【スマホ代節約術】格安スマホに乗り換えはホントにお得!? <後編>
「格安スマホ」はどうやって使うの?
「格安スマホ」を使い始めるには、スマホ端末と、スマホに入れるSIMカード(格安SIM)の用意が必要です。SIMカードとは電話番号などの情報が書き込まれたICカードのことで、SIMカードを交換することで通信会社を変えられます。
「格安スマホ」で使う端末はSIMカードとセットで購入することもできますし、今まで使っていたスマホに新しく用意したSIMカードを差し込んで使うこともできます。ただし、大手通信会社のスマホを使うにはSIMロックの解除が必要になるので、解約時に解除方法を確認しておきましょう。


「格安スマホ」として使える端末は?
スマホとSIMカードを別々に用意する場合、端末の機種によっては、SIMカードを差し込んでも正常に作動しないことがあります。SIMカードを販売している会社のホームページには、動作確認された端末が一覧として掲載されていることが多いので、申し込む前に確認をしておきましょう。
また、SIMカードには「標準SIM」、「マイクロSIM(micro SIM)」、「ナノSIM(nano SIM)」の3種類があり、端末によって使えるSIMカードのサイズが違います。使えるSIMカードのサイズも合わせて確認してくださいね。


左から、「標準SIM」、「マイクロSIM(micro SIM)」、「ナノSIM(nano SIM)」
「格安スマホ」のメリットとデメリットは?
「格安スマホ」にも、メリットとデメリットがあります。
【メリット】
1)月額利用料金が安くなる
大手通信会社のプランと比べて利用料金が安くなるのは、「格安スマホ」の最大のメリットです。
2)通話や通信の品質は大手通信会社と変わらない
「格安スマホ」の通信回線は主にdocomoなどの回線を借りているため、通話や通信の品質は大手通信会社と変わりません。
3)今まで使用していた電話番号をそのまま使える
「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」という制度に対応しているため、それまで使っていた電話番号をそのまま使えます。
4)契約期間が短い
大手通信会社では2年契約などの縛りがありますが、「格安スマホ」の契約期間はそれよりも短くなっています。自動更新がないプランが多いので、他社への乗り換えもしやすいといえます。
【デメリット】
1)相談やサポートを受けにくい
大手通信会社のように店舗販売をしている会社が少ないので、相談やサポートは電話やメールが中心になります。
2)携帯会社のメールが使えなくなる
大手通信会社から乗り換える場合、それまで使っていたキャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなど)が使えなくなります。
3)初期設定を自分でしなければならない
大手通信会社のような充実したサポートがないため、SIMカードのスマホ装着やネットワーク設定など、初期設定を自分でしなければなりません。
4)端末の保証がなくなる
大手通信会社から乗り換える場合、会社が提供している端末の保証がなくなるため、メーカー保証のみになります(Apple社の製品を除く)。
最後に
乗り換えにはちょっとした手間がかかりますが、毎月のスマホ料金に頭を悩ませている方は「格安スマホ」を検討してみてもいいのではないでしょうか。分からないことはネットで調べたり、「格安スマホ」を使っている人に相談したりして、ご自身の使い方にあったプランを探してみてくださいね。

プロフィール
斉藤 勇
ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士


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