プリセプターが怖い？ 新人看護師の緊張を和らげたいけど、どうしたら？

代表的なのが「大丈夫？」という心配する声かけ。「頑張ろう！」というポジティブな激励であっても、その意図が見えてしまうとダメ。

緊張を和らげてあげようとする意図が相手に伝わると「自分が緊張していることで周りに迷惑をかけているのではないか？」と不安（圧力）を与えてしまい、ますます緊張させることになります。

最も効果的なのは、緊張するのは正常な反応として扱うこと。

「緊張するのは当たり前なんだよ」と声かけをしてもいいし、自分も緊張をしている体（てい）で親近感を覚えてもらうのもいいし、話術がある人は緊張を逆手に取って笑いをとりにいくという手もありますね。

意図を悟られてはダメなので、ある程度の演技力は必要なのかもしれません。その自信がないのなら黙って見守ってあげましょう（by DJあおいさん）。

・失敗してはいけないというプレッシャー
・完璧主義
・よく見られたい

などなど。新人看護師さんの緊張する理由はわかりませんが、それでも場数を踏むことで、その緊張は今よりは必ず和らいでいきます。

指導する場合は、新人なら緊張して当たり前と理解し、無理に自信をつけさせようとするよりも、見守る姿勢で寄り添うのがいいかもしれません。プリセプターとしてどう接して欲しいか、本人に直接聞くのも手です。

私もセミナーや講演などで登壇して話す立場でありながら、緊張しなかったことなどただの一度もありません。しかし、何千回も登壇している人から「慣れた時のほうが怖い」と教えられたことがあります。命を預かっている看護師ならなおのことそう言えるかもしれません。きっと彼はいい看護師になると思います（byワタナベ薫さん）。

たしかに、相談者さんの指導に従順な姿勢はすばらしいです。努力家な新人看護師さんだからこそ、あなたのアドバイスに素直に耳を傾けてくれるのでしょう。しかし、これでは言われるがままのプレーをしているだけの状態です。

それよりも、新人看護師さんが緊張してうまくいかなかった時、プリセプターからの助言はできる限り控えて、今回の原因と次への対策を新人看護師自ら言語化させてください。それを優しく聞いてあげるだけで大丈夫です。この繰り返しが、本人の主体性を育み、自分の緊張と向き合うことにつながります。

新人看護師さんが自分で考えることを繰り返すことで、そもそも緊張自体に慣れていき、気持ちにゆとりが生まれます。そして、「緊張しても上手くいくときもあるんだな」と思える体験が増えていき、緊張に対する捉え方も変わっていきますよ（by 井上智介さん）。