

膝の黒ずみの原因となる物理的な刺激には、下記のようなものが挙げられます。

生活のなかでの摩擦

生活のなかでの摩擦も物理的刺激となり、膝の黒ずみを引き起こす原因となってしまいます。たとえば、膝を床や地面についたり、入浴時にこすりすぎたりするのも、物理的刺激と言えます。

乾燥

肌の乾燥も物理的な刺激であり、膝の黒ずみの原因となります。また、乾燥している肌は、十分にうるおっている肌よりも物理的刺激に対する感受性が高いため、衣類の摩擦などで黒ずみが進行してしまう場合もあります。

角質肥厚

冷えで代謝が悪くなったり、古い角質がスムーズに排出されずに肌にたまったりすると、角質が厚くなってしまいます。これが、いわゆる「角質肥厚(かくしつひこう)」と呼ばれる状態です。角質肥厚になると、膝がカサついたり、ゴワついたりするだけでなく、黒ずむことがあります。

膝の黒ずみを悪化させてしまう行動

膝の黒ずみをどうにかしたいと思うなら、まずは、悪化させないことが大事です。悪化を防ぐためにも、膝の黒ずみにつながる可能性がある行動を見直しましょう。

下記のような行動をとっていないか、チェックしてみてください。

膝をつく

掃除やエクササイズをする際に、床などに膝をつく習慣はありませんか? 膝をつくと、床などとの圧迫や摩擦が引き金となって炎症が起こり、膝の黒ずみを悪化させてしまう可能性があります。

タオルでこすって洗う

体を洗うときに、タオルなどでゴシゴシとこすっていませんか? あるいは、ナイロン製のタオルやブラシ、スポンジなど、固い素材のものを使っていませんか? 力を入れすぎたり、ナイロン製のタオルなどで強くこすったりすると、それが刺激となって黒ずみを悪化させてしまう場合があります。

誤ったムダ毛ケアを行う

ムダ毛が気になったときにカミソリでそったり、毛抜きで抜いたりしていませんか? こうしたムダ毛のケアも肌の炎症を引き起こすため、膝の黒ずみにつながりかねません。

足を組む

座っているときに、つい足を組んでいませんか? 足を組むと、膝を圧迫することになります。それが物理的な刺激となり、肌の炎症を引き起こして膝の黒ずみにつながる可能性があります。

膝の黒ずみを消す方法と予防策

膝の黒ずみを目立たなくしたり予防したりするための、家でもできる簡単な方法はいくつかあります。しかし、いずれも即効性があるわけではないため、継続することが大切です。蓄積した膝の黒ずみをすぐに消すのは難しいですが、前項で紹介した「膝の黒ずみを悪化させてしまう行動」を見直すほか、下記のような対処法・予防策にコツコツ取り組むことをおすすめします。

角質を落とす

古い角質がたまると、膝の黒ずみにつながることがあります。予防のためには、きちんと角質ケアを行うことが大切です。

とはいえ、無理に古い角質をはがそうとすると、その行為自体が肌の刺激となってしまいます。角質ケアは、湯船にゆったりとつかって、角質をやわらかくしてから行うと良いでしょう。

角質ケアの方法としては、スクラブ剤を使用する方法があります。ただし、スクラブ剤も肌の刺激となってしまうことがあるので、ご注意を。

スクラブ剤を使用するときは、ボディソープをしっかりと泡立てて、そのなかにスクラブ剤を混ぜてケアするのがおすすめです。スクラブ剤入りの泡を膝の上にのせ、円を描くようにやさしく転がすと、マイルドなピーリング効果が期待できます。

このほか、日頃から綿素材の手ぬぐいで体を洗っていると、自然なピーリング効果が期待できます。ただし、力を入れてゴシゴシこするのは禁物です。

ボディクリームで保湿する

肌を十分に保湿すると、物理的な刺激への感受性がやわらいで、膝の黒ずみの予防につながります。また、十分に保湿することで、肌の新陳代謝をサポートする効果が期待できるため、結果として膝の黒ずみの改善につながると考えられます。角質ケアを行った後は、とくに乾燥しやすいので、十分に保湿しましょう。

