• 2018年6月8日
  • 2021年10月29日

「理想」と「現実」との差に苦しんでいませんか?

 

「理想」と「現実」との差に苦しんでいませんか?

理想を抱くことは、成長のために必要な要素の一つですが、理想と現実のギャップに苦しんでいる方は少なくありません。今回は、現実を受け入れるために大切な「現状認識」についてご紹介します。

いきなり理想をめざすのは避ける

悩みは、理想と現実がかけ離れていると思うときに生まれます。悩みを解決するには、「理想と現実とのギャップを埋めること」と考えがちですが、いきなりそれをめざすのは危険。なぜなら、理想に近づこうと頑張れば頑張るほど「現状否定」につながる可能性が高いからです。根底に「現状否定」の気持ちがある場合、未来の自分も同じように「現状否定」をしてしまうかもしれません。 悩みを解決するために必要なのは、「現状否定」ではなく「現状認識」です。 たとえば私の場合、効率よく物事が進むよう、最大限の努力をしているにもかかわらず、スムーズに物事が進まないといった悩みが生じることが多々あります。要領の悪い自分にイライラしているときの私は、「現状否定」をしている状態です。 しかし、もともと私はとても要領が悪く、非効率的な考え・行動をとる傾向が強いのです。要領が悪いという自覚があったからこそ、効率性を重視してさまざまな策を講じていたのに、それをすっかりと忘れ、「要領が良い」と勘違いしていた時期さえありました。 もしも、このとき私が「要領が悪い」=「ダメ」という認識をし続けていたら、本来の私をさらに否定し、ますます効率性を重視しようと必死になっていたかもしれません。

モチベーションを維持できる考え方をする

「現状否定」を原動力にして、大きな変化を成し遂げることにより、理想に近づくことは可能です。ですが、その原動力を維持し続けるのは難しいことが多いため、ある程度モチベーションを維持できる考え方を持つことが大切です。 私は今回のケースにおける「現状認識」として、とありのままに受け入れることを選択しました。そのことで、焦りや苛立ちが減り、適度に力が抜けたようにも思います。 何かができないことに落ち込んだり、苦しく感じたりするのは、「こんなはずじゃない」「もっとできるはずなのに」と、現実逃避しながら理想だけを追い求めるからです。 「できない」ことは恥ずかしいことでも、ダメなことでもありません。まずはいったん「できない」という現状を否定せずに、受け入れることから始めてみましょう。それが理想への無理のない第一歩だと思います。

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