• 2021年10月21日
  • 2021年11月4日

iPhone、iPad、Apple Watchに最新モデル登場! 21年秋のApple新製品をチェックしよう

 

秋といえば毎年Appleが新製品を発表する季節――。

今年の9月も例に漏れずイベントが開催され、新しいiPhoneを筆頭に、多くの新機種がお披露目されました。昨今は、ヘルスケア機能の注目度が高まっていることもあり、Apple製品が医療現場で活用される事例も徐々に耳にする機会が増えています。

一般ユーザーの健康管理を支援するデジタル機器のトレンドを抑えるうえでも、改めて最新機種の動向をチェックしておきましょう。

取材・執筆/井上晃
※本文中画像は 全て2021年9月15日のApple Eventより引用

発表された新製品は全部で4つ

Appleは9月になると毎年「Apple Special Event」や「Apple Event」という発表会を設け、新製品を発表してきました。

2021年は、日本時間9月15日に同イベントがオンラインで開催され、ハードウェア製品としては「iPad(第9世代)」「iPad mini(第6世代)」「Apple Watch Series 7」「iPhone 13」シリーズの4つが発表されました。

<「Apple Event」の映像は、アーカイブを視聴できる。プレゼンテーションとしても洗練されているので、興味と時間があればぜひ視聴を。>

新作発表会での注目ポイント

iPad(第9世代)

最初に発表されたのが、iPadシリーズのなかでも最も安い選択肢である「iPad」です。

この「iPad(第9世代)」は、従来モデルと比べて外見上の変化はほとんどないのですが、iPadの“頭脳”であるチップセットが、これまでよりも新しい世代である「A13 Bionic」に置き換わっており、より高性能になっていることがポイント。A13 Bionicは2019年秋に発売された「iPhone 11」シリーズや、2020年4月に発売された第2世代の「iPhone SE」に搭載されたものと同様です。

Apple Eventにて、iPadが紹介された場面>

便利な新機能としては、インカメラが画角の広い超広角カメラに変わり、「センターフレーム」という機能に対応したことに注目。ビデオ会議などの利用時に、被写体を自動で追いかけてくれます。従来はiPad Proシリーズにしか搭載されていなかった機能なのですが、それが安価なiPadでも使えるようになったことがトピックです。

iPad mini(第6世代)

続いて発表されたのが、「iPad mini(第6世代)」です。従来モデルと比べると、ホームボタンが廃止された次世代デザインへと刷新されています。

こうしたデザインは、上位モデルの「iPad Pro」や「iPad Air」ではすでに採用されていたものですが、ついにコンパクトなiPad miniで採用されたことで、一層取り回しの良い選択肢が生まれたことになります。肩掛けの小さなバッグや、小さめのメッセンジャーバッグなどにも収納しやすいコンパクトさは、他のモデルにはない魅力と言えるでしょう。

Apple Eventにて、iPad miniが紹介された場面>

本体側面にマグネットで固定しながら充電できる第2世代のApple Pencilに対応したことも、嬉しいポイント。片手でiPad miniを掴みつつ、もう片方の手でApple Pencilでサッとメモを取れるのですから、システム手帳のような感覚でも使いやすそうです。また、充電ポートも「USB Type-C」に変わり、外部機器との接続にもしやすくなっています。

ただし、iPad miniは、ほかのiPadシリーズとは異なり、「SmartConnector(スマートコネクター)」という端子を備えないので、充電不要で使える専用のキーボードケースなどは存在しない点に注意は必要です。

Apple Watch Series 7

人気のApple Watchの新モデル、「Series 7」も発表されました。新モデルでは画面の枠が1.7mmまで狭くなり、ディスプレイが僅かに大きくなるという変化を遂げています。

また、耐亀裂性の高い素材を画面に使ったことや、新たにIP6Xの防塵性能(砂などが本体に入り込んで故障するリスクが低い仕様のこと)を備えたことにより、「これまでで最も丈夫なモデルになった」とアピールされています。

機能面では、充電スピードが33%高速化したことがポイント。起床後の僅かな時間などでも、十分な充電を行えるため、日々な運用しやすさがUPしたと言えるでしょう。

Apple Eventにて、従来の「Apple Watch Series 6」(左)と新しい「Apple Watch Series 7」(右)が比較された場面>

ちなみに、Appleでは、Apple Watchとも連携するフィットネスのサブスクリプションサービス「Apple Fitness+」が提供されており、今季はこのサービスが利用できる国が増えたことも発表されました。しかし、残念ながら日本はまだ対象国に含まれていません。

特に注目された「iPhone 13」シリーズ

iPhone 13 mini/13は5色展開で、カラーのラインナップも刷新

Apple Eventにて、iPhone 13mini/13が紹介された場面>

最後に発表されたのが、特に注目された「iPhone 13」シリーズです。
外観は「iPhone 12」シリーズと非常に似ていますが、ディスプレイ上部の切り込み(ノッチ)が、20%ほど狭くなっていたり、バッテリー容量が増加しているなど、中身はしっかりとアップデートされています。

ラインナップは、背面にデュアルカメラ(広角、超広角)を備えるiPhone 13 mini/13と、背面にトリプルカメラ(広角、超広角、望遠)を備えるiPhone 13 Pro/13 Pro Maxの4機種で、従来モデルと同様の展開です。

 iPhone 13 Pro/13 Pro Maxは新色「シエラブルー」を含む、4色展開

Apple Eventにて、Phone 13 Pro/13 Pro Max」が紹介された場面>

「iPhone 13 mini/13」「iPhone 13 Pro/13 Pro Max」ともに、撮影機能については、従来よりも暗所や夜景の撮影が綺麗にできるよう進化していたり、動画の撮影時にピントを合わせる奥行きを後から選択できる「シネマティックモード」などの新機能が追加されていることがトピック。

動画編集のプロフェッショナル向けであるに「ProRes」というコーデックにも対応していて、わかりやすく表現すれば、“iPhoneで映画や動画作品を撮影しやすくなった”と言える世代に仕上がっています。

今回紹介した以外にも、iPhone 13シリーズには様々なアップデートが施されていますので、興味がある場合には、Appleの公式サイト等でチェックしてみてくださいね。

またiPhone 13シリーズのレビュー記事も更新予定ですので、お楽しみに♪

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