普段のお手入れでは、ボディクリームは入浴直後の肌に塗るのがポイントです。日中も、乾燥が気になったらこまめに塗りましょう。なお、顔などのスキンケアと同様、乾燥した肌にいきなりボディクリームを塗るよりも、最初に化粧水をつけ、それからボディクリームを塗ったほうがなじみやすくなります。

保湿と一緒にマッサージを行うのもおすすめです。最初に化粧水をなじませたら、ボディクリームを手のひらに取り、よく温めてからマッサージしてください。このとき、血のめぐりを良くするためにも、心臓から遠い足の裏から足のつけ根に向かってマッサージすると良いでしょう。

ボディクリームには、さまざまな種類がありますが、必ず肌質や目的に合ったものを選んでください。

たとえば、膝のゴワつきが気になるなら、かたくなった皮膚をやわらかくする作用をもつ、尿素配合のボディクリームがおすすめです。

黒ずみにしっかりとアプローチしたいなら、ビタミンC誘導体などの美白有効成分が配合されたボディクリームなども良いでしょう。

また、粉がふくなど乾燥が気になる場合には、肌の保湿状態を高める作用がある、セラミドやヒアルロン酸などが配合されたボディクリームを試してみてはいかがでしょうか。

なるべく膝をつかないようにする

普段の生活のなかで、床などにはなるべく膝をつかないように注意することも大切です。エクササイズなどで膝をつく必要がある場合は、膝が隠れる服装で行い、必ずクッション性のあるマットを使いましょう。

あわせて、あらかじめ膝を十分に保湿しておく、できるだけ摩擦が起こらないようにする、高頻度に行わないなどの点にも、十分配慮してください。

タオルやカミソリなどで膝をこすらない

先に紹介したように、膝を洗う際にゴシゴシと力を入れたり、ナイロン製のタオルやブラシなど固い素材のものでこすったりすると、それが刺激となって炎症を引き起こし、黒ずみになる可能性があります。体を洗うときは、手や綿素材の手ぬぐいなどで肌をやさしくなでるように洗いましょう。

カミソリや毛抜きによるムダ毛ケアも、肌に刺激を与えるリスクがあります。膝の黒ずみが気になっている方は、クリニック・サロンでの脱毛や、低刺激の脱毛クリーム・除毛クリームなどでのケアを視野に入れると良いでしょう。

美容皮膚科の受診を検討する

長年蓄積した膝の黒ずみを簡単に消すのは難しいため、できるだけ早く改善したい場合は美容皮膚科を受診する方法もあります。美容皮膚科ではケミカルピーリングやレーザートーニング、美白効果の高い薬剤などによる治療を受けられます。

ただし、美容皮膚科を受診したとしても、黒ずみの原因となる刺激を避けなければ、効果は出ません。膝の黒ずみを悪化させる行動を見直し、膝への刺激を取り除くことが重要なのは、自宅でのケアと同じです。

なお、美容目的で膝の黒ずみを治療する場合、基本的に保険適用外となります。クリニックによって治療内容や費用が異なるため、あらかじめ保険適用の有無や費用を確認しておきましょう。

まとめ|膝の黒ずみは日頃のケアで予防しよう

膝の黒ずみは、誤ったケアや習慣などが原因で引き起こされ、気になったときには深刻化していることがあります。そうならないためにも、早めに日頃のケアや習慣を見直しましょう。なお、黒ずみをケアする方法には即効性があるわけではないため、すぐに効果が出なくても地道に続けることが大切です。黒ずみの状態によっては、市販薬の使用や美容皮膚科の受診も検討しましょう。

好きなファッションを自由に楽しめるように、コツコツと黒ずみケアを続けてくださいね!

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